接続
- V辞書形 + に足る + N
- N(する動詞の名詞) + に足る + N(信頼・尊敬・満足 など)
- 取るに足らない(慣用句:ささいな)
説明
「〜する価値がある」「〜するのに十分だ」という意味で、「信頼に足る人物」「証明するに足るデータ」のように名詞の前に置いて使うことが多いかたい表現です。否定の「〜に足らない」は「〜する価値がない」という意味で、特に「取るに足らない(問題にするほどのことではない、ささいな)」は決まった言い方としてよく使います。
例文
田中さんは、後輩にとって 尊敬に足る先輩だ。
今回の実験では、仮説を 証明するに足るデータが得られなかった。
旅行会社の説明は、客を 納得させるに足るものではなかった。
毎日の小さな悩みも、後から考えれば 取るに足らないことが多い。
注意
「〜に値する」と意味が近いですが、「に足る」は「十分だ」という意味が強いです。話し言葉では「〜できる」「〜する価値がある」などを使います。
関連する文法
ミニクイズ
1十分な経験があり、彼はリーダーを任せる( )人物だ。
答えと解説
答え: 4 に足る
経験が十分あるので、「リーダーを任せる価値がある」という意味の「任せるに足る」が合います。ほかは「ひどくて〜できない」「必要がない」という意味で、文に合いません。
2そんな( )ことで悩む必要はないよ。
答えと解説
答え: 3 取るに足らない
「取るに足らない」は「ささいな、問題にするほどではない」という決まった言い方です。「悩む必要はない」と合います。ほかの形はこの意味では使いません。
3今回のデータだけでは、その説を( )足る根拠にはならない。
答えと解説
答え: 1 支持するに
動詞につくときは「辞書形 + に足る」なので、「支持するに足る」になります。