N1 文法 24/60

〜ものを

〜のに(そうしなかったのが残念だ・不満だ)

接続

  • V普通形 + ものを
  • いA + ものを
  • なA + な + ものを

説明

「ものを」は「〜のに」に近い意味で、実際にはそうならなかったことへの後悔・残念な気持ち・相手への不満や非難を表します。「〜ば/〜たら…たものを」の形で、「〜していれば…できたのに」という意味になることが多いです。文の終わりに置いて「〜ものを。」と気持ちだけを表すことも、文の途中に置いて「〜ものを、(実際は)…」と続けることもあります。

例文

  • 一言ひとこと相談そうだんしてくれれば手伝てつだったものを、どうして黙だまっていたのか。

  • もう少すこし早はやく家いえを出でればバスに間まに合あったものを。

  • 近ちかくの店みせで買かえば安やすいものを、兄あにはいつも遠とおくの高たかい店みせまで行いく。

  • 黙だまっていれば分わからないものを、彼かれは自分じぶんから失敗しっぱいを話はなした。

注意

すでに実現したうれしいことには使いません(「合格したものを、うれしい」は誤り)。「のに」よりかたく、やや古風な言い方です。

ミニクイズ

1傘かさを持もって行いけば濡ぬれずに済すんだ(  )。

答えと解説

答え: 4 ものを

「傘を持って行けば濡れなかったのに」という後悔なので、文の終わりに置ける「ものを」です。「ものなら」は仮定、「ものの」は逆接で後ろに文が続く形なので、ここで文を終えられません。「もので」は理由・言い訳を表し、後悔の気持ちを表せません。

2言いってくれれば駅えきまで車くるまで迎むかえに行いった(  )、彼かれは雨あめの中なかを歩あるいて来きた。

答えと解説

答え: 2 ものを

「迎えに行ったのに、(言わなかったので)歩いて来た」という不満・残念な気持ちなので「ものを」です。「ものだから」は理由、「ことに」は感情の強調、「どころか」は反対のことを強調するので合いません。

3「ものを」の使つかい方かたがいちばん正ただしい文ぶんはどれですか。

答えと解説

答え: 3 もっと練習れんしゅうすれば勝かてたものを、本当ほんとうに残念ざんねんだ。

3は「練習すれば勝てたのに」という後悔を表す正しい使い方です。1と4は実際に起きたことをそのまま述べているだけで、2は後ろが誘いの文なので「ものを」は使えません。

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