N1 30日目

学び続ける社会へ

働き方や学び直しについて論じることばを学びます。「〜きらいがある」「〜かたわら」を使って、社会の傾向を批判的に述べたり、仕事と学びの両立を説明したりできるようになります。

約25分 · ことば8語 · 文法 · 読む · クイズ

今日のことば

副業

ふくぎょう

side job

最近さいきんは副業ふくぎょうを認みとめる会社かいしゃが増ふえている。

生涯

しょうがい

lifetime; throughout one's life

祖父そふは生涯しょうがい、同おなじ町まちで暮くらした。

視野

しや

field of view; outlook

一人ひとりで旅たびをして、視野しやが広ひろがった。

偏重

へんちょう

overemphasis; giving too much weight

試験しけんの点数てんすうを偏重へんちょうする教育きょういくには問題もんだいがある。

両立

りょうりつ

balancing two things; compatibility

仕事しごとと家庭かていを両立りょうりつさせるのは大変たいへんだ。

画一的

かくいつてき

uniform; one-size-fits-all

全員ぜんいんに同おなじやり方かたを求もとめる画一的かくいつてきな指導しどうでは、個性こせいが育そだたない。

軽視する

けいしする

to make light of; to neglect

睡眠すいみんを軽視けいしすると、体からだを壊こわしかねない。

多様性

たようせい

diversity

この町まちの魅力みりょくは、住すむ人ひとの多様性たようせいにある。

今日の文法

〜きらいがある

〜という(よくない)傾向がある

接続
  • V辞書形 + きらいがある
  • Vない形 + きらいがある
  • N + の + きらいがある

人や組織などに、よくない性質や傾向があることを、少し距離をおいて批判的に述べる書き言葉です。「きらい」は「嫌い」ではなく「傾向」という意味です。「どうも」「とかく」「やや」などと一緒によく使います。良い習慣や、一回だけの出来事には使いません。

例文

  • 彼かれは人ひとの話はなしを最後さいごまで聞きかずに 判断はんだんするきらいがある。

  • 私わたしは一度いちど決きめると、他ほかの人ひとの意見いけんに耳みみを 貸かさないきらいがある。

くわしい説明とクイズ →

〜かたわら

本業をしながら、その一方で別のことも/〜のそば

接続
  • V辞書形 + かたわら
  • N + の + かたわら

用法は二つあります。(1)「Aかたわら、B」は、仕事や勉強などの本来の活動Aをしながら、それとは別にBという活動も続けていることを表します。同じ人が長い期間にわたって二つのことをしている場合に使います。「ながら」はその場での同時の動作(音楽を聞きながら宿題をする)にも使えますが、「かたわら」はそのような使い方ができません。(2)「Nのかたわら(に)」は「〜のすぐそば」という場所の意味で、書き言葉的な表現です。

例文

  • 田中たなかさんは会社かいしゃに 勤つとめるかたわら、週末しゅうまつに小説しょうせつを書かいている。

  • マリアさんは大学だいがくでの 研究けんきゅうのかたわら、子こどもたちに英語えいごを教おしえている。

くわしい説明とクイズ →

読む

夜の教室で

私わたしは会社員かいしゃいんとして働はたらくかたわら、週しゅうに二回にかい、夜よるの大学院だいがくいんに通かよっている。研究けんきゅうのテーマは「大人おとなの学まなび直なおし」だ。

日本にほんの社会しゃかいは、どの大学だいがくを出でたかという学歴がくれきを偏重へんちょうし、社会しゃかいに出でてからの学まなびを軽視けいしするきらいがある。

実際じっさい、入学にゅうがくを決きめたとき、同僚どうりょうに「今いまさら勉強べんきょうしてどうするの」と言いわれた。

しかし、学まなび直なおしを始はじめてからというもの、私わたしの視野しやは大おおきく広ひろがった。

教室きょうしつには、副業ふくぎょうで翻訳ほんやくをしている人ひとや、子育こそだてと勉強べんきょうを両立りょうりつしている人ひとなど、さまざまな人ひとがいる。

年齢ねんれいも経験けいけんもばらばらなので、議論ぎろんではいつも思おもいがけない意見いけんが出でる。

全員ぜんいんに同おなじ道みちを歩あるかせる画一的かくいつてきな教育きょういくでは、こうした多様性たようせいから学まなぶ機会きかいはなかなか得えられない。

学まなびは若わかい人ひとだけのものではなく、生涯しょうがい続つづけていくものだと私わたしは思おもう。

とはいえ、仕事しごとと勉強べんきょうの両立りょうりつは楽らくではない。先日せんじつも授業じゅぎょうの後あと、同おなじクラスの七十代ななじゅうだいの田中たなかさんに「若わかいのに、疲つかれた顔かおをしているね」と言いわれてしまった。

田中たなかさんは、畑仕事はたけしごとのかたわら、毎日まいにち論文ろんぶんを三本さんぼん読よんでいるそうだ。

生涯しょうがい学まなび続つづけるための道みちは、私わたしにはまだまだ長ながそうだ。

内容のかくにん

R1筆者ひっしゃは、日本にほんの社会しゃかいにどのような傾向けいこうがあると述のべているか。

答えと解説

答え: 2 出でた大学だいがくを重おもく見みて、社会しゃかいに出でてからの学まなびを軽かるく見みる

「学歴を偏重し、社会に出てからの学びを軽視するきらいがある」とあります。「偏重する」は重く見すぎること、「軽視する」は軽く見ることです。

R2七十代ななじゅうだいの田中たなかさんについて、本文ほんぶんから分わかることは何なにか。

答えと解説

答え: 4 畑仕事はたけしごとをしながら、毎日まいにち論文ろんぶんを三本さんぼん読よんでいる

「田中さんは、畑仕事のかたわら、毎日論文を三本読んでいるそうだ」とあります。翻訳をしているのは別の人で、「今さら勉強してどうするの」と言ったのは同僚です。疲れた顔をしていたのは筆者のほうです。

クイズ

1会社かいしゃの許可きょかを得えて、週末しゅうまつに(  )としてウェブデザインの仕事しごとをしている。

答えと解説

答え: 2 副業ふくぎょう

「副業」は「本業のほかにする仕事」です。会社の許可を得て週末に別の仕事をしている、という文に合います。

2留学りゅうがくしたことで、物事ものごとを見みる(  )が広ひろがった。

答えと解説

答え: 4 視野しや

「視野が広がる」は「考え方や見方が広くなる」という意味です。「物事を見る視野」はよく使う組み合わせです。

3仕事しごとと子育こそだてを(  )させるために、夫婦ふうふで家事かじを分担ぶんたんしている。

答えと解説

答え: 1 両立りょうりつ

「両立させる」は「二つのことを同時にうまく続ける」という意味です。仕事と子育ての二つを続けるために家事を分ける、という文です。

4彼かれは人ひとの話はなしを最後さいごまで聞きかずに、結論けつろんを急いそぐ(  )。

答えと解説

答え: 3 きらいがある

「V 辞書形 + きらいがある」は「よくない傾向がある」という意味です。人の話を聞かずに結論を急ぐ、というよくない癖を言っています。

5母ははは会社かいしゃで働はたらく(  )、週末しゅうまつは地域ちいきのボランティアもしている。

答えと解説

答え: 1 かたわら

「V 辞書形 + かたわら」は「本業をしながら、その一方で別のこともする」という意味です。会社の仕事のほかにボランティアもしている、という文です。

6兄あには本業ほんぎょうの(  )、趣味しゅみで小説しょうせつを書かいている。

答えと解説

答え: 3 かたわら

「N の + かたわら」の形でも使います。「本業のかたわら」は「本業をしながら、別に」という意味です。

7学歴がくれきを偏重する考かんがえ方かたは、少すこしずつ変かわってきている。

答えと解説

答え: 2 へんちょう

「偏重」は「へんちょう」と読みます。「重」はここでは「ちょう」と読みます。

8祖母そぼは生涯、絵えを描かき続つづけた。

答えと解説

答え: 4 しょうがい

「生涯」は「しょうがい」と読みます。「生」を「せい」と読まないように注意しましょう。

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