接続
- N + なしに
- V辞書形 + ことなしに
- N + なくして(は) + 否定の表現
- V辞書形 + ことなくして(は) + 否定の表現
説明
使い方が二つあります。①「Nなしに」は「〜しないで・〜がない状態で」という意味で、「連絡なしに」「許可なしに」のように、ふつうはするべきことをしないまま何かをすることを表します。②「Nなくして(は)」は「もし〜がなければ」という条件で、後ろに「〜できない」「〜ありえない」などの否定が続き、「〜がとても大切だ」と強く言います。どちらも硬い表現で、書き言葉やあらたまった場面で使います。
例文
田中さんは何の連絡もなしに会議を休んだ。
彼女は一日も休むことなしに練習を続けた。
皆さんの協力なくして、学園祭の成功はありませんでした。
現地の人たちの助けなくしては、この旅は続けられなかった。
注意
「なくして(は)」の後ろには必ず否定的な表現が来ます。「〜なしで」「〜抜きで」は話し言葉でも使えますが、「なくして」はかなり硬い言い方です。
ミニクイズ
1先生の丁寧な指導( )、合格はできなかったと思う。
答えと解説
答え: 1 なくしては
「指導なくしては、合格はできなかった」で「指導がなければ合格できなかった」という意味です。「にしては」「にかけては」「ばかりに」は意味も接続も合いません。
2リンさんは何の連絡も( )会社を休んだ。
答えと解説
答え: 4 なしに
「何の連絡もなしに」で「連絡をしないで」という意味です。ほかの選択肢はこの文に入りません。
3上司の許可( )、会社の資料を外に持ち出してはいけない。
答えと解説
答え: 2 なしに
「許可なしに」で「許可をもらわないで」という意味です。「ばかりで」「ついでに」「までに」は意味が通りません。