懸念
けねん
concern, worry
専門家は、工事が大幅に遅れることを懸念している。
N1 11日目
周りの気持ちを気にせず何かをする「〜をよそに」と、「〜ならともかく」という意味の「〜ならいざしらず」を学びます。家族の決断をめぐる会話が読めるようになります。
約25分 · ことば8語 · 文法 · 読む · クイズ
懸念
けねん
concern, worry
専門家は、工事が大幅に遅れることを懸念している。
周囲
しゅうい
surroundings, people around one
周囲の反対をよそに、彼女は会社を辞めた。
無謀
むぼう
reckless
地図も持たずに冬の山に入るのは無謀だ。
素人
しろうと
amateur, layperson
プロならいざしらず、素人にこの修理は無理だ。
案じる
あんじる
to worry about
祖母はいつも、遠くに住む孫の体を案じている。
押し切る
おしきる
to push through (despite opposition)
彼は親の反対を押し切って留学した。
独断
どくだん
deciding alone, arbitrary decision
部長の独断で、会議の日程が変わってしまった。
楽観的
らっかんてき
optimistic
彼は何が起きても楽観的に考える。
周りの心配・期待・反対などを気にしないで、関係なく
「Nをよそに」は、周りの人の心配・期待・反対・不安などを気にかけず、それとは関係なく行動したり物事が進んだりすることを表します。Nには「心配」「反対」「期待」「不安」など、人の気持ちや周りの状況を表す名詞が来ます。話し手が少し批判的に、またはあきれて見ている場合が多いですが、「不況をよそに売り上げが伸びる」のように、周りの状況に影響されないという意味でも使います。書き言葉的な表現です。
親の心配をよそに、弟は毎晩遅くまでゲームをしている。
周囲の反対をよそに、彼女は会社を辞めて留学した。
〜の場合なら仕方がないが、この場合は違う
「AならいざしらずB」は、「Aの場合なら仕方がない・ありえるかもしれないが、Bの場合はそうはいかない」という意味です。Aには特別な場合や極端な例(子ども、初心者、昔など)が来て、Bには「当然〜すべきだ」「〜のはおかしい」「〜はずがない」など、話し手の驚き・非難・強い判断が続きます。「いざしらず」は「(それについては)知らないが」という意味の古い言い方から来ています。
子どもならいざしらず、大人がこんな簡単なルールを守れないのは困る。
初心者ならいざしらず、十年も働いている人がこのミスをするとは思わなかった。
妹お兄ちゃん、会社を辞めてパン屋を開くって本当?お母さんたち、すごく心配してるよ。
兄うん、本当だよ。もう店の場所も決めてきた。
妹家族の懸念をよそに、どんどん一人で決めちゃって。それって独断じゃない?
兄相談したら反対されると思って……。でも大丈夫、なんとかなるよ。
妹その楽観的なところが心配なの。何年もパン屋で働いた人ならいざしらず、素人がいきなり店を開くなんて無謀だよ。
兄実は、素人じゃないんだ。この二年、毎週土日に駅前のパン屋で修業させてもらってたんだよ。
妹えっ、週末いつも家にいなかったのは、そういうことだったの?
兄うん。周囲に話すと止められそうで、黙ってたんだ。
妹……そこまで本気なら、もう止めないよ。でも、お母さんたちの反対を押し切るんじゃなくて、ちゃんと説明してね。
兄わかった。じゃあ、まずはこれを食べてみて。店で出す予定のメロンパン。
妹……おいしい!心配して損しちゃった。
R1兄が週末にいつも家にいなかったのはなぜか。
答え: 4 駅前のパン屋で修業していたから
兄は「この二年、毎週土日に駅前のパン屋で修業させてもらってた」と言い、妹が「週末いつも家にいなかったのは、そういうことだったの?」と気づいています。
R2会話の最後で、妹の気持ちはどうなったか。
答え: 2 兄の本気さとパンの味を知って、安心した。
妹は「そこまで本気なら、もう止めない」と言い、メロンパンを食べて「心配して損しちゃった」と言っています。もう心配していないことがわかります。
1経験も準備もないまま冬の山に登るのは( )だ。
答え: 2 無謀
結果を考えずに危ないことをするのは「無謀」です。ほかの語は、準備もなく登る危なさを表せません。
2課長は誰にも相談せず、( )で計画を変えてしまった。
答え: 1 独断
人に相談せず一人で決めることは「独断」です。「独断で〜する」の形でよく使います。
3料理はまったくの( )なので、包丁の使い方もよくわかりません。
答え: 4 素人
専門の知識や経験がない人は「素人」です。「常連」はよく来るお客、「老舗」は古くからある店です。
4両親の反対を( )、彼は海外の大学に進学した。
答え: 3 押し切って
反対があっても自分の考えを通すことを「反対を押し切る」と言います。「押し寄せる」は大勢が一度に来ることで、意味が違います。
5子どもたちは親の心配( )、雨の中で楽しそうに遊んでいる。
答え: 4 をよそに
親が心配しているのに、それを気にしないで遊んでいる、という意味なので「をよそに」です。「をよそに」は周りの心配・期待・反対などを気にしない様子を表します。
6小さい子ども( )、大人がこんなに簡単な計算を間違えるなんて。
答え: 2 ならいざしらず
「子どもなら仕方がないが、大人は違う」という意味なので「ならいざしらず」です。後ろには驚きや非難の気持ちが来ます。
7昔( )、今の時代に携帯電話を持たずに旅行するなんて考えられない。
答え: 1 ならいざしらず
「昔ならそれも仕方がなかったが、今は違う」と比べているので「ならいざしらず」です。「昔ならいざしらず、今は〜」はよく使う形で、後ろには「考えられない」のような強い判断が来ます。
8景気の先行きを懸念する声が多い。
答え: 3 けねん
「懸念」は「けねん」と読みます。「懸」は「けんめい(懸命)」では「けん」ですが、「懸念」では「け」と読みます。
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