- 言語知識(文字・語彙・文法)・読解105分
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文字・語彙
問題1 漢字読み
__の言葉の読み方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
1新しい職場では、状況に応じて柔軟に対応することが求められる。
- 1じゅなん
- 2にゅうなん
- 3じゅうなん
- 4じゅうねん
答えと解説
答え: 3 じゅうなん
「柔軟」は「じゅうなん」と読みます。「柔」は「じゅう」と長くのばし、「軟」は「なん」です。考え方ややり方を、その場に合わせて変えられる様子を表します。
2頂上までは険しい山道が続いている。
- 1はげしい
- 2けわしい
- 3きびしい
- 4あやしい
答えと解説
答え: 2 けわしい
「険しい」は「けわしい」と読み、坂が急で登るのが大変な様子を表します。「はげしい」は「激しい」、「きびしい」は「厳しい」、「あやしい」は「怪しい」と書きます。
3この地域には、お年寄りを敬う習慣が今も残っている。
- 1うやまう
- 2したがう
- 3うかがう
- 4やしなう
答えと解説
答え: 1 うやまう
「敬う」は「うやまう」と読み、相手を立派だと思って大切にするという意味です。「したがう」は「従う」、「うかがう」は「伺う」、「やしなう」は「養う」と書きます。
4彼は、後輩たちの模範となるような選手だ。
- 1ぼはん
- 2もうはん
- 3もほん
- 4もはん
答えと解説
答え: 4 もはん
「模範」は「もはん」と読み、ほかの人が見習うべき手本という意味です。「模」は「規模(きぼ)」では「ぼ」と読みますが、ここでは短く「も」と読みます。「範」は「はん」で、「ほん」とは読みません。
5今後のために、皆さんの率直な意見を聞かせてください。
- 1りっちょく
- 2そっちょく
- 3そつじき
- 4りつじき
答えと解説
答え: 2 そっちょく
「率直」は「そっちょく」と読み、かくさずにありのままを言う様子を表します。「率」は「りつ」とも読みますが、ここでは「そつ」が「そっ」になります。「直」は「正直(しょうじき)」では「じき」ですが、ここでは「ちょく」です。
問題2 表記
__の言葉を漢字で書くとき、最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
6作業のこうりつを上げるために、手順を見直した。
- 1効率
- 2郊率
- 3効卒
- 4功率
答えと解説
答え: 1 効率
「こうりつ」は「効率」と書き、使った時間や力に対してどれだけ成果が出るかという意味です。「郊」は「郊外」、「功」は「成功」、「卒」は「卒業」に使う字です。
7店が忙しくなったので、アルバイトをもう一人やとうことにした。
- 1顧う
- 2属う
- 3雇う
- 4促う
答えと解説
答え: 3 雇う
「やとう」は「雇う」と書き、お金を払って人に働いてもらうという意味です。「顧」は「顧客(こきゃく)」、「属」は「所属」、「促」は「促す(うながす)」に使う字です。
8生活習慣をかいぜんしたら、体の調子がよくなった。
- 1快善
- 2改全
- 3解然
- 4改善
答えと解説
答え: 4 改善
「かいぜん」は「改善」と書き、悪いところを直してよくするという意味です。「改」は「改める」、「善」は「よい」という意味の字です。「快」「解」も「かい」、「全」「然」も「ぜん」と読みますが、ここでは使いません。
9彼の説明には不自然な点が多く、本当かどうかうたがう人もいた。
- 1凝う
- 2疑う
- 3擬う
- 4嫌う
答えと解説
答え: 2 疑う
「うたがう」は「疑う」と書き、本当ではないかもしれないと思うという意味です。「凝」「擬」は形が似ていますが別の字です。「嫌う」は「きらう」と読みます。
10この番組は、複数の企業から資金のていきょうを受けて作られている。
- 1堤供
- 2提共
- 3提供
- 4定協
答えと解説
答え: 3 提供
「ていきょう」は「提供」と書き、相手の役に立つものを差し出すという意味です。「堤」は「堤防(ていぼう)」、「共」は「共通」、「協」は「協力」、「定」は「予定」に使う字です。
問題3 語形成
( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
11( )規則な生活を続けていると、体調を崩しやすい。
- 1不
- 2無
- 3非
- 4未
答えと解説
答え: 1 不
「不規則」で、決まった時間や順番どおりでないという意味になります。「無」「非」「未」も打ち消しの意味を持ちますが、「規則」の前には付きません。
12決勝で惜しくも負けてしまい、結果は( )優勝だった。
- 1副
- 2次
- 3半
- 4準
答えと解説
答え: 4 準
「準優勝」は、優勝の次の成績、つまり二位のことです。「準〜」は「それに次ぐ」という意味を表します。「副」は「副社長」、「次」は「次回」、「半」は「半年」のように使い、「優勝」には付きません。
13最初の三か月は( )採用の期間で、その後、正式に社員となる。
- 1前
- 2仮
- 3副
- 4略
答えと解説
答え: 2 仮
「仮採用」は、正式に採用する前に、一時的に採用することです。「仮〜」は「正式ではない、一時的な」という意味で、「仮契約」「仮予約」などとも言います。「前採用」「副採用」「略採用」という言い方はしません。
14冷蔵庫の奥から、賞味期限( )の牛乳が出てきた。
- 1破れ
- 2割れ
- 3切れ
- 4落ち
答えと解説
答え: 3 切れ
「期限切れ」は、決められた期限が過ぎてしまったことを表します。「〜切れ」は「なくなる・終わる」という意味で、「品切れ」「時間切れ」などとも言います。「破れ」「割れ」「落ち」は「期限」には付きません。
15このスポーツクラブは会員( )なので、入会しないと利用できない。
- 1制
- 2式
- 3法
- 4型
答えと解説
答え: 1 制
「会員制」は、会員になった人だけが利用できる仕組みのことです。「〜制」は制度や仕組みを表し、「予約制」「定員制」などとも言います。「式」「法」「型」は「会員」には付きません。
問題4 文脈規定
( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
16この料理は( )がかかるので、時間のある休日にしか作らない。
- 1手入れ
- 2手間
- 3手続き
- 4手当て
答えと解説
答え: 2 手間
「手間がかかる」で、何かをするのに時間や労力がたくさん必要だという意味になります。「手入れ」は道具や庭などをよい状態に保つこと、「手続き」は申し込みなどの決まった手順、「手当て」はけがの処置のことで、「〜がかかる」とは言いません。
17充電できる場所が増えたことで、電気自動車は一般の家庭にも( )してきた。
- 1拡張
- 2充実
- 3繁盛
- 4普及
答えと解説
答え: 4 普及
「普及」は、物や習慣が多くの人に広く使われるようになることです。「拡張」は建物や道路などの範囲を広げること、「充実」は内容が豊かなこと、「繁盛」は店がにぎわうことなので、この文には合いません。
18列に並んでいたら、後から来た人が私の前に( )きた。
- 1割り込んで
- 2持ち込んで
- 3追い込んで
- 4取り込んで
答えと解説
答え: 1 割り込んで
「割り込む」は、並んでいる人の間に無理に入るという意味です。「持ち込む」は物を中に持って入ること、「追い込む」は相手を苦しい立場に追いつめること、「取り込む」は外にある物を中に入れることです。
19この会社は、消費者の( )に合った商品を次々に開発して、売り上げを伸ばしている。
- 1シーズン
- 2コスト
- 3ニーズ
- 4サービス
答えと解説
答え: 3 ニーズ
「ニーズ」は、人々が必要としていること、求めていることです。「ニーズに合う」という形でよく使います。「シーズン」は季節、「コスト」は費用、「サービス」は客のためにする仕事のことで、「消費者の〜に合った商品」には合いません。
20周りの人に聞こえないように、二人は小さな声で( )話していた。
- 1がやがや
- 2はきはき
- 3ぺらぺら
- 4ひそひそ
答えと解説
答え: 4 ひそひそ
「ひそひそ」は、ほかの人に聞こえないように小さな声で話す様子です。「がやがや」は大勢の人がうるさく話す様子、「はきはき」ははっきり元気よく話す様子、「ぺらぺら」は外国語を上手に話す様子や、よくしゃべる様子です。
21年末の( )時期にお時間をいただき、申し訳ありません。
- 1そそっかしい
- 2あわただしい
- 3たのもしい
- 4あつかましい
答えと解説
答え: 2 あわただしい
「あわただしい(慌ただしい)」は、することが多くて落ち着かない様子です。「そそっかしい」は不注意で失敗が多い人の性格、「たのもしい」は頼りになる様子、「あつかましい」は遠慮がない様子で、どれも「時期」の説明には使いません。
22急いで会場に向かったが、私が着いたときには、説明会は( )終わっていた。
- 1とっくに
- 2やがて
- 3さっそく
- 4いまに
答えと解説
答え: 1 とっくに
「とっくに」は「ずっと前にもう」という意味です。「やがて」と「いまに」はこれから先のことに使い、「さっそく」は何かをすぐに始めるときに使うので、「着いたときにはもう終わっていた」という文には合いません。
問題5 言い換え類義
__の言葉に意味が最も近いものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
23天気予報によると、この暑さは当分続くそうだ。
- 1いつまでも
- 2ときどき
- 3しばらく
- 4今日まで
答えと解説
答え: 3 しばらく
「当分」は「これからしばらくの間」という意味なので、「しばらく」がいちばん近いです。「いつまでも」は終わりがないこと、「ときどき」は回数を表すことばで、意味が違います。
24この地方で四月に雪が降るのは、まれなことだ。
- 1よくある
- 2ほとんどない
- 3絶対にない
- 4最近多い
答えと解説
答え: 2 ほとんどない
「まれな」は「めったに起こらない、とても珍しい」という意味なので、「ほとんどない」がいちばん近いです。まったく起こらないわけではないので、「絶対にない」とは違います。
25この時計の仕組みを、図を使って説明してください。
- 1性能
- 2使い方
- 3目的
- 4構造
答えと解説
答え: 4 構造
「仕組み」は、物がどのように組み立てられ、どう動くようになっているかということで、「構造」がいちばん近いです。「性能」は機械の能力、「使い方」は使う方法のことです。
26この店の商品は、包装が過剰だと思う。
- 1多すぎる
- 2少なすぎる
- 3美しすぎる
- 4簡単すぎる
答えと解説
答え: 1 多すぎる
「過剰」は、必要な量や程度をこえて多いことです。だから「多すぎる」がいちばん近いです。「少なすぎる」「簡単すぎる」は反対の意味になります。
27この件は、部長にじかに話したほうがいい。
- 1すぐに
- 2丁寧に
- 3直接
- 4こっそり
答えと解説
答え: 3 直接
「じかに」は、間にほかの人や物を入れないでという意味で、「直接」と同じです。「すぐに」は時間、「丁寧に」は話し方、「こっそり」は人に知られないようにする様子を表します。
問題6 用法
次の言葉の使い方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
28妥当
- 1この靴は私の足に妥当で、長い時間歩いても疲れない。
- 2この薬は頭痛に妥当だと聞いたので、飲んでみた。
- 3山田さんは時間に妥当な人で、約束に遅れたことがない。
- 4この品質と量を考えれば、三千円というのは妥当な値段だろう。
答えと解説
答え: 4 この品質と量を考えれば、三千円というのは妥当な値段だろう。
「妥当」は、考え方や判断、金額などが適切で無理がないという意味です。4 は「妥当な値段」で正しい使い方です。1 は「ぴったり」、2 は「有効だ」、3 は「正確な」なら自然な文になります。
29発揮
- 1新製品の詳しい情報は、来月の初めに発揮される予定だ。
- 2緊張しすぎて、試合では実力を十分に発揮できなかった。
- 3ふたを開けたままにしておいたら、アルコールが発揮してしまった。
- 4その研究者は新しい星を発揮して、世界的に有名になった。
答えと解説
答え: 2 緊張しすぎて、試合では実力を十分に発揮できなかった。
「発揮」は、持っている力や能力を外に出して見せるという意味で、「実力を発揮する」のように使います。1 は「発表」、3 は「蒸発」、4 は「発見」なら自然な文になります。
30ふさわしい
- 1田中さんは責任感が強く、チームの代表にふさわしい人だ。
- 2この二つの漢字は形がふさわしいので、よく書き間違えられる。
- 3今日は朝から天気がふさわしいので、洗濯物がよく乾きそうだ。
- 4十年ぶりに故郷の友人に会って、ふさわしい気持ちになった。
答えと解説
答え: 1 田中さんは責任感が強く、チームの代表にふさわしい人だ。
「ふさわしい」は、その立場や場面によく合っているという意味で、「〜にふさわしい」の形で使います。1 は「代表にふさわしい人」で正しい使い方です。2 は「紛らわしい」、3 は「いい」、4 は「懐かしい」なら自然な文になります。
31尽きる
- 1長い会議がやっと尽きて、みんなほっとした顔で部屋を出た。
- 2このシャツは何度も洗ったので、すっかり色が尽きてしまった。
- 3山の中で道に迷い、三日目にはとうとう食料が尽きてしまった。
- 4駅に着いたときには、最終電車はもう尽きていた。
答えと解説
答え: 3 山の中で道に迷い、三日目にはとうとう食料が尽きてしまった。
「尽きる」は、あったものが使われて、すっかりなくなるという意味です。3 は「食料が尽きる」で正しい使い方です。1 は「終わって」、2 は「落ちて」、4 は「出て」なら自然な文になります。
32かえって
- 1毎日休まず練習を続けた結果、かえって大会で優勝することができた。
- 2彼は約束の時間を一時間過ぎても、かえって姿を見せなかった。
- 3この店の料理は、値段が安い上にかえって量も多い。
- 4近道をしようと知らない道に入ったら、かえって時間がかかってしまった。
答えと解説
答え: 4 近道をしようと知らない道に入ったら、かえって時間がかかってしまった。
「かえって」は、期待したことと反対の結果になるときに使います。4 は、早く着こうとしたのに反対に遅くなったので、正しい使い方です。1 は「ついに」、2 は「いっこうに」、3 は「しかも」なら自然な文になります。
文法
問題7 文法形式の判断
次の文の( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
33会社の方針( )、来年度の営業計画を立てることになった。
- 1に沿って
- 2に対して
- 3に比べて
- 4にとって
答えと解説
答え: 1 に沿って
「Nに沿って」は「方針や基準に従って」という意味で、「方針に沿って計画を立てる」が自然です。「に対して」は相手や対象、「に比べて」は比較、「にとって」は立場を表すので、ここには合いません。
34大方の予想( )、新人の山田選手が優勝した。
- 1に応じて
- 2に加えて
- 3に反して
- 4にこたえて
答えと解説
答え: 3 に反して
「Nに反して」は「予想や期待とは逆に」という意味です。多くの人の予想と違って新人が優勝した、という文なので「に反して」が正しいです。「にこたえて」は「期待にこたえて」のように使い、「予想」には使いません。「に応じて」「に加えて」も意味が合いません。
35この店のパンは、地元の人( )、遠くから来る観光客にも人気がある。
- 1にかぎって
- 2はもとより
- 3にしては
- 4のわりに
答えと解説
答え: 2 はもとより
「AはもとよりBも」は「Aはもちろん、Bも」という意味です。地元の人はもちろん、観光客にも人気がある、という文になります。「にしては」「のわりに」は予想との違い、「にかぎって」は「そのときだけ特に」という意味で、後ろの「〜にも」とつながりません。
36この問題は日本( )、世界の多くの国が抱えている課題である。
- 1をめぐって
- 2にかかわらず
- 3を問わず
- 4のみならず
答えと解説
答え: 4 のみならず
「Nのみならず」は「Nだけでなく」という意味の書き言葉です。日本だけでなく世界の多くの国の課題だ、という文になります。「を問わず」は「年齢を問わず」のように種類や程度を表す語に付くので、「日本を問わず」とは言いません。「にかかわらず」「をめぐって」も意味が合いません。
37学生時代に戻れる( )、もう一度留学に挑戦してみたい。
- 1ものの
- 2わけで
- 3ものなら
- 4からには
答えと解説
答え: 3 ものなら
「可能形+ものなら」は「実際には難しいが、もしできるなら」という意味で、後ろに願いが来ます。学生時代に戻ることはできないので、「戻れるものなら」が合います。「からには」は「〜のだから当然」、「ものの」は逆接、「わけで」は説明で、どれも文が成り立ちません。
38練習は、ただ長い時間やればいい( )。大切なのは、目的を持って集中して取り組むことだ。
- 1というものではない
- 2というものだ
- 3ということだ
- 4というわけだ
答えと解説
答え: 1 というものではない
「〜というものではない」は「必ずしも〜とは言えない」という意味です。後ろの文で「大切なのは集中することだ」と言っているので、「長くやればいいとは言えない」となる「というものではない」が正しいです。ほかの 3 つは「長くやればいい」を認める意味になり、後ろの文と合いません。
39同じような事故は、どこの工場でも十分( )。
- 1起こり得ない
- 2起こりかねる
- 3起こりがたい
- 4起こり得る
答えと解説
答え: 4 起こり得る
「Vます形+得る」は「〜する可能性がある」という意味です。「十分」と一緒に使い、「どこでも起こる可能性がある」となる「起こり得る」が正しいです。「起こり得ない」「起こりがたい」は「十分」と意味が合いません。「〜かねる」は「〜できない」という意味で、「起こりかねる」とは言いません(正しくは「起こりかねない」)。
40授業の終わりのベルが( )、子どもたちは教室を飛び出していった。
- 1鳴るにしても鳴らないにしても
- 2鳴るか鳴らないかのうちに
- 3鳴ろうが鳴るまいが
- 4鳴るやら鳴らないやら
答えと解説
答え: 2 鳴るか鳴らないかのうちに
「〜か〜ないかのうちに」は「〜したのとほとんど同時に」という意味です。ベルが鳴ったとほぼ同時に教室を出た、という文になります。「〜にしても〜にしても」「〜ようが〜まいが」は「どちらの場合でも」という意味、「〜やら〜やら」は「〜たり〜たり」のように例を並べる言い方で、どれも合いません。
41学生「先生、私でもこの大学に合格できるでしょうか。」
先生「合格できるかどうかは、これからの努力( )決まりますよ。」
- 1に先立って
- 2をきっかけに
- 3に次いで
- 4次第で
答えと解説
答え: 4 次第で
「N次第で」は「Nによって決まる・変わる」という意味です。合格できるかどうかは努力によって決まる、という文なので「次第で」が正しいです。「に先立って」は「〜の前に」、「をきっかけに」は「〜が始まりとなって」、「に次いで」は「〜の次に」という意味で合いません。
42A「田中さん、まだ来ないね。電話してみようか。」
B「時間に厳しい田中さん( )、もうすぐ来ると思うよ。」
- 1のことだから
- 2のことなら
- 3のくせに
- 4のわりに
答えと解説
答え: 1 のことだから
「Nのことだから」は、その人の性格や習慣から「きっと〜だろう」と考えるときに使います。時間に厳しい人なので、もうすぐ来るだろう、という意味です。「のことなら」は「〜に関しては」、「のくせに」「のわりに」は不満や予想との違いを表すので合いません。
43今回の調査で分かったことは、問題全体のほんの一部( )。
- 1に限る
- 2にすぎない
- 3に越したことはない
- 4にとどまらない
答えと解説
答え: 2 にすぎない
「Nにすぎない」は「ただNだけだ」と、程度が小さいことを表します。「ほんの一部」と合うのは「にすぎない」です。「にとどまらない」は「〜だけで終わらない」という意味で「ほんの」と矛盾します。「に限る」は「〜がいちばんいい」、「に越したことはない」は「〜のほうがいい」という意味で合いません。
44(取引先との打ち合わせで)
A「弊社の新しいサービスについては、もうご存じでしょうか。」
B「はい、先日新聞の記事で拝見して( )。」
- 1ご存じです
- 2お知りになります
- 3存じております
- 4存じ上げます
答えと解説
答え: 3 存じております
自分が知っていることを改まって言うときは、謙譲語の「存じております」を使います。「ご存じです」「お知りになります」は相手の動作に使う尊敬語なので、自分には使いません。「存じ上げる」は主に人を知っているときに使い、「知っている」状態を表すには「存じ上げております」の形が必要です。
問題8 文の組み立て
次の文の★に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
45この公園は、__ __ _★_ __ 人たちでにぎわっている。
- 1多くの
- 2平日も
- 3週末
- 4に限らず
答えと解説
答え: 2 平日も
正しい順番は 3→4→2→1 です。「この公園は、週末に限らず平日も多くの人たちでにぎわっている。」となります。「Nに限らず」は「Nだけでなく」という意味です。
46息子の部屋のドアを __ __ _★_ __ 部屋がきれいに片づいていた。
- 1驚いた
- 2ことに
- 3開けて
- 4みると
答えと解説
答え: 1 驚いた
正しい順番は 3→4→1→2 です。「息子の部屋のドアを開けてみると驚いたことに部屋がきれいに片づいていた。」となります。「驚いたことに」は「とても驚いたのだが」と気持ちを強める言い方です。
47あのまじめな田中さんが __ __ _★_ __ 話だ。
- 1信じがたい
- 2うそを
- 3なんて
- 4ついた
答えと解説
答え: 3 なんて
正しい順番は 2→4→3→1 です。「あのまじめな田中さんがうそをついたなんて信じがたい話だ。」となります。「Vます形+がたい」は「〜するのが難しい」という意味です。
48パスワードを一つ __ _★_ __ __ ことになった。
- 1やり直す
- 2最初から
- 3忘れた
- 4ばかりに
答えと解説
答え: 4 ばかりに
正しい順番は 3→4→2→1 です。「パスワードを一つ忘れたばかりに最初からやり直すことになった。」となります。「〜ばかりに」は「それだけが原因で、悪い結果になった」という意味です。
49この新しい掃除機が __ __ _★_ __ 分からない。
- 1ことには
- 2使ってみない
- 3便利かどうかは
- 4実際に
答えと解説
答え: 2 使ってみない
正しい順番は 3→4→2→1 です。「この新しい掃除機が便利かどうかは実際に使ってみないことには分からない。」となります。「〜ないことには〜ない」は「〜しなければ〜できない」という意味です。
問題9 文章の文法
次の文章を読んで、文章全体の内容を考えて、【番号】の中に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
最近、日用品の買い物を自動で済ませる人が増えている。洗剤やトイレットペーパーなどがなくなりそうになると、注文が自動で行われ、数日後には家に届く。店まで行く必要もなければ、買い忘れの心配もない。忙しい人にとって、これほどありがたい仕組みはないだろう。
1、この便利さには見落とされがちな面もある。以前は、店の棚の前で「今日はどれにしようか」と迷う時間があった。新しい商品を見つけたり、季節の野菜を見て献立を考えたりすることもあった。2は、ちょっとした発見や楽しみがあったのだ。
自動化された買い物では、いつも同じ商品が同じように届く。それは失敗の少ない選択ではあるが、いちばん良い選択である3。もっと安くて質の良い商品が出ていても、自分で商品を見比べることがなければ、気づく機会がないからだ。
買い物とは、単に物を手に入れることではない。自分の生活に何が必要かを考え、選ぶ行為4。その作業をすべて機械に任せてしまえば、私たちは自分の暮らしについて考える機会を少しずつ失っていくことになる。
もちろん、便利な仕組みを使うこと自体が悪いわけではない。ただ、何を機械に任せ、何を自分で選ぶのかは、一人一人が意識して決める5。
501
- 1したがって
- 2とはいえ
- 3つまり
- 4なぜなら
答えと解説
答え: 2 とはいえ
前の段落では自動の買い物の良い点を述べ、1の後では「見落とされがちな面もある」と、反対の点を述べています。「前のことは認めるが、それでも」という意味の「とはいえ」が合います。「したがって」「つまり」は前の内容をそのまま受けて続け、「なぜなら」は理由を述べるので合いません。
512
- 1あそこに
- 2あれに
- 3どこに
- 4そこに
答えと解説
答え: 4 そこに
2は、前に書かれた「店の棚の前で迷う時間」や「新しい商品を見つける」場面を指しています。文章の中で前に出た場面を指すときは「そこ」を使うので、「そこには」が正しいです。「あそこ」「あれ」は話し手と読み手が共に知っているものを指し、「どこ」は疑問の言葉なので合いません。
523
- 1とは限らない
- 2にちがいない
- 3というわけだ
- 4ものだ
答えと解説
答え: 1 とは限らない
後ろの文に「もっと安くて質の良い商品が出ていても、気づく機会がない」とあるので、「いちばん良い選択だとは言えないこともある」という意味の「とは限らない」が正しいです。「にちがいない」「というわけだ」は「いちばん良い」と認める意味になり、後ろの理由と合いません。「ものだ」はこの形では使いません。
534
- 1に限る
- 2とは言えない
- 3にほかならない
- 4どころではない
答えと解説
答え: 3 にほかならない
前の文で「単に物を手に入れることではない」と言い、4で「考え、選ぶ行為そのものだ」と強く言い切っています。「Nにほかならない」は「まさにNだ」という意味なので正しいです。「とは言えない」は筆者の主張と反対になり、「に限る」「どころではない」は意味が合いません。
545
- 1ことはないだろう
- 2べきではないだろうか
- 3わけがないだろう
- 4はずがなかった
答えと解説
答え: 2 べきではないだろうか
最後の文は筆者の主張で、「一人一人が意識して決めたほうがいい」と読み手に問いかけています。「〜べきではないだろうか」は「〜するべきだと思う」をやわらかく言う表現なので正しいです。「ことはないだろう」は「決める必要はない」、「わけがないだろう」は「決められるはずがない」となり、主張と反対です。「はずがなかった」は過去の形で合いません。
読解
問題10 内容理解(短文)
次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
株式会社みどり企画
営業部 佐藤様
いつもお世話になっております。山川工業の田中です。
先日は見積書をお送りいただき、ありがとうございました。一点お願いしたいことがございます。
見積書では作業期間が三か月となっておりますが、当社としては二か月で完了させたいと考えております。期間を短くした場合の金額で、見積書を作り直していただけないでしょうか。なお、それ以外の条件は今のままで問題ございません。
お忙しいところ恐縮ですが、来週の金曜日までにお送りいただけますと幸いです。
55このメールで田中さんが最も伝えたいことは何か。
- 1作業期間を三か月より長くしてほしい。
- 2見積書の金額をもっと安くしてほしい。
- 3作業期間を二か月にした場合の見積書がほしい。
- 4見積書の条件をすべて見直してほしい。
答えと解説
答え: 3 作業期間を二か月にした場合の見積書がほしい。
「期間を短くした場合の金額で、見積書を作り直していただけないでしょうか」とあり、二か月で終える場合の見積書を頼んでいます。金額を下げてほしいとは言っておらず、ほかの条件は「今のままで問題ございません」とあるので 2 と 4 は違います。
大学進学で東京に出てきて、もう十年になる。先日、久しぶりに故郷に帰り、駅前で幼なじみと話していたとき、彼に「なんだか話し方が他人みたいだな」と笑われた。言われてみれば、私は自然に標準語で話していた。東京では、方言が出ないよう気をつけていた時期もあったが、いつのまにかそれが当たり前になっていたのだ。故郷の言葉を忘れたわけではないはずなのに、口から出てこない。そのことに、自分でも驚くほど寂しさを感じた。
56筆者の気持ちに合うのはどれか。
- 1故郷の言葉が自然に出てこなくなった自分に、寂しさを感じている。
- 2幼なじみに話し方を笑われて、恥ずかしく思っている。
- 3東京で方言を使わないように努力したことを、後悔している。
- 4標準語が上手に話せるようになったことを、うれしく思っている。
答えと解説
答え: 1 故郷の言葉が自然に出てこなくなった自分に、寂しさを感じている。
最後に「(故郷の言葉が)口から出てこない。そのことに、自分でも驚くほど寂しさを感じた」とあります。恥ずかしさや後悔、うれしさについては書かれていません。
食器の色は、料理のおいしさの感じ方に影響すると言われている。例えば、白い皿は料理の色をそのまま見せるため、どんな料理にも合わせやすい。一方、青い食器には食欲を抑える働きがあるとされる。自然の食べ物には青いものが少ないため、人は青を食べ物の色として受け入れにくいのだという。そのため、食べすぎを防ぎたい人には青い皿が勧められることもある。ただし、料理と皿の色の組み合わせによって印象は変わるので、一つの色がいつも良い、悪いと決められるわけではない。
57本文の内容に合うのはどれか。
- 1白い皿を使うと、料理の色が実際よりも鮮やかに見える。
- 2青い食器は、自然の食べ物の色に近いので受け入れられやすい。
- 3食べすぎを防ぐには、どんな料理でも白い皿を使うのがよい。
- 4食器の色の効果は、料理との組み合わせによって変わる。
答えと解説
答え: 4 食器の色の効果は、料理との組み合わせによって変わる。
最後に「料理と皿の色の組み合わせによって印象は変わる」とあります。白い皿は色を「そのまま」見せるので 1 は違います。青は自然の食べ物に少ない色なので 2 は逆で、食べすぎを防ぐのに勧められるのは青い皿なので 3 も違います。
「常識」という言葉は、誰もが知っている当然のこと、という意味で使われる。しかし、常識は決して一つではない。例えば、食事のときに音を立てて麺を食べることは、日本ではそれほど問題にされないが、国によってはマナー違反だと考えられる。また、同じ日本でも、数十年前には当たり前だった習慣が、今では受け入れられないこともある。自分の常識を基準に他人を判断する前に、それがある時代のある場所でしか通用しないものかもしれないと、一度疑ってみる必要があるだろう。
58筆者の考えに合うのはどれか。
- 1日本の食事のマナーは、ほかの国よりも自由である。
- 2自分の常識が、どこでもいつでも通用するとは限らない。
- 3古い習慣は、今の常識に合わせて改めるべきだ。
- 4他人を判断するときは、その国の常識に従うべきだ。
答えと解説
答え: 2 自分の常識が、どこでもいつでも通用するとは限らない。
最後の文で、自分の常識は「ある時代のある場所でしか通用しないものかもしれない」と疑ってみる必要があると述べています。麺の例は常識が場所によって違うことを示すためのもので、1 は筆者の考えではありません。3 と 4 のような主張はしていません。
市立美術館 改装工事に伴う休館のお知らせ
いつも当館をご利用いただき、ありがとうございます。
当館は、設備の改装工事のため、来年1月10日から6月30日まで全館休館いたします。休館中は、展示室だけでなく、図書室やカフェもご利用いただけません。
なお、休館前最後の展覧会「港町の風景画展」は、1月9日まで開催いたします。
再開は7月1日を予定しております。再開後最初の展覧会の内容については、4月ごろに当館ホームページでお知らせします。
59このお知らせの内容に合うのはどれか。
- 1休館中も、図書室とカフェは利用することができる。
- 2「港町の風景画展」は、1月10日まで見ることができる。
- 3再開後最初の展覧会については、4月ごろに知らされる。
- 4美術館は、6月30日から再び利用できるようになる。
答えと解説
答え: 3 再開後最初の展覧会については、4月ごろに知らされる。
「再開後最初の展覧会の内容については、4月ごろに当館ホームページでお知らせします」とあります。休館中は図書室もカフェも使えず、展覧会は1月9日まで、再開は7月1日なので、1・2・4 は違います。
問題11 内容理解(中文)
次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
先月、十五年ぶりに故郷の町を訪れた。駅を出て、子どものころ毎日のように通った商店街へ向かったが、その入り口で思わず足が止まった。八百屋も本屋も、店の前にいつも猫が寝ていた古い時計屋もなくなり、代わりに全国どこにでもあるようなコンビニやドラッグストアが並んでいたのだ。
最初に感じたのは、大切なものを勝手に取り上げられたような悔しさだった。しかし、しばらく歩くうちに、その気持ちは少しずつ変わっていった。新しい店の前では、学校帰りの中学生たちが楽しそうに話している。ベンチではお年寄りが、買ったばかりのパンを食べている。商店街は姿を変えても、人が集まる場所であることは変わっていなかった。
考えてみれば、私が懐かしく思っている商店街も、祖父母の世代から見れば、すでに「変わってしまった」姿だったのかもしれない。町は、そこに住む人の暮らしに合わせて形を変えていく。①それを外から来た私が残念がるのは、少し勝手なことではないだろうか。
とはいえ、時計屋の猫のことを思い出すと、やはり胸が少し痛む。記憶の中の商店街は、私が覚えている限り、そのままの姿で残しておこうと思う。町が変わることを受け入れることと、昔の町を大切に覚えておくことは、きっと両立できるはずだ。
60商店街の入り口で、筆者が最初に感じたことは何か。
- 1子どものころと変わらない様子に安心した。
- 2大切なものを奪われたような悔しさを感じた。
- 3新しい店が増えて便利になったと喜んだ。
- 4店がなくなった理由を知りたいと思った。
答えと解説
答え: 2 大切なものを奪われたような悔しさを感じた。
第2段落に「最初に感じたのは、大切なものを勝手に取り上げられたような悔しさだった」とあります。商店街は大きく変わっていたので 1 は違い、喜んだことや理由を知りたいと思ったことは書かれていません。
61①それを外から来た私が残念がるのは、少し勝手なことではないだろうかとあるが、筆者がそう考えたのはなぜか。
- 1商店街の店がなくなったのは、筆者が町を出たからだから。
- 2新しい店のほうが、昔の店よりも人気があるから。
- 3祖父母の世代も、町の変化を残念がっていたから。
- 4町は、そこに住む人の暮らしに合わせて変わるものだから。
答えと解説
答え: 4 町は、そこに住む人の暮らしに合わせて変わるものだから。
直前に「町は、そこに住む人の暮らしに合わせて形を変えていく」とあり、「それ」はこのことを指します。住む人に合わせた変化を、外から来た人が残念がるのは勝手だと考えています。祖父母が残念がったとは書かれていないので 3 は違います。
62この文章で筆者が言いたいことは何か。
- 1町の変化を受け入れながら、昔の町の記憶を大切にすることはできる。
- 2昔の商店街の姿を、できるだけそのまま残すべきだ。
- 3町の変化を受け入れるためには、昔の記憶を忘れる必要がある。
- 4新しい店が増えたことで、商店街にはかえって人が集まらなくなった。
答えと解説
答え: 1 町の変化を受け入れながら、昔の町の記憶を大切にすることはできる。
最後に「町が変わることを受け入れることと、昔の町を大切に覚えておくことは、きっと両立できるはずだ」とあります。そのまま残すのは「記憶の中の商店街」なので 2 は違い、3 は逆です。人は今も集まっているので 4 も違います。
人気のラーメン店の前に、長い行列ができているのを見かけることがある。一時間以上待つこともあるというのに、なぜ人は行列に並ぶのだろうか。
理由の一つは、「多くの人が選んでいるものは良いものだろう」という心理である。初めて行く町で、どの店に入るか迷ったとき、客の多い店を選ぶ人は多いだろう。自分で情報を集めて判断するのは手間がかかるが、他人の行動を参考にすれば、失敗する危険を減らすことができる。行列は、その店の味を保証する看板のような役割を果たしているのだ。
もう一つの理由は、①一度並び始めるとなかなかやめられないという心理である。三十分も並んだあとで列を離れると、それまでの時間がむだになってしまう。そう考えると、あと少しだけ待とうという気持ちになり、結果的に最後まで並ぶことになる。待った時間が長いほど、それを取り戻したいという気持ちも強くなる。
さらに、長く待って手に入れたものは、実際以上においしく感じられることも分かっている。苦労した分だけ、その価値を高く評価したくなるのだろう。
こう考えると、行列は単に店の前に人が並んでいるだけのものではない。②行列そのものが、人を呼び寄せ、満足感まで生み出す仕組みになっているのである。
63人が客の多い店を選ぶのはなぜだと述べているか。
- 1客の多い店のほうが、料理が早く出てくるから。
- 2一人で店に入るのは、不安に感じるから。
- 3他人の行動を参考にすれば、失敗しにくいから。
- 4自分で調べた情報よりも、看板のほうが正確だから。
答えと解説
答え: 3 他人の行動を参考にすれば、失敗しにくいから。
第2段落に「他人の行動を参考にすれば、失敗する危険を減らすことができる」とあります。「看板」は行列のたとえとして使われているだけなので 4 は違います。1 と 2 は書かれていません。
64①一度並び始めるとなかなかやめられないとあるが、それはなぜか。
- 1列を離れると、店の人に失礼だと思うから。
- 2それまで待った時間がむだになると考えるから。
- 3待てば待つほど、料理が実際においしくなるから。
- 4後ろに並んでいる人に、順番を譲りたくないから。
答えと解説
答え: 2 それまで待った時間がむだになると考えるから。
すぐ後に「列を離れると、それまでの時間がむだになってしまう。そう考えると、あと少しだけ待とうという気持ちになり」とあります。長く待つとおいしく「感じられる」とはありますが、料理が実際においしくなるわけではないので 3 は違います。
65②行列そのものが、人を呼び寄せ、満足感まで生み出す仕組みになっているとはどういうことか。
- 1店は、わざと客を待たせて行列を作っている。
- 2行列に並ぶ人は、料理の味よりも待つことを楽しんでいる。
- 3長い行列のできる店の料理は、実際においしいことが多い。
- 4行列が客を集め、さらに待った人の満足も高めている。
答えと解説
答え: 4 行列が客を集め、さらに待った人の満足も高めている。
行列は「味を保証する看板」として客を集め(第2段落)、長く待ったものは「実際以上においしく感じられる」(第4段落)と述べています。この二つをまとめたのが 4 です。店がわざと待たせるとは書かれておらず、3 の「実際においしい」も本文と合いません。
伝統工芸というと、昔から変わらない技術を受け継いでいくもの、というイメージが強い。確かに、何百年も続いてきた技を正確に伝えることには大きな意味がある。しかし、「守る」ことだけを考えていては、伝統工芸はかえって生き残れないのではないかと私は考えている。
ある焼き物の産地を取材したときのことだ。その町では、昔ながらの大きな皿や壺の注文が減り、職人の数も年々少なくなっていた。そこで若い職人たちが始めたのが、伝統の技法はそのままに、現代の食卓に合う小さなカップや皿を作ることだった。最初は年配の職人から「そんなものは伝統ではない」と反対されたという。ところが、それらの商品が若い世代に売れるようになると、産地全体に再び注文が集まり、技術を学びたいという若者も増えていった。
この話から分かるのは、①技術を守るためにこそ、変えるべきところがあるということだ。使われなくなった道具は、どんなに優れた技術で作られていても、やがて忘れられてしまう。人々の暮らしの中で使われ続けることが、技術を次の世代に伝えるいちばんの方法なのである。
もちろん、何を変えて何を残すかの判断は簡単ではない。ただ、変えることを恐れて何もしないことは、守っているように見えて、実は伝統を少しずつ失っていくことにつながるのではないだろうか。
66若い職人たちが始めたことは何か。
- 1伝統の技法で、今の生活に合う器を作ること
- 2新しい技法で、昔ながらの大きな皿を作ること
- 3年配の職人に、新しい技法を教えること
- 4若い世代に向けて、焼き物の教室を開くこと
答えと解説
答え: 1 伝統の技法で、今の生活に合う器を作ること
第2段落に「伝統の技法はそのままに、現代の食卓に合う小さなカップや皿を作ること」とあります。技法は変えていないので 2 は違い、3 と 4 は書かれていません。
67①技術を守るためにこそ、変えるべきところがあるとあるが、筆者がそう考える理由は何か。
- 1昔の技術は、現代の道具を作るのには役に立たないから。
- 2年配の職人の考え方は、若い世代には受け入れられないから。
- 3暮らしの中で使われ続けることで、技術が受け継がれるから。
- 4新しい商品を作れば、職人がより多くの収入を得られるから。
答えと解説
答え: 3 暮らしの中で使われ続けることで、技術が受け継がれるから。
すぐ後に「人々の暮らしの中で使われ続けることが、技術を次の世代に伝えるいちばんの方法なのである」とあります。若い職人は伝統の技法で新しい器を作っているので 1 は違います。2 と 4 は書かれていません。
68伝統工芸について、筆者の考えに合うのはどれか。
- 1昔から変わらない技術を正確に伝えることだけが大切だ。
- 2変化を恐れて何もしなければ、伝統は失われていく。
- 3若い世代に売れる商品だけを作るべきだ。
- 4何を変えて何を残すかは、若い職人が決めるべきだ。
答えと解説
答え: 2 変化を恐れて何もしなければ、伝統は失われていく。
最後に「変えることを恐れて何もしないことは…実は伝統を少しずつ失っていくことにつながる」とあります。「守る」ことだけでは生き残れないと述べているので 1 は違い、3 と 4 のような主張はしていません。
問題12 統合理解
次のAとBの文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
A
若いうちの転職を、否定的に考える必要はないと思う。異なる職場で働くことで、仕事の進め方や考え方の違いに触れることができ、自分の経験の幅が大きく広がるからだ。一つの会社にいると、その会社のやり方が当たり前になり、ほかの方法があることに気づきにくい。別の職場を知ることで、それまでの会社の良さや問題点が見えてくることもある。また、実際にいくつかの仕事をしてみて初めて、自分が何に向いているのか分かることも多い。もちろん、目的もなく職場を変えるのは考えものだ。自分の将来を見据えて、何を身につけたいのかをはっきりさせたうえでの転職であれば、それは大きな財産になるだろう。
B
最近は、数年で仕事を変える若者が増えているという。しかし私は、少なくとも若いうちは一つの職場で腰を据えて働くことを勧めたい。どんな仕事でも、本当の技術が身につくまでには時間がかかる。最初の数年は、言われたことをこなすだけで精一杯で、仕事の面白さが分かるのはその先であることが多い。そこでやめてしまえば、どこへ行っても浅い経験しか残らない。一つの場所で長く働いてこそ、周りから信頼され、大きな仕事を任されるようにもなるのだ。ただし、心や体を壊すほどつらい職場であれば、無理に続ける必要はない。いずれにしても、自分の将来をよく考えて決めることが何より大切だ。
69AとBのどちらにも述べられていることは何か。
- 1若いうちに、いくつかの仕事を経験したほうがよい。
- 2一つの会社のやり方に慣れると、ほかの方法に気づきにくい。
- 3本当の技術を身につけるには、長い時間がかかる。
- 4仕事を変えるかどうかは、将来をよく考えて決めるべきだ。
答えと解説
答え: 4 仕事を変えるかどうかは、将来をよく考えて決めるべきだ。
A は「自分の将来を見据えて…はっきりさせたうえでの転職であれば」よいと述べ、B も最後に「自分の将来をよく考えて決めることが何より大切だ」と述べています。1 と 2 は A だけ、3 は B だけの内容です。
70若いうちの転職について、AとBはどのように述べているか。
- 1Aは経験の幅が広がると考え、Bは経験が浅くなるおそれがあると考えている。
- 2Aは目的がなくても転職するべきだと考え、Bはどんな職場でも続けるべきだと考えている。
- 3AもBも、自分に向いている仕事を早く見つけることが大切だと考えている。
- 4Aは一つの会社で働き続けることに反対し、Bは転職する若者が減ることを心配している。
答えと解説
答え: 1 Aは経験の幅が広がると考え、Bは経験が浅くなるおそれがあると考えている。
A は転職で「自分の経験の幅が大きく広がる」と述べ、B は数年でやめると「どこへ行っても浅い経験しか残らない」と述べています。A は目的のない転職を「考えもの」とし、B もつらい職場なら続けなくてよいとしているので 2 は違います。
問題13 内容理解(長文)
次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
最近、「わかりやすい」という言葉をよく耳にする。何かを紹介するとき、「わかりやすさ」はたいていほめ言葉として使われる。たしかに、難しい内容を誰にでも理解できるように伝える工夫は大切だ。専門家の言葉が一般の人に届かなければ、せっかくの知識も社会で生かされない。
しかし、わかりやすさばかりが求められるようになると、①困ったことも起きる。
一つは、物事が単純にされすぎてしまうことだ。世の中の多くの問題は、いくつもの原因が複雑に絡み合っている。それを短い言葉で説明しようとすれば、どうしても大事な部分を切り捨てることになる。「原因はこれだ」「こうすれば解決する」と言い切る説明は聞いていて気持ちがいいが、現実はそれほど単純ではない。わかりやすい説明を聞いて「わかった」と感じたとき、実は大切なことを見落としているのかもしれない。
もう一つは、わかりにくいものに向き合う力が弱くなることだ。すぐに理解できる情報ばかりに囲まれていると、少しでも難しいと感じた文章は、読むのをやめてしまうようになる。しかし、人が本当に何かを学ぶのは、すぐにはわからないものに時間をかけて取り組むときではないだろうか。何度も読み返し、ようやく「そういうことか」と思えたときの理解は、与えられた説明をただ受け取ったときとは深さが違う。
私は学生時代、ある哲学の本がどうしても理解できず、一年近くかけて少しずつ読み進めたことがある。その本の内容よりも、わからないものを前にしてあきらめずに考え続けた経験そのものが、自分にとって大きな財産になった。もし、あのとき誰かがその本の要点を三行にまとめてくれていたら、私はそれを読んで満足し、本を閉じていただろう。
もちろん、わかりやすさを否定するつもりはない。問題は、わかりやすいことが常に正しく、わかりにくいものには価値がないかのように考えてしまうことである。説明する側は、単純にすることで何が失われるのかを意識する必要がある。そして受け取る側は、わかりやすい説明を入り口として、その先にある複雑さにも目を向けたい。
②「わかった」と思ったところで立ち止まらず、「本当にそれだけだろうか」と問い続けること。それが、わかりやすさがあふれる時代に、私たちに求められている姿勢なのだと思う。
71①困ったこととして、筆者が挙げているものはどれか。
- 1専門家の知識が、一般の人に伝わらなくなること
- 2複雑な問題が、実際より単純なものとして理解されること
- 3わかりやすい説明をする人が、少なくなること
- 4難しい本が、あまり書かれなくなること
答えと解説
答え: 2 複雑な問題が、実際より単純なものとして理解されること
第3段落に「一つは、物事が単純にされすぎてしまうことだ」とあり、複雑な問題の大事な部分が切り捨てられると述べています。1 はわかりやすさが大切な理由として第1段落に出てくることで、困ったことではありません。3 と 4 は書かれていません。
72筆者が学生時代の経験を述べているのはなぜか。
- 1哲学の本は、わかりやすくまとめたほうがよいと伝えるため
- 2難しい本を読むには、一年ぐらいかかるのが普通だと伝えるため
- 3わからないものに取り組み続けることに価値があると示すため
- 4本の要点をまとめてくれる人の大切さを示すため
答えと解説
答え: 3 わからないものに取り組み続けることに価値があると示すため
筆者は「わからないものを前にしてあきらめずに考え続けた経験そのものが、自分にとって大きな財産になった」と述べ、前の段落の「すぐにはわからないものに時間をかけて取り組む」ことの大切さを自分の例で示しています。要点を三行にまとめられていたら満足してしまったと言っているので、1 と 4 は逆です。
73この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
- 1わかりやすい説明で満足せず、その先の複雑さについても考え続けるべきだ。
- 2わかりやすい説明は物事を単純にするので、できるだけ避けるべきだ。
- 3説明する側は、どんな内容でも短い言葉で言い切るように工夫するべきだ。
- 4難しい内容は、専門家だけが理解していれば十分だ。
答えと解説
答え: 1 わかりやすい説明で満足せず、その先の複雑さについても考え続けるべきだ。
最後の二つの段落で「わかりやすい説明を入り口として、その先にある複雑さにも目を向けたい」「「本当にそれだけだろうか」と問い続けること」が求められると述べています。「わかりやすさを否定するつもりはない」とあるので 2 は違い、3 と 4 は本文の考えと逆です。
問題14 情報検索
次の案内を見て、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
第12回 みなと市フォトコンテスト 作品募集
みなと市の魅力を伝える写真を募集します。どなたでも気軽にご応募ください。
| 部門 | テーマ | 応募資格 | 応募できる数 |
|---|---|---|---|
| 一般部門 | みなと市の風景・行事 | 市内に住んでいる方、または市内に通勤・通学している方(年齢は問いません) | 1人3点まで |
| 中高生部門 | 自由 | 市内に住んでいる、または市内の学校に通う中学生・高校生 | 1人2点まで |
| スマホ部門 | わたしのお気に入りの場所(市内) | どなたでも(市外にお住まいの方も応募できます) | 1人1点 |
応募方法
- 応募用紙に必要なことを記入し、作品と一緒に市役所文化課へ郵送するか、直接お持ちください。
- スマホ部門のみ、市のホームページの応募フォームから送ることもできます(郵送・持参も可)。
- 応募用紙は市役所と市内の各図書館で配っているほか、ホームページからもダウンロードできます。
募集期間
6月1日から8月31日まで(郵送の場合は、8月31日の消印まで有効)
賞
- 各部門 最優秀賞1点(賞金3万円)、優秀賞2点(賞金1万円)
- 入賞作品は、10月に市民ギャラリーで展示します。
注意事項
- 応募できるのは、応募する本人が過去1年以内に撮影した、まだ発表していない作品に限ります。
- 一般部門・中高生部門は、A4サイズ以下に印刷した写真で応募してください。
- 人物が写っている場合は、必ずその人の許可を得てから応募してください。
- 1人で複数の部門に応募することができます。ただし、中学生・高校生は一般部門には応募できません。
- 応募作品はお返ししません。
問い合わせ:みなと市役所 文化課
74リンさんは、隣の市に住み、みなと市の会社に勤めている会社員である。リンさんが応募できる部門はどれか。
- 1一般部門だけ
- 2スマホ部門だけ
- 3中高生部門とスマホ部門
- 4一般部門とスマホ部門
答えと解説
答え: 4 一般部門とスマホ部門
一般部門は「市内に通勤・通学している方」も応募でき、スマホ部門は「どなたでも」応募できます。注意事項に「1人で複数の部門に応募することができます」とあるので、両方に応募できます。リンさんは中高生ではないので、中高生部門には応募できません。
75市内に住む高校生のアリさんは、市内の公園で友達を撮影した写真を中高生部門に応募したい。応募する前に、アリさんがしなければならないことはどれか。
- 1ホームページの応募フォームに、必要なことを入力する。
- 2写真をA4サイズより大きく印刷する。
- 3写っている友達に、応募してもよいか許可をもらう。
- 4市役所の文化課で、応募資格の確認を受ける。
答えと解説
答え: 3 写っている友達に、応募してもよいか許可をもらう。
注意事項に「人物が写っている場合は、必ずその人の許可を得てから応募してください」とあります。応募フォームが使えるのはスマホ部門だけなので 1 は違い、写真は A4 サイズ「以下」なので 2 も違います。4 は書かれていません。
正答表
- 13
- 22
- 31
- 44
- 52
- 61
- 73
- 84
- 92
- 103
- 111
- 124
- 132
- 143
- 151
- 162
- 174
- 181
- 193
- 204
- 212
- 221
- 233
- 242
- 254
- 261
- 273
- 284
- 292
- 301
- 313
- 324
- 331
- 343
- 352
- 364
- 373
- 381
- 394
- 402
- 414
- 421
- 432
- 443
- 452
- 461
- 473
- 484
- 492
- 502
- 514
- 521
- 533
- 542
- 553
- 561
- 574
- 582
- 593
- 602
- 614
- 621
- 633
- 642
- 654
- 661
- 673
- 682
- 694
- 701
- 712
- 723
- 731
- 744
- 753
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