N1 文法 38/60

〜べく

〜しようと思って・〜するために

接続

  • V辞書形 + べく
  • する → するべく / すべく

説明

「〜しようと思って」「〜するために」という目的を表す硬い書き言葉です。前には意志的な動作を表す動詞の辞書形が来て、「する」は「すべく」の形もよく使います。主語が自分の意志で何かをする文に使い、後ろに依頼・命令・誘いは来ません。ニュースや報告文、小説などで見られます。

例文

  • 留学りゅうがくの費用ひようを貯ためるべく、彼かれは毎晩まいばんアルバイトをしている。

  • 新あたらしい市場しじょうを開拓かいたくすべく、社長しゃちょう自みずから海外かいがいへ向むかった。

  • 試験しけんに合格ごうかくするべく、毎朝まいあさ五時ごじに起おきて勉強べんきょうしている。

  • 本場ほんばの味あじを確たしかめるべく、彼女かのじょは一人ひとりでイタリアへ旅立たびだった。

注意

「〜べき(〜しなければならない)」と形が似ていますが、意味が違います。「元気になるべく、休んでください」のように後ろが依頼・命令の文や、「雨が止むべく」のような意志のない動詞には使えません。

関連する文法

ミニクイズ

1環境かんきょうを守まもる(  )、町まちはゴミの分別ぶんべつルールを見直みなおした。

答えと解説

答え: 1 べく

「守るべく」で「守るために」という目的を表します。「べき」は「〜べきだ」「〜べきN」の形で使い、「べからず」は禁止、「べくもなく」は「〜できるはずもなく」という意味なので合いません。

2記録きろくを更新こうしん(  )、選手せんしゅたちは厳きびしい練習れんしゅうを続つづけている。

答えと解説

答え: 4 すべく

「する」に「べく」が付くと「するべく」または「すべく」になります。「しべく」「せべく」「したべく」という形はありません。

3「べく」の使つかい方かたが正ただしいものはどれか。

答えと解説

答え: 3 夢ゆめをかなえるべく、彼かれは故郷こきょうを離はなれて東京とうきょうに出でた。

3は「夢をかなえるために故郷を離れた」という意志的な行動の目的を表していて、正しい使い方です。1は「べく」の前がた形になっていますが、「べく」は辞書形に付きます(「合格するべく」なら正しい)。2は文の終わりで禁止を表そうとしていますが、それは「泳ぐべからず」です。4は「雨が止む」という意志のない動詞なので使えません。

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