接続
- N + といえども
- 普通形 + といえども
- いかなる/どんな + N + といえども
説明
「AといえどもB」は、「Aという立場・条件であっても、Bだ」という意味のかたい表現です。Aには、立場の高い人や特別なもの(専門家、社長など)、または「一日」「一円」のような最小の数量が来て、「そのようなAでも例外ではない」と強く言います。Bには「〜わけではない」「〜てはいけない」「〜なければならない」など、否定・義務・話し手の判断が続くことが多いです。
例文
専門家といえども、すべての問題に答えられるわけではない。
子どもといえども、公共の場ではルールを守らなければならない。
試合の前は、一日といえども練習を休むわけにはいかない。
規則を知らなかったといえども、責任がないとは言えない。
注意
「とはいえ」より改まった書き言葉で、日常会話ではあまり使いません。後ろにAから当然予想されること(「夏といえども暑い」など)を置くと、逆接にならないので不自然です。
関連する文法
ミニクイズ
1社長( )、会社のお金を自由に使っていいわけではない。
答えと解説
答え: 2 といえども
「社長という立場であっても、自由に使っていいわけではない」という意味なので「といえども」です。「だけあって」は評価の理由、「とあって」は特別な状況による理由、「につけ」は「〜するたびに」を表します。
2一円( )、税金を無駄にしてはいけない。
答えと解説
答え: 4 といえども
「一円という小さな額でも無駄にしてはいけない」と最小の数量を強調するので「といえども」です。「ばかりか」は追加、「だけに」は理由、「ほど」は程度を表すので合いません。
3「といえども」の使い方がいちばん正しい文はどれですか。
答えと解説
答え: 1 大学生といえども、この問題は簡単には解けない。
1は「大学生でも簡単には解けない」という正しい使い方です。2・3・4は後ろが前から当然考えられる内容なので、逆接の「といえども」は使えません。