N1 文法 32/60

〜なしに・〜なくして

〜しないで/〜がなければ(…できない)

接続

  • N + なしに
  • V辞書形 + ことなしに
  • N + なくして(は) + 否定の表現
  • V辞書形 + ことなくして(は) + 否定の表現

説明

使い方が二つあります。①「Nなしに」は「〜しないで・〜がない状態で」という意味で、「連絡なしに」「許可なしに」のように、ふつうはするべきことをしないまま何かをすることを表します。②「Nなくして(は)」は「もし〜がなければ」という条件で、後ろに「〜できない」「〜ありえない」などの否定が続き、「〜がとても大切だ」と強く言います。どちらも硬い表現で、書き言葉やあらたまった場面で使います。

例文

  • 田中たなかさんは何なんの連絡れんらくもなしに会議かいぎを休やすんだ。

  • 彼女かのじょは一日いちにちも休やすむことなしに練習れんしゅうを続つづけた。

  • 皆みなさんの協力きょうりょくなくして、学園祭がくえんさいの成功せいこうはありませんでした。

  • 現地げんちの人ひとたちの助たすけなくしては、この旅たびは続つづけられなかった。

注意

「なくして(は)」の後ろには必ず否定的な表現が来ます。「〜なしで」「〜抜きで」は話し言葉でも使えますが、「なくして」はかなり硬い言い方です。

ミニクイズ

1先生せんせいの丁寧ていねいな指導しどう(  )、合格ごうかくはできなかったと思おもう。

答えと解説

答え: 1 なくしては

「指導なくしては、合格はできなかった」で「指導がなければ合格できなかった」という意味です。「にしては」「にかけては」「ばかりに」は意味も接続も合いません。

2リンさんは何なんの連絡れんらくも(  )会社かいしゃを休やすんだ。

答えと解説

答え: 4 なしに

「何の連絡もなしに」で「連絡をしないで」という意味です。ほかの選択肢はこの文に入りません。

3上司じょうしの許可きょか(  )、会社かいしゃの資料しりょうを外そとに持もち出だしてはいけない。

答えと解説

答え: 2 なしに

「許可なしに」で「許可をもらわないで」という意味です。「ばかりで」「ついでに」「までに」は意味が通りません。

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