N2 13日目

地名のふしぎ

「〜という理由・根拠から」を「〜ことから」で、話し手の気持ち(驚き・うれしさ・残念さ)を「〜ことに」で言えるようになります。町の名前と伝統行事の由来を紹介する文章を読んでみましょう。

約25分 · ことば8語 · 文法 · 読む · クイズ

今日のことば

由来

ゆらい

origin, source (of a name, custom)

この町まちの名前なまえの 由来ゆらいを知しっていますか。

伝統

でんとう

tradition

祖母そぼは、この地方ちほうの 伝統でんとうの料理りょうりを今いまも作つくり続つづけている。

名付ける

なづける

to name

公園こうえんで会あった白しろい猫ねこを、「ユキ」と 名付なづけた。

地元

じもと

local area, one's hometown

夏休なつやすみは 地元じもとに帰かえって、昔むかしの友達ともだちに会あう。

伝わる

つたわる

to be handed down, to be passed on

この村むらには、古ふるい話はなしがたくさん 伝つたわっている。

行事

ぎょうじ

event, annual function

秋あきになると、学校がっこうではいろいろな 行事ぎょうじがある。

貴重

きちょう

precious, valuable

お忙いそがしい中なか、貴重きちょうなお時間じかんをありがとうございました。

不思議

ふしぎ

mysterious, strange

不思議ふしぎなことに、机つくえの上うえに置おいた鍵かぎがなくなった。

今日の文法

〜ことから

〜ということが理由・根拠で/〜が名前の由来で

接続
  • V普通形 + ことから
  • いA + ことから
  • なA + な / である + ことから
  • N + である + ことから

使い方は2つあります。(1) 判断の根拠:「〜という事実から、〜だと分かる・考えられる」。後ろに「分かる」「考えられる」「〜ようだ」などが来ます。(2) 名前などの由来:「〜ことから、〜と呼ばれている・名付けられた」。どちらも書き言葉的で、説明文やニュースによく出ます。

例文

  • この町まちは桜さくらの木きが多おおいことから、「花はなの町まち」と呼よばれている。

  • 道みちがぬれていることから、夜よるの間あいだに雨あめが降ふったことが分わかる。

くわしい説明とクイズ →

〜ことに

(驚いた・うれしい・残念な)ことに、〜だ

接続
  • Vた形 + ことに
  • いA + ことに
  • なA + な + ことに

文の初めに置いて、これから述べることについての話し手の気持ちを先に表します。「驚いたことに」「うれしいことに」「残念なことに」「困ったことに」「不思議なことに」「ありがたいことに」など、感情を表す語といっしょに使います。後ろには実際に起こった事実が来ます。少しかたい言い方で、文章やスピーチでよく使われます。

例文

  • 驚おどろいたことに、十年じゅうねん前まえの先生せんせいが私わたしの名前なまえを覚おぼえていてくれた。

  • うれしいことに、私わたしたちの企画きかくが社長しゃちょうに認みとめられた。

くわしい説明とクイズ →

読む

笑う龍の町

私わたしが住すんでいる町まちは「龍川町たつかわちょう」という。前まえからこの名前なまえの由来ゆらいが不思議ふしぎだったので、図書館としょかんで調しらべてみた。

町まちの真まん中なかを流ながれる川かわは、山やまの上うえから見みると大おおきく曲まがっていて、長ながい龍りゅうの体からだのような形かたちをしている。

その形かたちが龍りゅうに似にていることから、昔むかしの人ひとが「龍川たつかわ」と名付なづけたそうだ。

驚おどろいたことに、この町まちには今いまも龍りゅうが出でてくる伝統でんとう行事ぎょうじが伝つたわっている。

毎年まいとし夏なつになると、地元じもとの子こどもたちが紙かみで作つくった長ながい龍りゅうを持もって、川かわに沿そって町まちを歩あるくのだ。

図書館としょかんには、百年ひゃくねん前まえの行事ぎょうじの写真しゃしんも残のこっていた。今いまではとても貴重きちょうな資料しりょうだそうだ。

その写真しゃしんを見みていて、面白おもしろいことに気きがついた。

百年ひゃくねん前まえの龍りゅうも今いまの龍りゅうも、なぜか怖こわい顔かおではなく、笑わらった顔かおをしているのだ。

図書館としょかんの人ひとに聞きくと、「昔むかし、小ちいさい子こどもたちが龍りゅうを怖こわがって泣ないたことから、笑わらった顔かおに変かえたそうですよ」と教おしえてくれた。

残念ざんねんなことに、今年ことしの行事ぎょうじはもう終おわってしまった。

来年らいねんの夏なつは、私わたしもあの笑わらう龍りゅうといっしょに川かわのそばを歩あるいてみたい。

内容のかくにん

R1「龍川たつかわ」という名前なまえは、どうして付つけられたのか。

答えと解説

答え: 2 川かわの形かたちが龍りゅうの体からだに似にていたから

本文ほんぶんに「その形かたちが龍りゅうに似にていることから、昔むかしの人ひとが「龍川たつかわ」と名付なづけた」とあります。「その形かたち」は川かわの形かたちのことです。3は龍りゅうの顔かおが変かわった理由りゆうで、名前なまえの由来ゆらいではありません。

R2行事ぎょうじの龍りゅうが笑わらった顔かおをしているのはなぜか。

答えと解説

答え: 4 怖こわい顔かおを見みて小ちいさい子こどもが泣ないたから

図書館としょかんの人ひとが「小ちいさい子こどもたちが龍りゅうを怖こわがって泣ないたことから、笑わらった顔かおに変かえた」と言いっています。ほかの理由りゆうは本文ほんぶんに書かかれていません。

クイズ

1この祭まつりは、三百年さんびゃくねんも続つづいている町まちの(  )行事ぎょうじだ。

答えと解説

答え: 2 伝統でんとう

「伝統でんとう行事ぎょうじ」は昔むかしから続つづいている行事ぎょうじのことです。「地元じもと」「貴重きちょう」は「地元じもとの行事ぎょうじ」「貴重きちょうな行事ぎょうじ」の形かたちでないと使つかえません。「由来ゆらい行事ぎょうじ」という言いい方かたはありません。

2この古ふるい地図ちずは、とても(  )な資料しりょうなので、大切たいせつに保管ほかんされている。

答えと解説

答え: 4 貴重きちょう

「貴重きちょうな資料しりょう」は、数かずが少すくなくて価値かちが高たかい資料しりょうという意味いみです。だから大切たいせつに保管ほかんされています。「深刻しんこく」「柔軟じゅうなん」「慎重しんちょう」は資料しりょうの説明せつめいに合あいません。

3桜さくらの木きが多おおい(  )、この道みちは「桜通さくらどおり」と呼よばれている。

答えと解説

答え: 1 ことから

「〜ことから」は、名前なまえや判断はんだんの理由りゆう・根拠こんきょを言いうときに使つかいます。「ことに」は「驚おどろいたことに」のように気持きもちを表あらわす言葉ことばにつきます。「からといって」「からには」は後うしろの文ぶんと意味いみが合あいません。

4生うまれた女おんなの子こを、祖父そふが「春香はるか」と(  )。

答えと解説

答え: 3 名付なづけた

「AをBと名付なづける」は、AにBという名前なまえを付つけるという意味いみです。「伝つたわる」は「を」をとりません。「維持いじする」「応募おうぼする」は意味いみが合あいません。

5(  )ことに、若わかいころの祖父そふの写真しゃしんが見みつかった。

答えと解説

答え: 2 うれしい

「〜ことに」は、い形容詞けいようしの辞書形じしょけい、な形容詞けいようし+な、動詞どうしのた形けいにつきます。「うれしいことに」は、これから言いうことが「うれしい」という気持きもちを先さきに表あらわします。ほかの形かたちは「ことに」につきません。

6地元の野菜やさいを使つかった料理りょうりを出だす店みせが増ふえている。

答えと解説

答え: 4 じもと

「地元じもと」は「じもと」と読よみます。「地じ」は「じ」、「元もと」は「もと」です。

7楽たのしみにしていたのに、(  )、雨あめで花火はなび大会たいかいは中止ちゅうしになった。

答えと解説

答え: 1 残念ざんねんなことに

「残念ざんねんなことに」は、これから言いうことについて「残念ざんねんだ」という気持きもちを先さきに表あらわします。「ことから」は理由りゆう・根拠こんきょを言いう形かたちで、ここでは意味いみが合あいません。「からこそ」「からといって」は、な形容詞けいようしに「な」でつながりません。

8町まちの名前なまえのゆらいを図書館としょかんで調しらべた。

答えと解説

答え: 3 由来

「ゆらい」は「由来ゆらい」と書かきます。「由ゆ」を形かたちの似にた「油ゆ」にしないように気きをつけましょう。

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