接続
- V普通形 + ものを
- いA + ものを
- なA + な + ものを
説明
「ものを」は「〜のに」に近い意味で、実際にはそうならなかったことへの後悔・残念な気持ち・相手への不満や非難を表します。「〜ば/〜たら…たものを」の形で、「〜していれば…できたのに」という意味になることが多いです。文の終わりに置いて「〜ものを。」と気持ちだけを表すことも、文の途中に置いて「〜ものを、(実際は)…」と続けることもあります。
例文
一言相談してくれれば手伝ったものを、どうして黙っていたのか。
もう少し早く家を出ればバスに間に合ったものを。
近くの店で買えば安いものを、兄はいつも遠くの高い店まで行く。
黙っていれば分からないものを、彼は自分から失敗を話した。
注意
すでに実現したうれしいことには使いません(「合格したものを、うれしい」は誤り)。「のに」よりかたく、やや古風な言い方です。
ミニクイズ
1傘を持って行けば濡れずに済んだ( )。
答えと解説
答え: 4 ものを
「傘を持って行けば濡れなかったのに」という後悔なので、文の終わりに置ける「ものを」です。「ものなら」は仮定、「ものの」は逆接で後ろに文が続く形なので、ここで文を終えられません。「もので」は理由・言い訳を表し、後悔の気持ちを表せません。
2言ってくれれば駅まで車で迎えに行った( )、彼は雨の中を歩いて来た。
答えと解説
答え: 2 ものを
「迎えに行ったのに、(言わなかったので)歩いて来た」という不満・残念な気持ちなので「ものを」です。「ものだから」は理由、「ことに」は感情の強調、「どころか」は反対のことを強調するので合いません。
3「ものを」の使い方がいちばん正しい文はどれですか。
答えと解説
答え: 3 もっと練習すれば勝てたものを、本当に残念だ。
3は「練習すれば勝てたのに」という後悔を表す正しい使い方です。1と4は実際に起きたことをそのまま述べているだけで、2は後ろが誘いの文なので「ものを」は使えません。