N1 文法 41/60

〜べからず・〜べからざる

〜してはいけない(かたい書き言葉の禁止)

接続

  • V辞書形 + べからず
  • V辞書形 + べからざる + N
  • する → す + べからず/べからざる(「するべからず」とも)

説明

「べし」の否定の形で、「〜してはいけない」という強い禁止を表す古い書き言葉です。「べからず」は文の終わりに使い、立て札や張り紙、標語などでよく見ます。「べからざる」は名詞の前に置いて「〜してはならない…」「〜できない…」という意味になり、「許すべからざる行為」「欠くべからざる存在」のように使います。どちらもかたい表現で、ふだんの会話では使いません。

例文

  • 芝生しばふに 入はいるべからず。

  • 関係者かんけいしゃ以外いがい、立たち入いるべからず。

  • 生徒せいとの答案とうあんを他人たにんに見みせるなど、教師きょうしとして 許ゆるすべからざる行為こういだ。

  • 現代げんだいの生活せいかつにおいて、スマートフォンは 欠かくべからざる道具どうぐになっている。

注意

「べからず」の後に名詞を続けることはできません。名詞を修飾するときは必ず「べからざる」にします。「する」は「すべからず」の形が多く使われます。

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ミニクイズ

1工事中こうじちゅうにつき危険きけん。中なかに(  )。

答えと解説

答え: 2 入はいるべからず

文の終わりで禁止を表すのは「べからず」です。「べからざる」は後ろに名詞が必要です。「入るべきだ」は「入ったほうがいい」という意味になり、「危険」と合いません。

2彼かれの発言はつげんは、公おおやけの場ばで(  )ものだった。

答えと解説

答え: 4 言いうべからざる

後ろに名詞「もの」があるので、名詞を修飾できる「べからざる」が入ります。「言うべからざるもの」は「言ってはいけないこと」という意味です。「べからず」は名詞の前に置けません。「べく」「んがため」は目的を表し、意味が合いません。

3水みずは、生命せいめいにとって欠かく(  )ものである。

答えと解説

答え: 1 べからざる

「欠くべからざる」は「なくてはならない」という意味の決まった言い方です。「欠くべきもの」は「なくすべきもの」となり、意味が反対です。「べからず」は名詞の前に置けず、「べく」は目的を表します。

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