N1 12日目

お礼とおわび

相手あいての状況じょうきょうに配慮はいりょして言いう「〜ところを」と、後悔こうかいや不満ふまんを表あらわす「〜ものを」を学まなびます。取引先とりひきさきへのおわびの場面ばめんが読よめるようになります。

約25分 · ことば8語 · 文法 · 読む · クイズ

今日のことば

恐縮

きょうしゅく

feeling grateful and sorry (for trouble caused)

お忙いそがしいところをお手伝てつだいいただき、恐縮きょうしゅくです。

多忙

たぼう

very busy

多忙たぼうな毎日まいにちの中なかでも、彼かれは読書どくしょの時間じかんを大切たいせつにしている。

赴く

おもむく

to go to, to proceed to

部長ぶちょうは自みずから現場げんばに赴おもむいて、状況じょうきょうを確たしかめた。

怠る

おこたる

to neglect

毎日まいにちの練習れんしゅうを怠おこたると、すぐに腕うでが落おちる。

悔やむ

くやむ

to regret

あの時ときすぐに謝あやまっておけばよかったと、今いまでも悔くやんでいる。

未然

みぜん

before something happens (未然に防ぐ: to prevent)

小ちいさなミスに気きづいたおかげで、大おおきなトラブルを未然みぜんに防ふせげた。

手配

てはい

arrangement(s)

出張しゅっちょうのホテルの手配てはいを頼たのまれた。

詫びる

わびる

to apologize

約束やくそくの時間じかんに遅おくれたことを、心こころから詫わびた。

今日の文法

〜ところを

〜という時・状況なのに/〜している場面を

接続
  • V普通形 + ところを
  • いA + ところを
  • なA + な + ところを
  • N + の + ところを

「ところを」には主に二つの用法があります。(1) 相手の状況を考えて「〜という時なのに(すみません/ありがとう)」と言う用法で、「お忙しいところを」「お休みのところを」のような丁寧なあいさつによく使います。「本来なら〜べきところを」のように、「本当は〜するはずなのに」という意味にもなります。(2) 「〜している場面を」という意味で、後ろに「見られる・見つかる・助けられる・起こされる」など、その場面に対して何かが起こる動詞が続きます。

例文

  • お忙いそがしいところを来きていただき、ありがとうございます。

  • お休やすみのところを申もうし訳わけありません。急いそぎの連絡れんらくです。

くわしい説明とクイズ →

〜ものを

〜のに(そうしなかったのが残念だ・不満だ)

接続
  • V普通形 + ものを
  • いA + ものを
  • なA + な + ものを

「ものを」は「〜のに」に近い意味で、実際にはそうならなかったことへの後悔・残念な気持ち・相手への不満や非難を表します。「〜ば/〜たら…たものを」の形で、「〜していれば…できたのに」という意味になることが多いです。文の終わりに置いて「〜ものを。」と気持ちだけを表すことも、文の途中に置いて「〜ものを、(実際は)…」と続けることもあります。

例文

  • 一言ひとこと相談そうだんしてくれれば手伝てつだったものを、どうして黙だまっていたのか。

  • もう少すこし早はやく家いえを出でればバスに間まに合あったものを。

くわしい説明とクイズ →

読む

二百冊にひゃくさつのノート

田中佐藤さとう部長ぶちょう、ご多忙たぼうのところをお越こしいただき、誠まことに恐縮きょうしゅくです。

田中本来ほんらいなら、私わたくしどもがそちらに赴おもむいてお詫わびするべきでした。

佐藤いえいえ、ちょうど近ちかくに用事ようじがあったので。それで、ノートの件けんですが……。

田中はい。御社おんしゃの名前なまえを入いれたノートを二百冊にひゃくさつ手配てはいいたしましたが、「佐藤商事さとうしょうじ」が「砂糖商事さとうしょうじ」と印刷いんさつされておりました。

田中印刷いんさつの前まえに一度いちど確認かくにんしていれば、未然みぜんに防ふせげたものを……。確認かくにんを怠おこたったことを深ふかく悔くやんでおります。

田中正ただしいノートは、来週らいしゅうまでに二百冊にひゃくさつお届とどけいたします。

佐藤そのことなんですが、実じつは社員しゃいんに見みせたら大笑おおわらいになりましてね。

佐藤「甘あまくて楽たのしそうな会社かいしゃだ」と評判ひょうばんで、もう半分はんぶんぐらい使つかわれているんですよ。

田中えっ、そうなんですか。

佐藤ええ。ですから、正ただしいノートは百冊ひゃくさつで結構けっこうです。残のこりは、このまま使つかわせてください。

田中ありがとうございます。今後こんごは、必かならず確認かくにんを徹底てっていいたします。

内容のかくにん

R1田中たなかさんが悔くやんでいるのはどんなことか。

答えと解説

答え: 3 印刷いんさつの前まえに確認かくにんしなかったこと

田中たなかさんは「印刷いんさつの前まえに一度いちど確認かくにんしていれば、未然みぜんに防ふせげたものを」「確認かくにんを怠おこたったことを深ふかく悔くやんでおります」と言いっています。

R2佐藤さとう部長ぶちょうは、正ただしいノートが何冊なんさつあればいいと言いっているか。

答えと解説

答え: 1 百冊ひゃくさつ

佐藤さとう部長ぶちょうは「正ただしいノートは百冊ひゃくさつで結構けっこうです。残のこりは、このまま使つかわせてください」と言いっています。間違まちがったノートが社内しゃないで人気にんきになったからです。

クイズ

1社長しゃちょうは(  )で、一週間いっしゅうかん先さきまで予定よていが埋うまっている。

答えと解説

答え: 2 多忙たぼう

非常ひじょうに忙いそがしいことは「多忙たぼう」です。予定よていが埋うまっている様子ようすと合あいます。

2会議室かいぎしつとお弁当べんとうの(  )は、私わたしがしておきます。

答えと解説

答え: 4 手配てはい

必要ひつようなものを準備じゅんびし、予約よやくや注文ちゅうもんをしておくことは「手配てはい」です。「〜の手配てはいをする」の形かたちでよく使つかいます。

3毎日まいにちの点検てんけんを続つづけることで、事故じこを(  )に防ふせぐことができる。

答えと解説

答え: 1 未然みぜん

何なにかが起おこる前まえに防ふせぐことを「未然みぜんに防ふせぐ」と言いいます。ほぼこの形かたちで使つかう語ごです。

4準備じゅんびを(  )と、本番ほんばんで困こまることになる。

答えと解説

答え: 3 怠おこたる

するべきことをしないでおくことは「怠おこたる」です。「準備じゅんびを悔くやむ」「準備じゅんびを詫わびる」は意味いみが通とおりません。

5お休やすみの(  )突然とつぜんお電話でんわして、申もうし訳わけありません。

答えと解説

答え: 2 ところを

相手あいてが休やすんでいる時ときなのに迷惑めいわくをかけた、とおわびする場面ばめんなので「ところを」です。「お忙いそがしいところを」「お休やすみのところを」のように、相手あいての状況じょうきょうに配慮はいりょして使つかいます。

6一言ひとこと相談そうだんしてくれれば手伝てつだった(  )、どうして一人ひとりで抱かかえ込こんだの?

答えと解説

答え: 4 ものを

「〜ば…ものを」で、「そうすればよかったのに、そうしなかった」という残念ざんねんな気持きもちや不満ふまんを表あらわします。ここでは相談そうだんしなかった相手あいてへの不満ふまんです。

7あと五分ごふん早はやく家いえを出でていれば、電車でんしゃに間まに合あった(  )。

答えと解説

答え: 1 ものを

文ぶんの最後さいごに「ものを」を置おいて、「〜すればよかったのに」という後悔こうかいを表あらわしています。「ところを」は文ぶんの最後さいごでは使つかえません。

8来月らいげつから海外かいがいの支社ししゃに赴くことになった。

答えと解説

答え: 3 おもむく

「赴おもむく」は「おもむく」と読よみます。音読おんよみは「ふ」で、「赴任ふにん」のように使つかいます。

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