接続
- N + とあれば
- V普通形 + とあれば
- いA + とあれば
- なA + とあれば
説明
「AとあればB」は、「Aという特別な事情・理由があるなら、Bする」という意味です。「子どものためとあれば」「必要とあれば」のように、Aのためなら大変なことでも・ふだんはしないことでもする、という話し手の意志や覚悟がBに来ることが多いです。単なる時間の条件(「〜したら」)や自然の成り行きには使いません。かたい言い方です。
例文
娘のためとあれば、父はどんなに遠くても車で迎えに行く。
必要とあれば、資料をもう一度お送りします。
好きな歌手に会えるとあれば、何時間並んでもかまわない。
社長の命令とあれば、断るわけにはいかない。
注意
後ろに「〜でしょう」のような推量や、目の前の状態の描写は来ません。「〜とあって」は「〜という特別な状況なので(実際に)」と事実の理由を表し、「〜とあれば」は仮定の条件を表します。
ミニクイズ
1大好きなケーキが半額になる( )、朝早くから並ぶのも平気だ。
答えと解説
答え: 1 とあれば
「半額になるという特別な理由があるなら、朝早く並ぶのも平気だ」という意味なので「とあれば」です。「といえども」「とはいえ」「ながらも」は逆接なので、前後の意味がつながりません。
2家族のため( )、どんなに大変な仕事でも頑張れる。
答えと解説
答え: 3 とあれば
「家族のためなら、大変な仕事でも頑張れる」という意志を表すので「とあれば」です。「につき」は理由のお知らせ、「をよそに」は気にしないこと、「ならいざしらず」は「〜の場合は別だが」を表します。
3「とあれば」の使い方がいちばん正しい文はどれですか。
答えと解説
答え: 4 先生の頼みとあれば、喜んで引き受けます。
4は「先生の頼みなら、喜んで引き受ける」という意志を表す正しい使い方です。1は推量、2は単なる時間の条件、3は状態の描写なので「とあれば」は使えません。