N1 2日目

片づけても片づけても

今日は「〜なり」と「〜そばから」を学びます。片づけても片づけても散らかる、子育ての毎日をつづったエッセイを読みます。

約25分 · ことば8語 · 文法 · 読む · クイズ

今日のことば

散らかす

ちらかす

to make a mess; to scatter

弟おとうとはいつも部屋へやを散ちらかしたまま出でかける。

根気

こんき

patience; perseverance

植物しょくぶつを種たねから育そだてるには根気こんきが要いる。

際限

さいげん

limit; end

人ひとの欲よくには際限さいげんがない。

懲りる

こりる

to learn one's lesson (from a bad experience)

一度いちど失敗しっぱいして懲こりたので、今いまは必かならず確認かくにんしている。

口癖

くちぐせ

pet phrase; habitual saying

「忙いそがしい」が父ちちの口癖くちぐせだ。

甘やかす

あまやかす

to spoil; to indulge

子こどもを甘あまやかしすぎるのはよくない。

呆れる

あきれる

to be amazed (in a bad way); to be fed up

彼かれの言いい訳わけには、みんな呆あきれてしまった。

寝付く

ねつく

to fall asleep

昨夜さくやは暑あつくて、なかなか寝付ねつけなかった。

今日の文法

〜なり

Aするとすぐに(意外な・思いがけない)Bをした

接続
  • V辞書形 + なり

「Aなり、B」は、ある人がAをするとすぐにBをしたことを表します。Bには、周りの人が驚くような、ふつうではない行動が来ることが多いです。AとBは同じ人の行動で、主に第三者のことを話すときに使い、自分のことにはあまり使いません。Bは過去の事実で、意志・命令・予定の文は来ません。

例文

  • 息子むすこは家いえに 帰かえるなり、自分じぶんの部屋へやに入はいってしまった。

  • 部長ぶちょうは報告書ほうこくしょを 読よむなり、顔かおを真まっ赤かにして怒おこり出だした。

くわしい説明とクイズ →

〜そばから

Aしてもすぐに(Aがむだになるような)Bが起こる、をくり返す

接続
  • V辞書形 + そばから
  • Vた形 + そばから

「Aそばから、B」は、Aをしてもすぐに、Aをむだにするようなことが起こる、という状況が何度もくり返されることを表します。片付けてもすぐ散らかる、覚えてもすぐ忘れる、のような場面です。話す人の困った気持ちや不満が込められることが多いです。一回だけの出来事には使いません。

例文

  • 片付かたづけるそばから、子こどもがおもちゃを出だしてしまう。

  • 新あたらしい単語たんごは 覚おぼえるそばから 忘わすれていく。

くわしい説明とクイズ →

読む

片かたづけなさい

昨日きのうも、五歳ごさいの息子むすこは保育園ほいくえんから帰かえってくるなり、おもちゃ箱ばこをひっくり返かえした。

電車でんしゃにブロック、絵本えほんにぬいぐるみ。息子むすこはあっという間まに居間いまを散ちらかしてしまう。

おかげで「片かたづけなさい」が私わたしの口癖くちぐせになった。

しかし、私わたしが片かたづけるそばから、息子むすこはまた別べつのおもちゃを広ひろげる。これでは際限さいげんがない。

何度なんど注意ちゅういしても懲こりないので、正直しょうじき、呆あきれてしまうこともある。

妻つまは「あなたが甘あまやかすからよ」と言いうが、叱しかってばかりいるのも気きが引ひける。

子育こそだてには根気こんきが要いるものだと、つくづく思おもう。

そんな息子むすこも、夜よるは布団ふとんに入はいるなり寝付ねついてしまった。静しずかになった居間いまで、私わたしは一人ひとりでおもちゃを拾ひろった。

ところが翌朝よくあさ、思おもわぬことが起おきた。

私わたしの机つくえを見みた息子むすこが、腰こしに手てを当あててこう言いったのだ。「パパ、片かたづけなさい」。

机つくえの上うえでは、読よみかけの本ほんと書類しょるいが山やまになっていた。私わたしの口癖くちぐせは、ちゃんと伝つたわっていたらしい。

内容のかくにん

R1筆者ひっしゃが「際限さいげんがない」と感かんじているのは、どんなことか。

答えと解説

答え: 2 片かたづけても、息子むすこがすぐにまたおもちゃを広ひろげること

「私わたしが片かたづけるそばから、息子むすこはまた別べつのおもちゃを広ひろげる。これでは際限さいげんがない」とあります。息子むすこは布団ふとんに入はいるなり寝付ねついたので、1は違ちがいます。

R2翌朝よくあさ、どんなことが起おきたか。

答えと解説

答え: 3 息子むすこが、筆者ひっしゃがいつも言いっていることばを筆者ひっしゃに言いった。

息子むすこは筆者ひっしゃの散ちらかった机つくえを見みて「パパ、片かたづけなさい」と言いいました。これは筆者ひっしゃの口癖くちぐせです。

クイズ

1千せんピースのパズルを完成かんせいさせるには、かなりの(  )が要いる。

答えと解説

答え: 2 根気こんき

「根気こんき」は、一ひとつのことを飽あきずに続つづける力ちからです。「景気けいき」は経済けいざいの状態じょうたい、「人気にんき」は好このまれること、「湿気しっけ」は空気くうきの水分すいぶんなので、パズルの完成かんせいには関係かんけいありません。

2子こどもの「どうして?」は、一ひとつ答こたえるとまた次つぎの質問しつもんが来くるので、(  )がない。

答えと解説

答え: 4 際限さいげん

「際限さいげんがない」は「どこまでも続つづいて終おわりがない」という意味いみです。質問しつもんが次々つぎつぎと来くる様子ようすに合あいます。「油断ゆだんがない」「興味きょうみがない」「区別くべつがない」は文ぶんの前半ぜんはんとつながりません。

3祖父母そふぼはつい孫まごを(  )、欲ほしがるものを何なんでも買かってあげてしまう。

答えと解説

答え: 1 甘あまやかして

「甘あまやかす」は、子こどもなどを厳きびしくしないで好すきにさせることです。何なんでも買かってあげる様子ようすに合あいます。「呆あきれる」「懲こりる」は「孫まごを」と一緒いっしょに使つかえず、「散ちらかす」は物ものに使つかいます。

4先週せんしゅう寝坊ねぼうして遅刻ちこくしたのに、弟おとうとは(  )また夜更よふかしをしている。

答えと解説

答え: 3 懲こりずに

「懲こりずに」は「失敗しっぱいから学まなばないで、また同おなじことをする」という意味いみです。遅刻ちこくしたのにまた夜更よふかしをする様子ようすに合あいます。ほかの選択肢せんたくしは前半ぜんはんの「遅刻ちこくしたのに」とつながりません。

5父ちちは帰宅きたくする(  )、何なにも言いわずに自分じぶんの部屋へやに入はいってしまった。

答えと解説

答え: 4 なり

「V辞書形じしょけい+なり」は「〜するとすぐに」という意味いみで、後うしろには少すこし意外いがいな行動こうどうが来きます。「ものの」は逆接ぎゃくせつ、「あまり」は「〜すぎて」、「ことには」は「〜ことには〜ない」などの形かたちで使つかうので合あいません。

6最近さいきんは、新あたらしい単語たんごを覚おぼえる(  )忘わすれてしまう。

答えと解説

答え: 1 そばから

「V辞書形じしょけい+そばから」は「〜しても、すぐに(また)〜」という意味いみで、何度なんども繰くり返かえされることに使つかいます。「次第しだい」はVます形けいに付つき、「ついでに」「以上いじょう」は意味いみが合あいません。

7「〜なり」の使つかい方かたが正ただしい文ぶんはどれか。

答えと解説

答え: 3 彼女かのじょはその手紙てがみを読よむなり、泣なき出だした。

「〜なり」は、ほかの人ひとが実際じっさいにしたことを見みて述のべる表現ひょうげんで、前まえと後うしろの主語しゅごは同おなじです。「〜つもりだ」(1)、「〜てください」(2)、「〜ことにしている」(4)のような意志いしや依頼いらいの文ぶんには使つかえません。

8弟おとうとはまた部屋へやを散らかしている。

答えと解説

答え: 2 ち

「散ちらかす」は「ちらかす」と読よみます。「散さん」は「散歩さんぽ」などの読よみ方かたです。

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