- 言語知識(文字・語彙・文法)・読解105分
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文字・語彙
問題1 漢字読み
__の言葉の読み方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
1時間がないので、詳しい説明は省略します。
- 1しょうりょく
- 2しょりゃく
- 3しょうりゃく
- 4せいりゃく
答えと解説
答え: 3 しょうりゃく
「省略」は「しょうりゃく」と読み、一部をはぶくという意味です。「省」はここでは「しょう」と長くのばして読み、「略」は「りゃく」です。「反省(はんせい)」の「せい」や、「力(りょく)」とまちがえないようにしましょう。
2幼いころ、よく祖母に昔話を聞かせてもらった。
- 1おさない
- 2わかい
- 3あさい
- 4すくない
答えと解説
答え: 1 おさない
「幼い」は「おさない」と読み、まだ年が少なく、小さい子どもであるという意味です。「わかい」は「若い」、「あさい」は「浅い」、「すくない」は「少ない」と書きます。
3この会社は、主にアジアの国々と貿易を行っている。
- 1ぼえき
- 2ぼうい
- 3ほうえき
- 4ぼうえき
答えと解説
答え: 4 ぼうえき
「貿易」は「ぼうえき」と読み、外国と品物を売ったり買ったりすることです。「貿」は「ぼう」と長くのばします。「易」は「容易(ようい)」では「い」と読みますが、「貿易」では「えき」と読みます。
4字が小さくて読みにくいので、拡大してコピーした。
- 1こうだい
- 2かくだい
- 3かくたい
- 4こうたい
答えと解説
答え: 2 かくだい
「拡大」は「かくだい」と読み、大きくするという意味です。「拡」は「かく」と読みます。右側の「広」につられて「こう」と読まないようにしましょう。「大」はここでは「だい」とにごります。
5紙の袋が破れて、中のりんごが道に転がってしまった。
- 1やぶれて
- 2こわれて
- 3たおれて
- 4くずれて
答えと解説
答え: 1 やぶれて
「破れる」は「やぶれる」と読み、紙や布などがさけるという意味です。「こわれる」は「壊れる」、「たおれる」は「倒れる」、「くずれる」は「崩れる」と書きます。
問題2 表記
__の言葉を漢字で書くとき、最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
6子どもは、周りの大人のえいきょうを受けやすい。
- 1映響
- 2影響
- 3景響
- 4影郷
答えと解説
答え: 2 影響
「えいきょう」は「影響」と書きます。「影」は「かげ」、「響」は「ひびく」という字です。「映」「景」は「影」と、「郷」は「響」と形や音が似ていますが、「えいきょう」には使いません。
7旅行の間、犬を友人にあずけることにした。
- 1貯ける
- 2領ける
- 3頼ける
- 4預ける
答えと解説
答え: 4 預ける
「あずける」は「預ける」と書き、人にたのんで世話や保管をしてもらうという意味です。「貯」は「貯金」、「領」は「領収書」、「頼」は「頼む」に使う字で、「あずける」とは読みません。
8できるだけせいかくな情報を集めてから、判断したい。
- 1性格
- 2正格
- 3正確
- 4性確
答えと解説
答え: 3 正確
まちがいがなく確かだという意味の「せいかく」は「正確」と書きます。「性格」も「せいかく」と読みますが、人の性質という意味なので、この文には合いません。「正格」「性確」は、この意味では使いません。
9結婚式には、親しい友人だけをまねくつもりだ。
- 1招く
- 2紹く
- 3召く
- 4昭く
答えと解説
答え: 1 招く
「まねく」は「招く」と書き、客として来てもらうという意味です。「招待」の「招」です。「紹」は「紹介」に使う字、「召」「昭」も形が似ていますが、「まねく」とは読みません。
10クラス全員できょうりょくして、文化祭の準備を進めた。
- 1共力
- 2協力
- 3強力
- 4競力
答えと解説
答え: 2 協力
力を合わせるという意味の「きょうりょく」は「協力」と書きます。「強力」も「きょうりょく」と読みますが、力が強いという意味で、「強力する」とは言いません。「共力」「競力」という語はありません。
問題3 語形成
( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
11その作家の( )発表の作品が、最近になって見つかったそうだ。
- 1未
- 2非
- 3不
- 4無
答えと解説
答え: 1 未
「未発表」は、まだ発表されていないという意味です。「未〜」は「まだ〜していない」ことを表します(未完成、未使用)。「非」「不」「無」は「発表」には付きません。
12この店では、空きびんを回収して( )利用している。
- 1複
- 2重
- 3再
- 4副
答えと解説
答え: 3 再
「再利用」は、一度使ったものをもう一度使うという意味です。「再〜」は「もう一度〜する」ことを表します(再開、再放送)。「複」「重」「副」は「利用」には付きません。
13方法を変えてから、実験の成功( )が大きく上がった。
- 1度
- 2割
- 3量
- 4率
答えと解説
答え: 4 率
「成功率」は、全体の中で成功する割合という意味です。「〜率」は割合を表します(合格率、出席率)。「成功度」「成功割」「成功量」とは言いません。
14面接を受けに行ったときの交通( )は、会社が出してくれた。
- 1料
- 2費
- 3代
- 4賃
答えと解説
答え: 2 費
電車やバスなどに乗るためにかかるお金は「交通費」と言います。「〜費」は、ある目的のためにかかるお金を表します(食費、生活費)。「料」は「入場料」、「代」は「電気代」、「賃」は「家賃」などに使い、「交通」には付きません。
15線路( )の道をまっすぐ歩いていくと、10分ほどで駅に着く。
- 1並み
- 2付き
- 3込み
- 4沿い
答えと解説
答え: 4 沿い
「線路沿い」は、線路にそって続いているところという意味です。「〜沿い」は川や道などの長いものにそっていることを表します(川沿い、海沿い)。「〜並み」は「同じ程度」、「〜付き」は「付いている」、「〜込み」は「含んでいる」という意味で、ここには合いません。
問題4 文脈規定
( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
16徹夜で書いて、なんとかレポートの( )に間に合った。
- 1打ち切り
- 2締め切り
- 3区切り
- 4売り切れ
答えと解説
答え: 2 締め切り
「締め切り」は、提出や申し込みを受け付ける最後の日時のことで、「締め切りに間に合う」とよく言います。「打ち切り」は途中でやめること、「区切り」は物事の切れ目、「売り切れ」は全部売れてしまうことなので、合いません。
17電気代を( )するために、使っていない部屋の電気はこまめに消している。
- 1節約
- 2省略
- 3縮小
- 4削除
答えと解説
答え: 1 節約
「節約」は、お金や時間、電気などをむだに使わないようにすることです。「省略」は説明や文字の一部をはぶくこと、「縮小」は大きさや規模を小さくすること、「削除」は文字やデータを消すことで、「電気代」には使いません。
18一人で悩んでいても仕方がないので、( )先生に相談してみることにした。
- 1うっかり
- 2相変わらず
- 3思い切って
- 4今にも
答えと解説
答え: 3 思い切って
「思い切って」は、迷うのをやめて、勇気を出して何かをする様子を表します。「うっかり」は注意が足りなくて、「相変わらず」は前と同じように、「今にも」は「今にも〜そうだ」の形で使うので、この文には合いません。
19健康のために、栄養の( )を考えて食事を作るようにしている。
- 1ペース
- 2リズム
- 3スタイル
- 4バランス
答えと解説
答え: 4 バランス
「栄養のバランス」は、いろいろな栄養がかたよらずにとれていることです。「ペース」は進む速さ、「リズム」は一定のくり返し(生活のリズム)、「スタイル」は形ややり方のことで、「栄養の〜」とは言いません。
20よほど疲れていたのか、昨夜は朝まで一度も目を覚まさずに( )眠った。
- 1ぐっすり
- 2はっきり
- 3ぎっしり
- 4びっしょり
答えと解説
答え: 1 ぐっすり
「ぐっすり」は、深くよく眠っている様子を表します。「はっきり」は物事が明らかな様子、「ぎっしり」はすき間なくつまっている様子、「びっしょり」はひどくぬれている様子なので、「眠る」には使いません。
21予算が足りなくなりそうなので、旅行の計画をもう一度( )ことにした。
- 1見渡す
- 2見逃す
- 3見直す
- 4見かける
答えと解説
答え: 3 見直す
「見直す」は、もう一度よく見て、悪いところを直したり考え直したりすることです。「見渡す」は遠くまで広く見ること、「見逃す」は見る機会を失ったり気づかなかったりすること、「見かける」はたまたま目にすることで、「計画を」には合いません。
22面接には、黒やグレーなど、( )色のスーツを着ていく人が多い。
- 1派手な
- 2地味な
- 3素直な
- 4無口な
答えと解説
答え: 2 地味な
「地味な」は、色や形が目立たず、落ち着いているという意味です。黒やグレーは目立たない色なので「地味な色」が合います。「派手な」は反対に目立つという意味です。「素直な」「無口な」は人の性格を表す語で、色には使いません。
問題5 言い換え類義
__の言葉に意味が最も近いものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
23機械に異常が見つかった場合は、ただちに担当者に知らせてください。
- 1あとで
- 2必ず
- 3すぐに
- 4直接
答えと解説
答え: 3 すぐに
「ただちに」は、時間をおかないで「すぐに」という意味の、少しかたい言い方です。漢字では「直ちに」と書きますが、「直接」(間に何も入れないで)とは意味が違います。「必ず」は「絶対に」という意味です。
24一日中、広い会場を歩き回って、すっかりくたびれた。
- 1飽きた
- 2汚れた
- 3迷った
- 4疲れた
答えと解説
答え: 4 疲れた
「くたびれる」は、体や心を使って「疲れる」という意味です。「飽きる」は同じことが続いていやになること、「汚れる」はきたなくなること、「迷う」は道や答えがわからなくなることです。
25この車の欠点は、荷物があまり積めないことだ。
- 1よくないところ
- 2珍しいところ
- 3目立つところ
- 4古いところ
答えと解説
答え: 1 よくないところ
「欠点」は、足りないところ、「よくないところ」という意味です。反対の意味の語は「長所」「利点」です。荷物があまり積めないのは、車のよくない点です。
26参加するかどうか聞いたが、彼の返事はあいまいだった。
- 1冷たかった
- 2はっきりしなかった
- 3意外だった
- 4遅かった
答えと解説
答え: 2 はっきりしなかった
「あいまいな」は、内容が「はっきりしない」、どちらとも決められないという意味です。「冷たい」は思いやりがないこと、「意外な」は思っていたことと違うことで、意味が違います。
27あの選手は、ボールを扱うテクニックがすばらしい。
- 1速度
- 2姿勢
- 3体力
- 4技術
答えと解説
答え: 4 技術
「テクニック」は、物事を上手に行うための「技術」という意味です。「速度」は速さ、「姿勢」は体のかまえ方、「体力」は体の力のことで、意味が違います。
問題6 用法
次の言葉の使い方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
28延長
- 1夏休みの間、市民プールは営業時間を1時間延長している。
- 2雨のため、運動会は来週の土曜日に延長された。
- 3息子の身長は、この1年で10センチも延長した。
- 4この写真を延長して、部屋の壁にかざりたい。
答えと解説
答え: 1 夏休みの間、市民プールは営業時間を1時間延長している。
「延長」は、決まっていた時間や期間を長くのばすことです。1 は営業時間を長くするので正しい使い方です。2 は別の日に移すので「延期」、3 は「伸びた」、4 は「拡大して」が合います。
29行方
- 1郵便局への行方がわからなかったので、地図で調べた。
- 2父は毎朝、会社への行方でコーヒーを買っている。
- 3飼っていた猫が、家を出たまま行方がわからなくなった。
- 4窓の行方に高いビルが建って、山が見えなくなった。
答えと解説
答え: 3 飼っていた猫が、家を出たまま行方がわからなくなった。
「行方(ゆくえ)」は、人や物が行った先、今いる場所のことで、「行方がわからない」の形でよく使います。3 が正しい使い方です。1 は「行き方」、2 は「途中」、4 は「向こう」が合います。
30手軽
- 1この荷物は手軽なので、子どもでも一人で運べる。
- 2この本には、忙しい朝でも手軽に作れる料理が紹介されている。
- 3兄は手軽な性格で、だれとでもすぐに仲良くなる。
- 4今日の試験は思ったより手軽で、全部の問題に答えられた。
答えと解説
答え: 2 この本には、忙しい朝でも手軽に作れる料理が紹介されている。
「手軽」は、手間がかからず簡単にできる様子を表します。2 の「手軽に作れる料理」が正しい使い方です。1 は重さの話なので「軽い」、3 は性格なので「気さくな」、4 は試験の難しさなので「易しくて」「簡単で」が合います。
31思いつく
- 1この写真を見ると、子どものころの夏休みを思いつく。
- 2駅に着いてから、財布を忘れたことに思いついた。
- 3妹は、将来は医者になりたいと強く思いついている。
- 4散歩をしているときに、新しい商品のいい名前を思いついた。
答えと解説
答え: 4 散歩をしているときに、新しい商品のいい名前を思いついた。
「思いつく」は、新しい考えや案が頭に浮かぶことです。4 が正しい使い方です。1 は昔のことなので「思い出す」、2 は「〜ことに気づいた」、3 は「強く思っている」が合います。
32せめて
- 1会場には、せめて500人の客が集まっていた。
- 2彼はせめて約束の時間に遅れたことがない。
- 3忙しいのはわかるが、せめて一言連絡してほしかった。
- 4この店のケーキは、せめて町で一番おいしいと思う。
答えと解説
答え: 3 忙しいのはわかるが、せめて一言連絡してほしかった。
「せめて」は、十分ではないが最低これだけは、という希望を表し、「〜てほしい」「〜たい」などと一緒に使います。3 が正しい使い方です。1 は事実の数を言うので「少なくとも」、2 は「一度も」、4 は「きっと」「おそらく」が合います。
文法
問題7 文法形式の判断
次の文の( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
33高校生のときに参加したボランティア活動( )、教育の仕事に興味を持つようになった。
- 1をめぐって
- 2をきっかけに
- 3にわたって
- 4をこめて
答えと解説
答え: 2 をきっかけに
「〜をきっかけに」は、あることが始まりや変化の機会になったことを表します。ボランティア活動が、教育の仕事に興味を持つ機会になりました。「をめぐって」は議論や争いの中心、「にわたって」は期間や範囲の広さ、「をこめて」は気持ちを入れることを表すので、ここには合いません。
34この報告書は、全国の高校生一万人を対象に行った調査の結果( )作成されたものである。
- 1にとって
- 2にかけて
- 3につれて
- 4に基づいて
答えと解説
答え: 4 に基づいて
「〜に基づいて」は、判断や行動のもとになる根拠を表します。報告書は調査の結果を根拠にして作られました。「にとって」は立場、「にかけて」は時間や場所の範囲、「につれて」は一方の変化といっしょにもう一方も変わることを表すので、合いません。
35自分でやると言った( )、最後まで責任を持ってやるつもりだ。
- 1からには
- 2わりには
- 3ばかりに
- 4ところで
答えと解説
答え: 1 からには
「〜からには」は「〜のだから、当然」という意味で、後ろに決意や義務が来ます。「やると言ったのだから、当然最後までやる」という決意です。「わりには」は予想とのずれ、「ばかりに」はそれが原因で悪い結果になったこと、「ところで」は「言ったところで」の形になり「〜しても無駄だ」を表すので、決意を述べるこの文には合いません。
36新しいパソコンを買った( )、忙しくてまだ箱から出してもいない。
- 1ものなら
- 2ものだから
- 3ものの
- 4もので
答えと解説
答え: 3 ものの
「〜ものの」は「〜けれども」という逆接で、前のことから期待されるとおりになっていないことを表します。買ったのに、まだ使っていません。「ものだから」「もので」は理由を表すので意味が合わず、「ものなら」は「できるものなら」のように可能の形などに付くので、「買った」には付きません。
37この薬は、人によっては眠くなる( )ので、飲んだあとの車の運転は避けてください。
- 1わけがない
- 2かいがある
- 3おそれがある
- 4ことはない
答えと解説
答え: 3 おそれがある
「〜おそれがある」は、よくないことが起こる可能性があるという意味です。眠くなる可能性があるから、運転を避けるように言っています。「わけがない」は「絶対に〜ない」、「ことはない」は「〜する必要はない」、「かいがある」は「努力したよい結果がある」という意味なので、「運転を避けてください」とつながりません。
38リンさんは、日本に来てまだ半年しかたっていない( )、日本語がとても上手だ。
- 1わりに
- 2だけに
- 3おかげで
- 4とおりに
答えと解説
答え: 1 わりに
「〜わりに」は、あることから予想される程度と実際が違うことを表します。半年しかたっていなければ、ふつうはまだ上手ではないと予想しますが、実際はとても上手です。「だけに」は「〜だから、それにふさわしく」、「おかげで」はよい結果の原因、「とおりに」は「〜と同じように」という意味なので、合いません。
39大学を( )、高校時代の友人とは一度も会っていない。
- 1卒業する以上
- 2卒業したとたん
- 3卒業してからでないと
- 4卒業して以来
答えと解説
答え: 4 卒業して以来
「〜て以来」は「〜してから今までずっと」という意味で、後ろに続いている状態が来ます。卒業してから今まで、ずっと会っていません。「たとたん」はすぐ後に何かが起こること、「てからでないと」は「〜した後でなければ…できない」、「以上」は「〜のだから当然」という意味なので、「一度も会っていない」とは合いません。
40A「来週の試合、うちのチームは勝てるかな。」
B「あんなに毎日練習してきたんだから、勝てる( )よ。自信を持って。」
- 1にすぎない
- 2に決まっている
- 3どころではない
- 4わけにはいかない
答えと解説
答え: 2 に決まっている
「〜に決まっている」は「きっと〜だ」と強く信じていることを表します。Bは「毎日練習してきたのだから、きっと勝てる」と言って、Aを元気づけています。「にすぎない」は「ただ〜だけだ」、「どころではない」は「〜できる状況ではない」、「わけにはいかない」は「事情があって〜できない」という意味なので、「自信を持って」と合いません。
41彼女の新しい連絡先を誰も知らないので、会の日程が変わったことを知らせ( )。
- 1ようがない
- 2かねない
- 3つつある
- 4がちだ
答えと解説
答え: 1 ようがない
「Vます形+ようがない」は「そうしたくても方法がなくて、できない」という意味です。連絡先がわからないので、知らせる方法がありません。「かねない」は「悪い結果になるかもしれない」、「つつある」は「変化が進んでいる」、「がちだ」は「よく〜してしまう」という意味なので、合いません。
42インターネットで買い物をする人が増え、駅前の商店街を訪れる客は年々減る( )。
- 1ことだ
- 2ほどだ
- 3一方だ
- 4最中だ
答えと解説
答え: 3 一方だ
「V辞書形+一方だ」は、変化が一つの方向にだけどんどん進むことを表します。客が毎年減り続けているという意味です。「ことだ」は忠告、「ほどだ」は程度の説明に使い、「最中だ」は「〜ている最中だ」の形で使うので、「減る」の後ろには合いません。
43(取引先との電話で)
A「先日お送りした新商品の資料は、ご覧いただけましたでしょうか。」
B「はい、昨日( )。内容がくわしく書かれていて、たいへん参考になりました。」
- 1ご覧になりました
- 2拝見しました
- 3お見せしました
- 4お目にかかりました
答えと解説
答え: 2 拝見しました
「拝見する」は「見る」の謙譲語で、自分が相手のものを見るときに使います。Bは自分が資料を見たので「拝見しました」です。「ご覧になる」は尊敬語で、相手が見るときに使います。「お見せする」は「見せる」、「お目にかかる」は「会う」の謙譲語なので、意味が合いません。
44A「昨日の歓迎会、どうだった?」
B「楽しかったけど、私は歌が苦手なのに、先輩にカラオケで3曲も( )、大変だったよ。」
- 1歌わせて
- 2歌われて
- 3歌ってもらって
- 4歌わされて
答えと解説
答え: 4 歌わされて
「歌わされる」は使役受身で、「自分はしたくないのに、人に言われてした」という意味です。Bは歌が苦手なのに、先輩に言われて3曲も歌いました。「歌わせて」はBが先輩に歌うようにさせた、「歌ってもらって」は先輩が歌ってくれた、「歌われて」は先輩が歌ったという意味になり、「私は歌が苦手なのに」と合いません。
問題8 文の組み立て
次の文の★に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
45この施設を __ __ _★_ __ ことが三つあります。
- 1守らなければ
- 2ならない
- 3利用する
- 4にあたって
答えと解説
答え: 1 守らなければ
正しい順番は 3→4→1→2 で、「この施設を利用するにあたって守らなければならないことが三つあります。」になります。「〜にあたって」は「〜するという特別なときに」という意味で、動詞の辞書形に付きます。「守らなければならない」は一つのまとまりで、後ろの「こと」を説明します。
46先月引っ越した部屋は、__ __ _★_ __ ので、とても気に入っている。
- 1駅から
- 2いい
- 3日当たりも
- 4近い上に
答えと解説
答え: 3 日当たりも
正しい順番は 1→4→3→2 で、「先月引っ越した部屋は、駅から近い上に日当たりもいいので、とても気に入っている。」になります。「〜上に」は「〜だけでなく、さらに」という意味で、よい点にもう一つよい点を加えます。「駅から」は「近い」に、「日当たりも」は「いい」につながります。
47前の日から雨が降り続いたが、大会は __ __ _★_ __ 行われた。
- 1日程を
- 2予定していた
- 3ことなく
- 4変える
答えと解説
答え: 4 変える
正しい順番は 2→1→4→3 で、「前の日から雨が降り続いたが、大会は予定していた日程を変えることなく行われた。」になります。「V辞書形+ことなく」は「〜しないで」という意味の書き言葉です。「予定していた」は名詞の「日程」を説明するので、その前に来ます。
48このソフトは、__ _★_ __ __、あとは誰でも簡単にきれいな資料が作れる。
- 1覚えて
- 2使い方さえ
- 3基本的な
- 4しまえば
答えと解説
答え: 2 使い方さえ
正しい順番は 3→2→1→4 で、「このソフトは、基本的な使い方さえ覚えてしまえば、あとは誰でも簡単にきれいな資料が作れる。」になります。「〜さえ〜ば」は「それだけあれば十分だ」という条件を表します。「基本的な」は名詞の「使い方」の前に来て、「覚えてしまえば」は一つにつながります。
49何でも相談できる田中先生は、私にとって __ __ _★_ __ 存在だ。
- 1ような
- 2というより
- 3友達の
- 4先生
答えと解説
答え: 3 友達の
正しい順番は 4→2→3→1 で、「何でも相談できる田中先生は、私にとって先生というより友達のような存在だ。」になります。「AというよりB」は「Aと言うよりも、Bと言ったほうが合っている」という意味です。「ような」の前は「名詞+の」になるので、「友達の」が「ような」の前に来ます。
問題9 文章の文法
次の文章を読んで、文章全体の内容を考えて、【番号】の中に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
先月、学生時代の友人から手紙が届いた。パソコンで打ったものではなく、便せん三枚に手で書かれた手紙である。連絡といえばスマートフォンのメッセージばかりになっていたので、封筒を開けるときは、何か特別な知らせかと思って少し緊張した。
1、読んでみると、書かれていたのは、引っ越した町の様子や最近始めた庭仕事のことなど、ごく普通の日常の話だった。同じ内容がメッセージで送られてきたら、私は短い返事を送って、すぐに忘れてしまっただろう。それなのに、この手紙は何度も読み返してしまった。
なぜだろうと考えて、気がついたことがある。手紙には、内容のほかに、書いた人の時間が入っているのだ。少し右に上がる文字は学生のころのままで、途中で書き直した跡もある。便せんを選び、言葉を考え、ペンを動かし、切手をはってポストまで歩く。2を思い浮かべると、友人が私のために使ってくれた時間の長さが伝わってくる。忙しい毎日の中で、これだけの手紙を書くのは簡単ではなかった3。
もちろん、メッセージが悪い4。急ぎの用事をすぐに伝えられるのは、やはり便利だ。ただ、速く伝わることと、深く伝わることは別なのだと思う。相手に気持ちを届けたいときには、わざわざ手間のかかる方法を選ぶことにも意味がある5。
私は久しぶりに便せんを買ってきた。返事は、時間をかけてゆっくり書くつもりだ。
501
- 1つまり
- 2ところが
- 3したがって
- 4そのうえ
答えと解説
答え: 2 ところが
前の段落では「何か特別な知らせかと思って緊張した」と言っていますが、読んでみると「ごく普通の日常の話」でした。予想と違う結果が続くので、逆接の「ところが」が入ります。「つまり」は言い換え、「したがって」は当然の結果、「そのうえ」は付け加えを表すので、合いません。
512
- 1将来の姿
- 2どんな姿
- 3自分の姿
- 4その姿
答えと解説
答え: 4 その姿
2は、すぐ前の文「便せんを選び、言葉を考え、ペンを動かし、切手をはってポストまで歩く」という友人の様子を指しています。直前に書いた内容を指すときは「その」を使います。「将来の姿」はこれから先のことなので、手紙を書いたときの様子とつながりません。「自分の姿」は筆者自身になり、「どんな姿」は疑問の言葉なので、文がつながりません。
523
- 1に違いない
- 2はずがない
- 3にすぎない
- 4とは限らない
答えと解説
答え: 1 に違いない
筆者は、友人が忙しい中で長い手紙を書いてくれたことを考えて、「きっと簡単ではなかっただろう」と強く推量しています。それを表すのは「に違いない」です。「はずがない」と「とは限らない」を入れると「簡単だった」「簡単だったかもしれない」という意味になり、前の文と合いません。「にすぎない」は「ただ〜だけだ」と小さく言う表現なので、合いません。
534
- 1ほかない
- 2に決まっている
- 3わけではない
- 4わけにはいかない
答えと解説
答え: 3 わけではない
すぐ後で「急ぎの用事をすぐに伝えられるのは、やはり便利だ」とメッセージのよい点を認めています。だから、ここは「メッセージが悪いと言っているのではない」という意味の「わけではない」が入ります。「に決まっている」は「きっと悪い」という意味になって後の文と合いません。「ほかない」「わけにはいかない」は動詞に付く表現で、「悪い」には付きません。
545
- 1のではないだろうか
- 2わけがないだろう
- 3とは言えないだろう
- 4ことになっている
答えと解説
答え: 1 のではないだろうか
筆者は手紙を何度も読み返し、最後に自分も便せんを買ってきました。つまり「手間のかかる方法を選ぶことにも意味がある」と考えています。「のではないだろうか」は、自分の意見をやわらかく述べる文末表現です。「わけがないだろう」「とは言えないだろう」は「意味がない」という反対の意見になり、「ことになっている」は決まりや予定を表すので、合いません。
読解
問題10 内容理解(短文)
次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
以下は、ある会社の社内メールである。
件名:会議室の予約方法の変更
社員各位
会議室の予約は、これまで総務部の窓口で用紙に記入する方法でしたが、来月1日より、社内の予約システムで行っていただくことになりました。これに伴い、用紙による受付は今月末で終了いたします。
すでに来月以降の予約を用紙で済ませている方は、今月25日までにシステムに入力し直してください。入力のない予約は無効となりますので、ご注意ください。
システムの使い方は、添付の資料をご覧ください。
総務部 田中
55このメールが最も伝えたいことは何か。
- 1会議室の予約は、来月から総務部の窓口だけで受け付けるようになること
- 2予約システムの使い方がわからない場合は、総務部に問い合わせてほしいこと
- 3予約方法がシステムに変わり、用紙で済ませた予約も入力し直す必要があること
- 4今月25日を過ぎると、来月以降の会議室の予約ができなくなること
答えと解説
答え: 3 予約方法がシステムに変わり、用紙で済ませた予約も入力し直す必要があること
メールには「来月1日より、社内の予約システムで行っていただく」とあり、続けて、用紙で済ませた来月以降の予約は「今月25日までにシステムに入力し直してください」と書かれています。1は逆で、窓口での用紙の受付は今月末で終わります。2の問い合わせのことは書かれていません。4の「25日」は入力し直す期限で、それを過ぎても新しい予約はシステムでできます。
以前の私は、晴れた日でもかばんに折りたたみ傘を入れていた。備えがあれば安心だと思っていたからだ。しかし、実際に使うのは年に数回で、残りの日はただ重い荷物を運んでいるだけだった。そこで、思い切って傘を家に置いて出かけることにした。たまに雨に降られることもあるが、店で少し雨宿りをしたり、駅まで走ったりすれば、たいていは何とかなる。めったに起こらないことのために毎日我慢を続けるより、困ったときにその場で考えるほうが、私には合っているようだ。
56筆者の考えに合うのはどれか。
- 1まれにしか起きないことに備えて、毎日不便な思いをする必要はない。
- 2雨にぬれないように、天気予報をよく確かめてから出かけたほうがいい。
- 3備えがあれば安心できるので、傘はいつもかばんに入れておくべきだ。
- 4突然の雨で困らないように、なるべく軽い傘を選んで持ち歩くといい。
答えと解説
答え: 1 まれにしか起きないことに備えて、毎日不便な思いをする必要はない。
最後の文に「めったに起こらないことのために毎日我慢を続けるより、困ったときにその場で考えるほうが、私には合っている」とあります。3は筆者の以前の考えで、今の考えではありません。2の天気予報や4の軽い傘のことは、本文に書かれていません。
アサガオは、その名のとおり朝に花を開く。そのため、朝の光を感じて咲くのだと考えている人が多いようだ。ところが、実際には、花が開く時刻を決めているのは朝の光ではない。アサガオは、前の日に日が沈んで周りが暗くなったときから時間を数え始め、およそ10時間たつと花を開くのである。秋が近づいて日が沈むのが早くなると、まだ外が暗いうちに咲き始めるのはそのためだ。つまり、アサガオにとって大切な合図は、朝ではなく前日の夕方にあるということになる。
57アサガオの花が開くきっかけになるのは何か。
- 1朝になって、花に日の光が当たること
- 2夜の間に、周りの気温が十分に下がること
- 3秋が近づいて、昼の時間が短くなること
- 4前の日の夕方に、周りが暗くなること
答えと解説
答え: 4 前の日の夕方に、周りが暗くなること
本文に「前の日に日が沈んで周りが暗くなったときから時間を数え始め、およそ10時間たつと花を開く」とあり、最後にも「大切な合図は、朝ではなく前日の夕方にある」と書かれています。1は多くの人の考えですが、本文で「朝の光ではない」と否定されています。2の気温のことは書かれていません。3は咲く時刻が早くなる理由で、開くきっかけではありません。
会議や授業で話がわからなくなったとき、「わかりません」と言うのは勇気がいる。能力が低いと思われるのではないかと不安になるからだ。そのため、わかったふりをしてその場をやり過ごす人も少なくない。しかし、わかったふりを続ければ、理解できない部分はどんどん増え、後から取り戻すのは難しくなる。それに対して、わからないと正直に言える人は、その場で説明を受け、確実に前に進むことができる。「わかりません」と言えることは、弱さではなく、むしろ成長するための強さなのだと思う。
58筆者が最も言いたいことは何か。
- 1わからないことがあっても、まずは自分で調べてから質問したほうがいい。
- 2わからないと正直に言えることは、自分を成長させる強さである。
- 3わかったふりをすることも、その場をうまく進めるためには必要である。
- 4わからないと言うと能力が低いと思われるので、気をつけたほうがいい。
答えと解説
答え: 2 わからないと正直に言えることは、自分を成長させる強さである。
最後の文に「『わかりません』と言えることは、弱さではなく、むしろ成長するための強さなのだと思う」とあり、これが筆者の主張です。3は逆で、筆者はわかったふりを続けると後で困ると述べています。4は「わかりません」と言えない人の不安の説明で、筆者の意見ではありません。1のことは書かれていません。
以下は、ある店から客に届いたはがきである。
移転のお知らせ
いつも「くつ修理の店 みどり」をご利用いただき、ありがとうございます。
当店は、4月10日より、駅の北口から南口の商店街に移転いたします。なお、4月1日から9日までは休業いたします。
新しい店では、営業時間を午前10時から午後8時までとし、これまでより1時間長く営業いたします。定休日はこれまでどおり水曜日です。
お預かりしている靴は、3月31日までは現在の店で、4月10日以降は新しい店でお渡しいたします。
59このはがきの内容に合うものはどれか。
- 1新しい店は、今の店と同じ駅の北口にできる。
- 2新しい店では、定休日が水曜日に変わる。
- 3新しい店は、今の店より営業時間が長くなる。
- 4預けた靴は、4月の初めも今の店で受け取れる。
答えと解説
答え: 3 新しい店は、今の店より営業時間が長くなる。
「新しい店では…これまでより1時間長く営業いたします」とあるので、3が合っています。1は、店は北口から南口の商店街に移ります。2は、定休日は「これまでどおり水曜日」で変わりません。4は、4月1日から9日までは休業で、今の店で靴を受け取れるのは3月31日までです。
問題11 内容理解(中文)
次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
大学に入ると同時に、一人暮らしを始めた。実家にいたころは、早く家を出て自由に暮らしたいとばかり思っていた。好きな時間に起き、好きなものを食べる生活は、最初の一週間ほどは確かに楽しかった。
ところが、すぐに困ったことになった。洗濯物はたまり、流しには汚れた皿が積まれ、冷蔵庫の野菜はいつの間にか傷んでいる。家事というものは、一度やれば終わりというものではなく、毎日休みなく続くものだということを、私は初めて知った。しかも、だれもほめてはくれないし、やらなければ自分が困るだけである。
実家では、帰れば温かい食事があり、たんすにはきれいにたたまれた服が入っていた。私はそれを当たり前のことだと思い、感謝の言葉を口にしたこともなかった。むしろ、「部屋を片付けなさい」と言う両親をうるさく感じていたくらいだ。両親は仕事をしながら、毎日あれだけのことを黙って続けていたのである。
先月、久しぶりに実家に帰ったとき、夕食の後で皿を洗っていたら、父が驚いた顔をした。照れくさくて、「ありがとう」とはまだ言えていない。けれども、次に帰るときには、きちんと言葉にして伝えようと思っている。
60「初めて知った」とあるが、筆者は何を知ったのか。
- 1一人暮らしをすれば、好きな時間に起きて好きなものを食べられること
- 2家事は一度やれば終わるものではなく、毎日続けなければならないこと
- 3家事をきちんとやれば、周りの人にほめてもらえるということ
- 4家事は、一週間に一度まとめてやれば十分だということ
答えと解説
答え: 2 家事は一度やれば終わるものではなく、毎日続けなければならないこと
下線の直前に「家事というものは、一度やれば終わりというものではなく、毎日休みなく続くものだということを」とあります。1は一人暮らしを始める前から思っていたことで、「初めて知った」ことではありません。3は「だれもほめてはくれない」と合いません。4は「毎日休みなく続く」と合いません。
61「それ」は何を指しているか。
- 1一人暮らしを始めて、自由に生活すること
- 2家事が毎日休みなく続くものであること
- 3両親に部屋を片付けるように言われること
- 4食事や服がいつも用意されていること
答えと解説
答え: 4 食事や服がいつも用意されていること
「それ」は直前の文「実家では、帰れば温かい食事があり、たんすにはきれいにたたまれた服が入っていた」を指しています。筆者はそれを当たり前だと思って、感謝の言葉を言ったことがありませんでした。3は「それ」の後に出てくる内容で、当たり前だと思っていたことではありません。
62筆者の今の気持ちに最も近いものはどれか。
- 1両親への感謝の気持ちを、今度は言葉で伝えたい。
- 2家事が大変なので、できれば実家に戻って暮らしたい。
- 3両親にうるさく言われない一人暮らしを、もっと楽しみたい。
- 4家事をしていることを、両親にもっとほめてもらいたい。
答えと解説
答え: 1 両親への感謝の気持ちを、今度は言葉で伝えたい。
最後の段落に「『ありがとう』とはまだ言えていない。けれども、次に帰るときには、きちんと言葉にして伝えようと思っている」とあります。2の実家に戻りたいという気持ちや、4のほめてもらいたいという気持ちは書かれていません。3は一人暮らしを始める前の気持ちです。
コンビニエンスストアに入ると、どの店でも商品の置き場所がよく似ていることに気づく。これは偶然ではなく、売り上げを伸ばすための工夫の結果である。
例えば、飲み物の棚は、たいてい入り口から最も遠い奥の壁にある。飲み物は買いに来る人が多い商品だ。それを奥に置けば、客は店の中を通り抜けることになり、その途中でほかの商品も目に入る。買うつもりのなかったお菓子やパンを、つい手に取ってしまうというわけだ。
棚の高さにも意味がある。人が最も見やすく、手に取りやすいのは、目の高さから胸の高さあたりだと言われている。そこで、店が特に売りたい新商品や人気商品は、この位置に並べられる。反対に、はじめから買うと決めて探しに来る客が多い商品は、見えにくい場所にあっても売れるので、足元に近い下の段に回されることが多い。
また、レジの横には、小さなお菓子や電池などが置かれている。会計を待つ短い時間に、「ついでに買っておこう」と思わせるためである。
このように、私たちは自分の意志で商品を選んでいるつもりでも、実は店の並べ方に導かれて買い物をしているのかもしれない。
63飲み物の棚が店の奥に置かれているのは、なぜか。
- 1飲み物は重いので、入り口の近くに置くと客のじゃまになるから
- 2飲み物は冷やす必要があり、奥の壁にしか置けないから
- 3客が店の中を歩く間に、ほかの商品も見てもらえるから
- 4飲み物を買う客は少ないので、目立たない場所でもいいから
答えと解説
答え: 3 客が店の中を歩く間に、ほかの商品も見てもらえるから
第2段落に「それを奥に置けば、客は店の中を通り抜けることになり、その途中でほかの商品も目に入る」とあります。4は「飲み物は買いに来る人が多い商品だ」と合いません。1の重さや2の冷やすことは、本文に書かれていません。
64棚の下の段に置かれることが多いのは、どのような商品か。
- 1客がはじめから買うつもりで探しに来る商品
- 2店が特に力を入れて売りたい新しい商品
- 3会計を待つ間に、ついでに買ってもらいたい商品
- 4人気がなくなって、あまり売れなくなった商品
答えと解説
答え: 1 客がはじめから買うつもりで探しに来る商品
第3段落に「はじめから買うと決めて探しに来る客が多い商品は、見えにくい場所にあっても売れるので、足元に近い下の段に回されることが多い」とあります。2は目から胸の高さに、3はレジの横に置かれる商品です。4のような商品のことは書かれていません。
65この文章で筆者が述べていることはどれか。
- 1商品の並べ方は店によって大きく違うので、よく見て買い物をしたほうがいい。
- 2客は必要なものしか買わないので、商品の並べ方は売り上げに関係がない。
- 3店の工夫にだまされて無駄な買い物をしないように、注意するべきだ。
- 4客は、自分では気づかないうちに商品の並べ方の影響を受けているかもしれない。
答えと解説
答え: 4 客は、自分では気づかないうちに商品の並べ方の影響を受けているかもしれない。
最後の段落に「自分の意志で商品を選んでいるつもりでも、実は店の並べ方に導かれて買い物をしているのかもしれない」とあります。1は「どの店でも商品の置き場所がよく似ている」と合いません。2は、並べ方は売り上げを伸ばす工夫だという説明と逆です。3のように「注意するべきだ」とは述べていません。
旅行に行くとき、出発前に細かい計画を立てる人は多い。何時の電車に乗り、どこを見て、何を食べるか。限られた時間を無駄にしたくないという気持ちは、私にもよくわかる。以前は私も、分単位の予定表を作ってから出かけていた。
しかし、あるとき、そのやり方に疑問を持つようになった。予定がびっしり詰まっていると、旅行中ずっと時計を気にすることになる。美しい景色の前に立っていても、頭の中は「次の電車に間に合うか」でいっぱいだ。これでは、楽しむために来たのか、予定をこなすために来たのかわからない。
そこで、数年前から、計画は「必ず行きたい場所を一日に一つ」だけ決めることにしている。残りの時間は、その場で気になった道を歩いたり、地元の人にすすめられた店に入ったりする。すると、ガイドブックには載っていない小さな美術館や、名前も知らなかった料理に出会えるようになった。振り返ってみると、強く記憶に残っているのは、そうした偶然の出会いのほうである。
もちろん、何も決めずに出かければ、見たかったものを見逃してしまうおそれもある。大切なのは、計画を捨てることではなく、予定の中に余白を残しておくことだ。旅の楽しさは、その余白の中にこそあるのではないだろうか。
66筆者が「そのやり方」に疑問を持つようになったのは、なぜか。
- 1細かい計画を立てるのに、時間がかかりすぎるから
- 2時間ばかり気になって、旅行そのものを楽しめないから
- 3予定どおりに行動しても、見たいものが見られないから
- 4計画を立てている間に、行きたい気持ちがなくなるから
答えと解説
答え: 2 時間ばかり気になって、旅行そのものを楽しめないから
「そのやり方」は、分単位の細かい予定表を作って出かけることです。第2段落に「旅行中ずっと時計を気にすることになる」「楽しむために来たのか、予定をこなすために来たのかわからない」とあり、これが理由です。1・3・4のようなことは本文に書かれていません。
67「そうした偶然の出会い」とは、どのようなことか。
- 1旅行先で、昔の知り合いに偶然会うこと
- 2ガイドブックで調べた有名な店に行くこと
- 3予定していなかった場所や食べ物を知ること
- 4必ず行きたいと決めていた場所を訪ねること
答えと解説
答え: 3 予定していなかった場所や食べ物を知ること
直前の文に「ガイドブックには載っていない小さな美術館や、名前も知らなかった料理に出会えるようになった」とあり、「そうした偶然の出会い」はこれを指しています。1のような人との出会いは書かれていません。2と4は前もって決めていたことなので、「偶然」ではありません。
68旅行の計画について、筆者はどのように考えているか。
- 1最低限のことだけ決めて、自由に動ける時間を残しておくのがよい。
- 2計画を立てると楽しめなくなるので、何も決めずに出かけるのがよい。
- 3時間を無駄にしないために、できるだけ細かく決めておくのがよい。
- 4見たいものを見逃さないように、ガイドブックをよく読んでおくのがよい。
答えと解説
答え: 1 最低限のことだけ決めて、自由に動ける時間を残しておくのがよい。
最後の段落に「大切なのは、計画を捨てることではなく、予定の中に余白を残しておくことだ」とあります。筆者は行きたい場所を一日に一つだけ決め、残りは自由に動いています。2は「何も決めずに出かければ、見たかったものを見逃してしまうおそれもある」と合いません。3は筆者の以前のやり方です。4のことは述べていません。
問題12 統合理解
次のAとBの文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
A
小学生の子どもにスマートフォンを持たせるべきかどうか、悩む親は多い。私は、持たせたほうがよいと考えている。最近は共働きの家庭が増え、子どもが一人で習い事に通ったり、留守番をしたりする機会も多くなった。子どもの帰りが遅いのに連絡がつかず、不安な思いをしたことのある親も少なくないだろう。いつでも連絡が取れ、今どこにいるかを確認できるスマートフォンは、親にとっても子どもにとっても大きな安心になる。もちろん、長時間使いすぎるなどの心配はある。しかし、それは使える時間や機能を制限する設定を利用すれば、かなり防げるはずだ。心配だからといって遠ざけるより、早いうちから少しずつ慣れさせるほうが現実的だろう。
B
子どもの安全のためにスマートフォンを持たせたいという親の気持ちは理解できる。確かに、連絡の手段としては便利だ。しかし、私は、持たせる前にしておくべきことがあると思う。それは、使い方のルールを親子で話し合って決めることである。何時まで使ってよいか、知らない人から連絡が来たらどうするか。こうしたことを決めないまま渡してしまうと、後から「やめなさい」と言っても、子どもはなかなか納得しない。問題が起きてから慌ててルールを作ろうとしても、うまくいかないことが多い。機能を制限する設定もあるが、それだけに頼っていては、子どもが自分で考えて使う力は育たない。ルールを守れるようになったと判断できてから持たせても、遅くはないだろう。
69AとBのどちらの文章にも書かれていることは何か。
- 1共働きの家庭が増え、子どもが一人で過ごす機会が多くなったこと
- 2スマートフォンの使い方のルールは、親子で話し合って決めるべきであること
- 3スマートフォンには、早いうちから少しずつ慣れさせたほうがよいこと
- 4スマートフォンは、親子が連絡を取り合う手段として役に立つこと
答えと解説
答え: 4 スマートフォンは、親子が連絡を取り合う手段として役に立つこと
Aには「いつでも連絡が取れ…大きな安心になる」、Bには「確かに、連絡の手段としては便利だ」とあり、どちらも連絡手段として役に立つことを認めています。1と3はAにしか書かれていません。2はBにしか書かれていません。
70機能を制限する設定について、AとBはどのように述べているか。
- 1AもBも、設定を利用すれば、使いすぎの心配はほとんどなくなると述べている。
- 2Aは設定によって使いすぎをかなり防げると述べ、Bは設定に頼るだけではよくないと述べている。
- 3Aは設定だけでは安心できないと述べ、Bは設定を利用すれば問題は起こらないと述べている。
- 4AもBも、設定を利用するより、親子でルールを決めることのほうが大切だと述べている。
答えと解説
答え: 2 Aは設定によって使いすぎをかなり防げると述べ、Bは設定に頼るだけではよくないと述べている。
Aは「使える時間や機能を制限する設定を利用すれば、かなり防げるはずだ」と設定を評価しています。Bは「それだけに頼っていては、子どもが自分で考えて使う力は育たない」と述べ、設定だけでは不十分だと考えています。3はAとBが逆です。Aは親子のルールについて述べていないので、4も合いません。
問題13 内容理解(長文)
次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
三年前、仕事帰りに通える趣味がほしくて、近所の陶芸教室に入った。土をこねて形を作るだけの、簡単な遊びのようなものだと思っていた。
最初に作ったのは、小さな湯飲みである。二時間ほどで何とか形になったので、私は先生に「今日焼いて、持って帰れますか」と尋ねた。先生は笑って、「お渡しできるのは一か月後ですね」と答えた。私は耳を疑った。
聞けば、形を作った後、まず一、二週間かけてゆっくり乾かさなければならないのだという。水分が残ったまま焼くと、割れてしまうからだ。乾いたら一度低い温度で焼き、表面に色やつやを出すための薬をかけてから、もう一度高い温度で焼く。焼き終わっても、すぐに取り出すことはできない。急に冷やすとひびが入るので、窯の温度が自然に下がるまで、そのまま待つのである。
正直なところ、最初は面倒だと感じた。当時の私は、仕事でも生活でも、とにかく速いことがいいことだと信じていた。メールにはすぐ返事をし、結果がすぐに出ない仕事にはいらいらした。待ち時間は、ただの無駄だと思っていた。
ところが、ある日、乾かしている途中の作品を早く仕上げたくて、暖房の近くに置いてしまったことがある。翌週見てみると、底に大きなひびが入っていた。先生は「土は急がせると怒るんですよ」と言った。人間の都合で急いでも、土には土の時間がある。こちらにできるのは、必要な時間が過ぎるのを待つことだけなのだ。そのとき、私は初めて、待つことも作業の一部なのだと理解した。
それ以来、仕事への向き合い方も少し変わった。後輩に仕事を教えるとき、以前の私はすぐに結果を求め、できないと自分でやってしまっていた。今は、相手が自分で考えて動けるようになるまで、手を出さずに見守るようにしている。時間はかかるが、そのほうが後輩は確実に力をつけていく。
一か月後に焼き上がった最初の湯飲みは、形がゆがんでいて、決して上手とは言えない。それでも、私は今も毎朝それでお茶を飲んでいる。何でもすぐに手に入る時代だからこそ、時間をかけなければ得られないものがあるということを、この湯飲みは思い出させてくれる。
(注)窯:茶わんや皿などを焼くための設備
71「私は耳を疑った」とあるが、なぜか。
- 1作品はその日のうちに完成すると思っていたのに、一か月かかると言われたから
- 2二時間もかけて作った湯飲みの形がよくないと、先生に言われたから
- 3簡単な遊びだと思っていた陶芸が、思ったよりずっと難しかったから
- 4湯飲みを持って帰るには、一か月後にもう一度作る必要があると言われたから
答えと解説
答え: 1 作品はその日のうちに完成すると思っていたのに、一か月かかると言われたから
筆者は「今日焼いて、持って帰れますか」と尋ねましたが、先生の答えは「お渡しできるのは一か月後ですね」でした。すぐにできると思っていたので、その答えが信じられなかったのです。2のように先生が形を悪く言ったとは書かれていません。3は驚いた理由ではありません。4の「もう一度作る」という話もありません。
72「そのとき」筆者はどのようなことを理解したか。
- 1作品は、暖房の近くに置けば早く乾かすことができるということ
- 2陶芸は面倒な作業が多く、自分には向いていないということ
- 3待つ時間は無駄ではなく、ものを作るのに必要な過程だということ
- 4先生に言われたとおりにしなければ、作品は完成しないということ
答えと解説
答え: 3 待つ時間は無駄ではなく、ものを作るのに必要な過程だということ
下線の文に「待つことも作業の一部なのだと理解した」とあります。それまで筆者は「待ち時間は、ただの無駄だ」と思っていましたが、急いで乾かして作品にひびが入った経験から考えが変わりました。1は失敗の原因になったことです。2や4のようなことは書かれていません。
73この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
- 1陶芸は完成までに時間がかかるので、忙しい人にはあまり向いていない。
- 2仕事でも生活でも、速く結果を出すことが何よりも大切である。
- 3後輩に仕事を教えるときは、できるだけ早く手伝ってやるほうがいい。
- 4世の中には、時間をかけて待つことでしか得られないものがある。
答えと解説
答え: 4 世の中には、時間をかけて待つことでしか得られないものがある。
最後の段落に「時間をかけなければ得られないものがあるということを、この湯飲みは思い出させてくれる」とあり、これが筆者の言いたいことです。2は以前の筆者の考えです。3は逆で、今は手を出さずに見守るようにしています。1のことは述べていません。
問題14 情報検索
次の案内を見て、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
みなみ市民スポーツセンター 利用案内
利用できる人
みなみ市内に住んでいる人、または市内に通勤・通学している人。初めて利用するときは、受付で利用者登録(無料)をしてください。登録には、住所または勤務先・学校が確認できるものが必要です。登録が済むと、登録番号が書かれた利用者カードをお渡しします。
開館時間・休館日
午前9時〜午後9時(休館日:毎月第2・第4月曜日)
利用料金(1時間あたり)
| 施設 | 午前(9時〜12時) | 午後(12時〜17時) | 夜間(17時〜21時) |
|---|---|---|---|
| 体育館(半面) | 600円 | 800円 | 1,000円 |
| テニスコート(1面) | 500円 | 700円 | 900円 |
| 卓球室(1台) | 200円 | 300円 | 400円 |
| 会議室(1室) | 300円 | 300円 | 400円 |
- 土曜・日曜・祝日は、どの施設も、上の料金に1時間あたり100円が加わります。
- 利用者全員が中学生以下、または全員が65歳以上の場合、料金は半額になります。
- テニスコートを夜間に利用する場合は、照明代として、1時間あたり200円が別に必要です。
予約方法
- 利用したい日の1か月前から3日前までに、受付またはセンターのホームページで予約してください。電話での予約は受け付けていません。
- ホームページから予約するには、利用者カードの登録番号が必要です。
- 予約をした後、利用日の前日までに受付で料金をお支払いください。お支払いがない場合、予約は取り消されます。
注意
- 予約の取り消しは、利用日の2日前までにお願いします。それ以降は、料金をお返しできません。
- 室内の施設では、必ず室内用の靴にはき替えてください。
- ラケットなどの用具は、1点100円で貸し出しています。
74リンさん(28歳)は、会社の同僚3人(全員20代)と一緒に、今度の土曜日の午後1時から3時まで、テニスコートを1面利用したい。用具は自分たちのものを使う。リンさんたちが支払う料金は、全部でいくらか。
- 11,400円
- 21,600円
- 31,800円
- 42,000円
答えと解説
答え: 2 1,600円
午後1時から3時は「午後」の時間帯で、テニスコートは1時間700円です。土曜日なので1時間あたり100円が加わり、800円×2時間=1,600円になります。1は土曜日の100円を足していない金額です。照明代が必要なのは夜間だけなので、それを足した4も違います。全員20代なので半額にはならず、用具も借りないので、ほかに料金はかかりません。
75マリアさんは最近みなみ市に引っ越してきたばかりで、このセンターをまだ利用したことがない。来月の日曜日に体育館を使いたいので、センターのホームページから予約しようと思っている。マリアさんがまずしなければならないことは、どれか。
- 1センターに電話をかけて、体育館の予約を申し込む。
- 2ホームページで、利用したい日と時間を入力して予約する。
- 3受付で、体育館の利用料金を先に支払っておく。
- 4受付で、住所が確認できるものを見せて利用者登録をする。
答えと解説
答え: 4 受付で、住所が確認できるものを見せて利用者登録をする。
ホームページから予約するには「利用者カードの登録番号」が必要で、その番号は受付で利用者登録をするともらえます。マリアさんは初めてなので、まず住所が確認できるものを持って受付で登録しなければなりません。1は、電話での予約は受け付けていません。2は登録番号がないとできません。3の支払いは予約をした後です。
正答表
- 13
- 21
- 34
- 42
- 51
- 62
- 74
- 83
- 91
- 102
- 111
- 123
- 134
- 142
- 154
- 162
- 171
- 183
- 194
- 201
- 213
- 222
- 233
- 244
- 251
- 262
- 274
- 281
- 293
- 302
- 314
- 323
- 332
- 344
- 351
- 363
- 373
- 381
- 394
- 402
- 411
- 423
- 432
- 444
- 451
- 463
- 474
- 482
- 493
- 502
- 514
- 521
- 533
- 541
- 553
- 561
- 574
- 582
- 593
- 602
- 614
- 621
- 633
- 641
- 654
- 662
- 673
- 681
- 694
- 702
- 711
- 723
- 734
- 742
- 754
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