弁償
べんしょう
paying for damage, compensation
借りた本を汚してしまい、図書館に弁償した。
N1 23日目
失敗の責任や謝罪、感謝について話すことばを覚えます。「〜ずにはすまない」「〜てやまない」で、避けられない責任と強い気持ちを表せるようになります。
約25分 · ことば8語 · 文法 · 読む · クイズ
弁償
べんしょう
paying for damage, compensation
借りた本を汚してしまい、図書館に弁償した。
不注意
ふちゅうい
carelessness
ちょっとした不注意から、大事なデータを消してしまった。
釈明
しゃくめい
explanation (to justify oneself)
開始が遅れた理由について、部長は会議の冒頭で釈明した。
寛大
かんだい
generous, lenient
大家さんは寛大にも、家賃の支払いを一週間待ってくれた。
敬愛
けいあい
respect and affection
彼は祖父を敬愛し、同じ料理人の道を選んだ。
償う
つぐなう
to make up for, atone for
失った信頼は、行動で償うしかない。
誠意
せいい
sincerity, good faith
店長の誠意ある対応に、客も怒りを収めた。
恩
おん
debt of gratitude, kindness received
留学中に世話になった家族の恩は、一生忘れない。
状況や常識から考えて、〜しないままでは許されない
その場の状況や社会の常識から考えると、〜しないままでは済まされない、必ず〜しなければならない、という意味です。謝る・払う・説明する・責任を問われる など、しなくてはならない義務や避けられない結果について使います。自分の意志よりも、まわりの事情からそうせざるを得ない、という気持ちが強い表現です。
会社の大切な資料をなくしたのだから、部長に 謝らずにはすまない。
友人の車に傷をつけてしまった。修理代を 払わずにはすまないだろう。
心から〜し続けている(願い・期待・愛情など)
「願う」「祈る」「期待する」「愛する」「尊敬する」など、気持ちを表す動詞について、その気持ちを心から強く持ち続けている、という意味を表します。スピーチや手紙、式のあいさつなどで使うかたい表現で、「〜てやみません」の形もよく使われます。ふつうの動作の動詞には使えません。
皆様のご健康を 願ってやみません。
卒業生の今後の活躍を 期待してやまない。
大学院一年の秋、わたしは研究室の顕微鏡を床に落としてしまった。
実験を急いでいたため、片手で運ぼうとしたのだ。完全にわたしの不注意だった。
値段を調べると百万円近くする。これは弁償せずにはすまないと覚悟した。
どう釈明しても、許されることではないだろう。その夜は一睡もできなかった。
翌朝、わたしは貯金の通帳を持って教授の部屋を訪ね、深く頭を下げた。
すると教授は通帳を押し返し、「形あるものはいつか壊れる。お金ではなく、二度と同じ失敗をしないことで償いなさい」と言った。
あまりに寛大な言葉に、わたしは返事もできなかった。
後で先輩から聞いた話では、教授も学生のころ、同じ型の顕微鏡を落としたことがあるそうだ。しかも、わたしが落としたまさにその一台を、である。
そのとき恩師に許してもらった恩を、今は自分の学生に返しているのだという。
それ以来、わたしは誰よりも慎重に機材を扱い、誠意をもって研究に取り組んでいる。
わたしは今も、あの教授を敬愛してやまない。そしていつか後輩が何かを壊したら、同じ言葉をかけられる人になりたいと願ってやまない。
R1「弁償せずにはすまないと覚悟した」とあるが、筆者はどう考えたのか。
答え: 3 自分のお金で弁償するしかないだろう。
「〜ずにはすまない」は「〜しないままでは許されない、必ず〜しなければならない」という意味です。翌朝、通帳を持って教授を訪ねたことからも、弁償するつもりだったことが分かります。
R2本文の内容に合うものはどれか。
答え: 1 教授も学生のころ、筆者が落としたのと同じ顕微鏡を落としたことがある。
先輩の話として「教授も学生のころ、同じ型の顕微鏡を落とした…まさにその一台を」とあります。教授はお金を受け取らず、筆者は今も機材を慎重に扱って研究を続けています。
1友人のカメラを壊してしまったので、修理代を( )した。
答え: 2 弁償
「弁償する」は、壊したりなくしたりした物の代金を払うことです。「修理代を釈明する」とは言いません。
2一度謝っただけでは足りない。本当に悪いと思うなら、( )を見せるべきだ。
答え: 4 誠意
「誠意を見せる」は、本当に悪いと思っている気持ちを行動で示すことです。「恩を見せる」「不注意を見せる」は不自然です。
3育ててくれた祖母への( )を返したくて、毎週実家に帰っている。
答え: 1 恩
「恩を返す」は、受けた親切や世話にお礼として報いることです。ほかの語は「返す」と一緒に使いません。
4会社の名前で間違った情報を出してしまった以上、社長が謝罪せ( )だろう。
答え: 2 ずにはすまない
「Vずにはすまない」は「その立場や状況では、〜しないままでは許されない」という意味です。「以上」で責任があることを示しているので、これが合います。「ずにすむ」は「しなくてもいい」で、文の意味に合いません。
5皆様のご健康とご活躍を願って( )。
答え: 3 やみません
「Vてやまない」は、願う・祈る・愛するなどの強い気持ちがずっと続くことを表します。スピーチや手紙の結びでよく使います。
6彼が __ __ _★_ __ 、この町の静かな海だった。
答え: 4 やまなかった
正しい順番は 3→2→4→1 で、「彼が生涯愛してやまなかったのは、この町の小さな海だった」となります。★に入るのは「やまなかった」です。
7上司は部下の失敗に寛大だ。
答え: 1 かんだい
「寛大」は「かんだい」と読みます。心が広く、人の失敗などを厳しく責めないことです。
8自分の過ちは、一生かけてつぐなうつもりだ。
答え: 2 償う
「つぐなう」は「償う」と書きます。「賞」「債」は形や部分が似ていますが、別の字です。
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