N2 27日目

人が減っていく町

「ある方向にどんどん進んでいく」を「〜一方だ」で、「悪くなっていくだけだ」を「〜ばかりだ」で言えるようになります。人口が減り続ける町の新しい取り組みを伝える記事を読んでみましょう。

約25分 · ことば8語 · 文法 · 読む · クイズ

今日のことば

人口

じんこう

population

この市しの 人口じんこうは、約やく三十万人さんじゅうまんにんだ。

減少

げんしょう

decrease, decline

雨あめが少すくなく、米こめの生産せいさんが 減少げんしょうした。

増加

ぞうか

increase

外国がいこくからの観光客かんこうきゃくが、年々ねんねん 増加ぞうかしている。

高齢化

こうれいか

population aging

高齢化こうれいかが進すすみ、病院びょういんで働はたらく人ひとが足たりなくなっている。

過疎

かそ

depopulation (of rural areas)

過疎かその村むらでは、バスが一日いちにちに二本にほんしかない。

悪化する

あっかする

to get worse, to deteriorate

無理むりをして働はたらいたので、体調たいちょうが 悪化あっかした。

対策

たいさく

countermeasure, measures

夏なつの暑あつさに向むけて、早はやめに 対策たいさくを考かんがえておこう。

若者

わかもの

young people

この祭まつりは、地元じもとの 若者わかものが中心ちゅうしんになって準備じゅんびしている。

今日の文法

〜一方だ

ある方向にどんどん変化し続ける

接続
  • V辞書形 + 一方だ

ある変化が止まらずに、一つの方向にだけ進み続けることを表します。「増える・減る・上がる・悪くなる」など変化を表す動詞の辞書形に付きます。困ったことに使うことが多いですが、「人気が高まる一方だ」のように良い変化や中立の変化にも使えます。

例文

  • 駅前えきまえにマンションが増ふえて、家賃やちんは 上あがる一方いっぽうだ。

  • 練習れんしゅうを休やすんでいたら、体力たいりょくは 落おちる一方いっぽうだった。

くわしい説明とクイズ →

〜ばかりだ

悪い方向にどんどん変化し続ける

接続
  • V辞書形 + ばかりだ

状況が悪い方向にだけ進み続けることを表します。「悪くなる・増える・減る・弱まる」など変化を表す動詞の辞書形に付き、話す人の困った気持ちや心配が入ります。意味は「〜一方だ」に近いですが、「ばかりだ」はふつう良い変化には使いません。

例文

  • 話はなし合あいをしても、二人ふたりの関係かんけいは 悪わるくなるばかりだ。

  • 雨あめは 強つよくなるばかりで、試合しあいは中止ちゅうしになった。

くわしい説明とクイズ →

読む

商店街のみそパン

山やまの中なかにあるこの町まちでは、四十年前よんじゅうねんまえに一万人いちまんにんいた人口じんこうが、今いまは四千人よんせんにんほどになった。

高校こうこうを卒業そつぎょうした若者わかものの多おおくが都市としへ出でていくため、人口じんこうは減へる一方いっぽうだ。

高齢化こうれいかも進すすみ、町まちの人ひとの半分はんぶん近ちかくが六十五歳ろくじゅうごさい以上いじょうである。

駅前えきまえの商店街しょうてんがいも、店みせが一ひとつ、また一ひとつと閉しまり、状況じょうきょうは悪化あっかするばかりだった。

このまま過疎かそが進すすめば、町まちがなくなってしまうのではないかと心配しんぱいする声こえも多おおい。

そこで町まちは三年前さんねんまえから、新あたらしい対策たいさくを始はじめた。空あいている店みせを安やすく貸かし、町まちに移うつり住すんで店みせを開ひらきたい人ひとを募集ぼしゅうしたのだ。

最初さいしょに応募おうぼしてきたのは、都市としで働はたらいていた二十代にじゅうだいの夫婦ふうふだった。二人ふたりは商店街しょうてんがいの古ふるい店みせでパン屋やを始はじめた。

人気にんきになったのは、近所きんじょのおばあさんたちに教おそわって作つくった、みそ味あじのパンだ。

今いまでは朝あさから行列ぎょうれつができ、そのパンを買かうために町まちの外そとから来くる客きゃくも増ふえている。

この三年さんねんで移うつり住すんだ人ひとは四十人よんじゅうにんを超こえ、子こどもの数かずがわずかに増加ぞうかした年としもあった。

人口じんこうの減少げんしょうがすぐに止とまるわけではない。それでも、パン屋やの前まえに並ならぶ人ひとたちの笑顔えがおを見みると、町まちの未来みらいは暗くらいことばかりではないと思おもえてくる。

内容のかくにん

R1町まちが三年前さんねんまえから始はじめた対策たいさくはどれか。

答えと解説

答え: 3 空あいている店みせを安やすく貸かして、店みせを開ひらく人ひとを募集ぼしゅうした

「空あいている店みせを安やすく貸かし、町まちに移うつり住すんで店みせを開ひらきたい人ひとを募集ぼしゅうした」と書かいてあります。ほかの選択肢せんたくしのことは本文ほんぶんにありません。

R2本文ほんぶんの内容ないように合あうものはどれか。

答えと解説

答え: 1 人気にんきのみそパンは、近所きんじょのおばあさんたちから教おそわったものだ

「近所きんじょのおばあさんたちに教おそわって作つくった、みそ味あじのパン」とあります。人口じんこうの減少げんしょうは「すぐに止とまるわけではない」ので2は違ちがいます。移うつり住すんだ人ひとは「四十人よんじゅうにんを超こえ」たので3も違ちがいます。

クイズ

1この国くにでは、お年寄としよりの割合わりあいが増ふえる(  )が進すすんでいる。

答えと解説

答え: 4 高齢化こうれいか

人口じんこうの中なかでお年寄としよりの割合わりあいが増ふえることを「高齢化こうれいか」と言いいます。「過疎かそ」は人ひとが少すくなくなること、「減少げんしょう」は減へることなので、「割合わりあいが増ふえる」と合あいません。

2雨あめが何日なんにちも続つづいて、山道やまみちの状態じょうたいが(  )。

答えと解説

答え: 2 悪化あっかした

状態じょうたいが悪わるくなることを「悪化あっかする」と言いいます。「減少げんしょう」「増加ぞうか」は数かずや量りょうについて使つかう言葉ことばで、「状態じょうたいが対策たいさくした」とも言いいません。

3夏休なつやすみに海外かいがい旅行りょこうに行いく人ひとが、去年きょねんより二割にわり(  )した。

答えと解説

答え: 3 増加ぞうか

人ひとの数かずが増ふえることなので「増加ぞうかした」が入はいります。「悪化あっか」は状態じょうたいが悪わるくなること、「過疎かそ」は人ひとが少すくないことで、数かずが増ふえる意味いみにはなりません。

4駅前えきまえに大おおきなスーパーができてから、商店街しょうてんがいの客きゃくは減へる(  )。

答えと解説

答え: 1 一方いっぽうだ

「V辞書形じしょけい+一方いっぽうだ」は、ある方向ほうこうへの変化へんかがどんどん続つづくことを表あらわします。「つつある」「かねない」はます形けいに付つくので「減へるつつある」「減へるかねない」とは言いえません。「ばかりか」は後うしろに文ぶんが続つづきます。

5薬くすりを飲のんでいるのに、熱ねつは上あがる(  )だ。

答えと解説

答え: 1 ばかり

「V辞書形じしょけい+ばかりだ」は、悪わるい方向ほうこうへの変化へんかが続つづくことを表あらわします。「以来いらい」はて形けいに、「つつ」「がち」はます形けいに付つくので、辞書形じしょけいの「上あがる」には付つきません。

6インターネットで買かい物ものをする人ひとは __ __ _★_ __。

答えと解説

答え: 3 一方いっぽう

正ただしい順番じゅんばんは 4→1→3→2 で、「インターネットで買かい物ものをする人ひとは年々ねんねん増ふえる一方いっぽうだ」となります。★には「一方いっぽう」が入はいります。

7過疎の町まちに、若わかい家族かぞくが引ひっ越こしてきた。

答えと解説

答え: 2 かそ

「過疎かそ」は「かそ」と読よみます。のばしたり、濁にごったりしません。

8町まちの人ひとたちが集あつまって、たいさくを話はなし合あった。

答えと解説

答え: 4 対策

「たいさく」は「対策たいさく」と書かきます。「策さく」と「作さく」は同おなじ読よみ方かたなので注意ちゅういしましょう。「待たい」「体たい」も同おなじ音おとですが、意味いみが違ちがいます。

JLPT単語7,500語以上を、カード・音声・間隔反復でおぼえるなら無料アプリのJapatan

App Storeでダウンロード