N1 文法 33/60

〜ばこそ

〜からこそ(ほかでもないこの理由で)

接続

  • V ば形 + こそ(例: 思えばこそ)
  • Vている → Vていればこそ
  • いA(〜ければ) + こそ
  • なA / N + であればこそ

説明

「〜からこそ」と同じく、理由を強く取り出して「ほかでもなく、この理由で」と言う表現です。文末は「〜のだ」「〜のである」になることが多く、話し手の主張や評価を表します。「厳しく言うのは、あなたを思えばこそだ」のように、一見よくないことの本当の理由を説明するときによく使います。硬い書き言葉です。

例文

  • 子こどものことを思おもえばこそ、親おやは厳きびしく言いうのだ。

  • 君きみの力ちからを信しんじていればこそ、この仕事しごとを頼たのんだんだ。

  • 練習れんしゅうが厳きびしければこそ、本番ほんばんで力ちからが出だせるのだ。

  • 健康けんこうであればこそ、好すきな仕事しごとにも打うち込こめるのである。

注意

形は「ば形+こそ」で、「するばこそ」「あるばこそ」とは言いません。単なる原因(雨で中止になった等)や、よくない結果の説明にはふつう使わず、話し手が意味のある理由として強調したいときに使います。

関連する文法

ミニクイズ

1君きみのことを心配しんぱいして(  )、こんなに注意ちゅういするんだよ。

答えと解説

答え: 3 いればこそ

「心配していればこそ」が正しい形です。「ばこそ」はば形に付きます。ほかの形は日本語としてありません。

2家族かぞくの支ささえが(  )、留学りゅうがくを続つづけることができた。

答えと解説

答え: 2 あればこそ

「あればこそ」で「家族の支えがあるからこそ」という意味です。「あるばこそ」「あればさえ」「あれこそ」は正しい形ではありません。

3「ばこそ」の使つかい方かたが正ただしいものはどれか。

答えと解説

答え: 4 相手あいてを尊敬そんけいしていればこそ、言いいにくいことも正直しょうじきに伝つたえるのだ。

4は「相手を尊敬しているからこそ、正直に伝える」という主張で、正しい使い方です。1と3は単なる原因やよくない結果、2は誘いの文なので使えません。

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