逆境
ぎゃっきょう
adversity
彼は逆境をものともせず、夢を追い続けた。
N1 10日目
困難に負けずに進む様子を表す「〜をものともせず」と、条件に関係なく、という「〜いかんにかかわらず」を学びます。マラソン大会の挨拶文が読めるようになります。
約25分 · ことば8語 · 文法 · 読む · クイズ
逆境
ぎゃっきょう
adversity
彼は逆境をものともせず、夢を追い続けた。
悪天候
あくてんこう
bad weather
悪天候のため、飛行機の出発が遅れている。
果敢
かかん
bold, daring
小柄な選手が、大きな相手に果敢に向かっていった。
挑む
いどむ
to challenge, to take on
兄は今年、初めてフルマラソンに挑む。
粘り強い
ねばりづよい
persistent, tenacious
粘り強く交渉した結果、値段を下げてもらえた。
声援
せいえん
cheering, encouragement
沿道からの声援に背中を押された。
健闘
けんとう
a good fight, strong effort
結果のいかんにかかわらず、君たちの健闘は立派だった。
棄権
きけん
withdrawal (from a race), abstention
熱が出たので、試合を棄権した。
〜がどうであっても関係なく
「Nがどうであるかに関係なく」という意味で、後ろのことは変わらないことを表します。「理由のいかんにかかわらず」「結果のいかんにかかわらず」の形でよく使います。お知らせ・規則・契約など、とても硬い文章で使う表現です。「いかんによらず」「いかんを問わず」もほぼ同じ意味です。
理由のいかんにかかわらず、一度支払われた料金はお返しできません。
経験のいかんにかかわらず、やる気のある方を歓迎します。
〜(困難)に負けず、気にしないで
けが・反対・悪い天気など、普通なら困る状況(N)を問題にせず、立ち向かって何かをする、という意味です。話し手が他の人の勇気ある行動に感心するときに使い、自分のことにはあまり使いません。後ろには実際にした行動や結果が来て、命令・依頼・意志の文は来ません。
選手たちは強い風をものともせず、最後まで走り続けた。
彼女は周囲の反対をものともせず、自分の店を開いた。
本日は、早朝から強い雨と風が続く悪天候の中、市民マラソンにご参加いただき、ありがとうございました。
大会を開くかどうか、私たち主催者も前日の夜まで迷いました。
しかし皆さんは、冷たい雨をものともせず、次々とスタートラインに並んでくださいました。
坂道で足が止まりそうになっても果敢に前へ進む皆さんに、沿道からは傘を差した市民の声援が絶えませんでした。
残念ながら途中で棄権された方もいらっしゃいますが、この逆境の中で挑んだこと自体が立派な記録です。
私たちは、順位のいかんにかかわらず、全員の健闘を心からたたえたいと思います。
最後に、お一人だけご紹介させてください。
今大会の最高齢、八十二歳の佐藤さんは、制限時間ぎりぎりまで粘り強く走り、ゴールされました。
ゴールの後、感想を聞かれた佐藤さんは、笑顔でこう答えたそうです。
「雨のおかげで涼しくて、去年より速く走れましたよ。」
来年も天候のいかんにかかわらず、皆さんとこの道を走れる日を楽しみにしています。
R1この挨拶で、主催者がいちばん伝えたいことは何か。
答え: 3 順位に関係なく、参加した全員の健闘をたたえたい。
「順位のいかんにかかわらず、全員の健闘を心からたたえたい」とあります。棄権した人についても「挑んだこと自体が立派な記録」と言っているので、2 は合いません。
R2佐藤さんについて、本文の内容と合うものはどれか。
答え: 2 雨のおかげで涼しく、去年より速く走れたと話した。
佐藤さんは制限時間ぎりぎりでゴールし、「雨のおかげで涼しくて、去年より速く走れました」と答えています。雨を困難と感じていないところが、この話の面白さです。
1強い風と大雨という( )のため、花火大会は中止になった。
答え: 2 悪天候
風や雨など天気が悪いことは「悪天候」です。「晴天」はよく晴れた天気で、強い風や大雨とは合いません。「声援」「健闘」は天気を表す語ではありません。
2足を痛めたので、無理をせずレースを途中で( )した。
答え: 3 棄権
試合やレースを途中でやめることを「棄権する」と言います。「健闘する」はよく戦うこと、「克服する」は困難に打ち勝つことで、文に合いません。
3何度失敗しても諦めず、( )練習を続けた。
答え: 1 粘り強く
諦めずに続ける様子は「粘り強く」です。「慌ただしく」は忙しく落ち着かない様子で、「諦めず」と合いません。
4彼は世界記録に( )ため、毎日厳しい練習を重ねている。
答え: 4 挑む
難しい目標に向かっていくことを「〜に挑む」と言います。「押し寄せる」は大勢が一度に来ること、「駆けつける」は急いで行くことです。
5参加者たちは冷たい雨( )、最後まで走り抜いた。
答え: 2 をものともせず
「雨」という困難に負けずに走った、という意味なので「をものともせず」です。「いかんにかかわらず」は「結果」「天候」など、いろいろな場合がありうる語に付きます。
6大会の結果( )、参加者全員に記念品をお渡しします。
答え: 3 のいかんにかかわらず
結果がよくても悪くても関係なく、という意味なので「のいかんにかかわらず」です。「結果」は困難ではないので「をものともせず」は使えません。
7理由( )、連絡のない欠席は認められません。
答え: 1 のいかんにかかわらず
どんな理由があっても、という意味で「理由のいかんにかかわらず」が自然です。規則やお知らせでよく使う硬い表現です。
8選手たちの健闘をたたえる。
答え: 4 けんとう
「健闘」は「けんとう」と読みます。「とう」は長く伸ばし、濁りません。
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