育成
いくせい
training; development (of people)
この会社は若手の育成に時間をかけている。
N1 16日目
職場で新人を育てる場面のことばを学びます。「〜ようでは」「〜なしに・〜なくして」を使って、厳しいけれど温かい助言ができるようになります。
約25分 · ことば8語 · 文法 · 読む · クイズ
育成
いくせい
training; development (of people)
この会社は若手の育成に時間をかけている。
甘え
あまえ
over-reliance on others; self-indulgence
困ったらすぐ人に頼るのは甘えだと言われた。
自覚
じかく
awareness (of one's role or position)
彼にもリーダーとしての自覚が生まれてきた。
積み重ね
つみかさね
accumulation; steady build-up
毎日の積み重ねなくして、上達はない。
自立する
じりつする
to become independent
兄は就職して、親から自立した。
着実
ちゃくじつ
steady; sure
店の売り上げは着実に伸びている。
心得る
こころえる
to know well; to understand
彼女は客への接し方をよく心得ている。
一人前
いちにんまえ
fully qualified; a full-fledged adult or worker
約束の時間を守れないようでは、一人前とは言えない。
〜のような状態では(よい結果にならない)
「〜のような状態・態度では」という意味で、後ろに「〜できない」「〜は無理だ」「〜は困る」など、よくない結果や否定的な判断が続きます。相手や自分の行動・態度を取り上げて、批判したり注意したりするときに使います。話し言葉では「〜ようじゃ」の形もよく使います。後ろによい結果は来ません。
こんな簡単なミスを繰り返すようでは、大事な仕事は任せられない。
地図を見ても駅に行けないようでは、一人旅はまだ無理だね。
〜しないで/〜がなければ(…できない)
使い方が二つあります。①「Nなしに」は「〜しないで・〜がない状態で」という意味で、「連絡なしに」「許可なしに」のように、ふつうはするべきことをしないまま何かをすることを表します。②「Nなくして(は)」は「もし〜がなければ」という条件で、後ろに「〜できない」「〜ありえない」などの否定が続き、「〜がとても大切だ」と強く言います。どちらも硬い表現で、書き言葉やあらたまった場面で使います。
田中さんは何の連絡もなしに会議を休んだ。
彼女は一日も休むことなしに練習を続けた。
佐藤アリさん、また資料を添付せずにメールを送ったでしょう。取引先から連絡がありましたよ。
アリすみません……今週三回目です。気をつけてはいるんですが。
佐藤同じミスを繰り返すようでは、一人前とは言えませんよ。「気をつける」だけでは足りないという自覚を持ってください。
アリはい。でも、何をすればいいのか……。先輩に聞いてばかりいるのも甘えかなと思って。
佐藤聞くのは甘えじゃありません。確認なしに仕事を進めるほうが、ずっと危ないです。
佐藤私も新人のころは同じでした。だから、送信する前に見るチェックリストを作ったんです。
アリ佐藤さんにもそんな時期があったんですね。新人育成の担当に選ばれるほどなのに。
佐藤小さな工夫の積み重ねなくして、自立した仕事はできません。着実にいきましょう。
アリ心得ました。今日からリストを使います。……あの、ところで佐藤さん。
佐藤はい?
アリさっき届いた佐藤さんのメールに「資料を添付します」とありましたが、何も付いていませんでした。
佐藤……リストは、作るだけじゃなくて使わないとだめですね。
R1佐藤さんがアリさんにいちばん伝えたいことは何か。
答え: 2 気をつけるだけでなく、ミスを防ぐ工夫を続けることが大切だ
佐藤さんは「『気をつける』だけでは足りない」と言い、自分が作ったチェックリストの話をして「小さな工夫の積み重ねなくして、自立した仕事はできません」と伝えています。聞くことは甘えではないと言っているので 1 は違います。
R2会話の最後で分かったことは何か。
答え: 4 佐藤さんも、資料を付けずにメールを送っていた
アリさんは、佐藤さんのメールに「資料を添付します」とあったのに何も付いていなかったと言っています。佐藤さん自身が同じミスをしていたというのがこの会話のオチです。取引先からは連絡が来ているので 2 も違います。
1この会社は若手社員の( )に力を入れている。
答え: 2 育成
「育成に力を入れる」は「人を育てることを大切にする」という意味です。「自覚」「甘え」「一人前」は「〜に力を入れる」と合いません。
2大学を卒業したら親から( )して、一人で暮らしたい。
答え: 1 自立
「親から自立する」は「親に頼らずに生活する」という意味です。「着実」は「着実にする」の形で「親から」と合いません。「自覚する」「育成する」も「親から〜する」とは言いません。
3彼はまだ二十代だが、もう( )の料理人として店を任されている。
答え: 4 一人前
「一人前の料理人」は「十分な力を持ったプロの料理人」という意味です。ほかの語は「〜の料理人」の形で意味が通りません。
4こんな簡単な問題も解けない( )、合格は難しいだろう。
答え: 1 ようでは
「〜ようでは」は「そんな状態では、よい結果にならない」という意味で、後ろに「難しい」「だめだ」などが来ます。「からには」は後ろに決意や義務が来るので合いません。
5皆さんの協力( )、この計画の成功はありませんでした。
答え: 2 なくしては
「N なくしては〜ない」は「N がなければ〜できない」という意味です。「協力なくしては成功はなかった」で、協力がとても大切だったことを表します。
6彼は一度も休む( )、十時間働き続けた。
答え: 3 ことなしに
「V辞書形 + ことなしに」は「〜しないで」という意味の硬い言い方です。「休むことなしに働き続けた」で「休まずに働き続けた」という意味になります。
7「〜ようでは」の使い方が正しい文はどれか。
答え: 4 毎朝遅刻するようでは、信頼されないだろう。
「〜ようでは」の後ろには「よくない結果」が来ます。4 は「毎朝遅刻するような状態では信頼されない」で正しい使い方です。1〜3 は後ろが提案や希望なので合いません(1 は「〜ようなら」が自然です)。
8社会人としての自覚が足りない。
答え: 3 じかく
「自覚」は「じかく」と読みます。「自分の立場や役割をよく分かっていること」という意味です。
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