接続
- V辞書形 + べからず
- V辞書形 + べからざる + N
- する → す + べからず/べからざる(「するべからず」とも)
説明
「べし」の否定の形で、「〜してはいけない」という強い禁止を表す古い書き言葉です。「べからず」は文の終わりに使い、立て札や張り紙、標語などでよく見ます。「べからざる」は名詞の前に置いて「〜してはならない…」「〜できない…」という意味になり、「許すべからざる行為」「欠くべからざる存在」のように使います。どちらもかたい表現で、ふだんの会話では使いません。
例文
芝生に 入るべからず。
関係者以外、立ち入るべからず。
生徒の答案を他人に見せるなど、教師として 許すべからざる行為だ。
現代の生活において、スマートフォンは 欠くべからざる道具になっている。
注意
「べからず」の後に名詞を続けることはできません。名詞を修飾するときは必ず「べからざる」にします。「する」は「すべからず」の形が多く使われます。
関連する文法
ミニクイズ
1工事中につき危険。中に( )。
答えと解説
答え: 2 入るべからず
文の終わりで禁止を表すのは「べからず」です。「べからざる」は後ろに名詞が必要です。「入るべきだ」は「入ったほうがいい」という意味になり、「危険」と合いません。
2彼の発言は、公の場で( )ものだった。
答えと解説
答え: 4 言うべからざる
後ろに名詞「もの」があるので、名詞を修飾できる「べからざる」が入ります。「言うべからざるもの」は「言ってはいけないこと」という意味です。「べからず」は名詞の前に置けません。「べく」「んがため」は目的を表し、意味が合いません。
3水は、生命にとって欠く( )ものである。
答えと解説
答え: 1 べからざる
「欠くべからざる」は「なくてはならない」という意味の決まった言い方です。「欠くべきもの」は「なくすべきもの」となり、意味が反対です。「べからず」は名詞の前に置けず、「べく」は目的を表します。