JLPT N2 模試 第3回

75問 · 105分 · 文字・語彙 · 文法 · 読解

1234

公式の問題形式にならって作ったオリジナル問題です。聴解はありません。

N2 言語知識(文字・語彙・文法)・読解(105分)

文字・語彙

問題1 漢字読み

__の言葉の読み方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

1決勝戦では、相手チームのスピードに圧倒された。

  1. 1あつとう
  2. 2あっとう
  3. 3あっと
  4. 4あっどう
答えと解説

答え: 2 あっとう

「圧倒」は「あっとう」と読みます。「圧(あつ)」が「あっ」と小さい「っ」になり、「倒」は「とう」と長くのばします。相手の力が強くて、こちらが負けそうになるという意味です。

2急なお願いだったが、田中さんは快く引き受けてくれた。

  1. 1いさぎよく
  2. 2ここちよく
  3. 3きもちよく
  4. 4こころよく
答えと解説

答え: 4 こころよく

「快く」は「こころよく」と読み、いやな顔をしないで喜んで、という意味です。「いさぎよい」は「潔い」、「ここちよい」は「心地よい」、「きもちよい」は「気持ちよい」と書きます。

3夏になると、冷たい飲み物の需要が高まる。

  1. 1じゅよう
  2. 2じゅうよう
  3. 3じゅよ
  4. 4しゅよう
答えと解説

答え: 1 じゅよう

「需要」は「じゅよう」と読みます。「需」は短い「じゅ」、「要」は長い「よう」です。「じゅうよう」は「重要」、「しゅよう」は「主要」という別の語になります。

4強い風に逆らって歩くのは大変だった。

  1. 1あらそって
  2. 2ためらって
  3. 3さからって
  4. 4したがって
答えと解説

答え: 3 さからって

「逆らう」は「さからう」と読み、反対の方向に進む、言われたことに従わない、という意味です。「あらそう」は「争う」、「したがう」は「従う」と書きます。「ためらう」はふつうひらがなで書きます。

5食生活と健康の間には、密接な関係がある。

  1. 1みつせつ
  2. 2みっせつ
  3. 3みっせい
  4. 4びっせつ
答えと解説

答え: 2 みっせつ

「密接」は「みっせつ」と読みます。「密(みつ)」が「みっ」と小さい「っ」になり、「接」は「せつ」です。関係がとても深いという意味です。

問題2 表記

__の言葉を漢字で書くとき、最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

6彼女は会議でいつもせっきょくてきに発言する。

  1. 1積極的
  2. 2績極的
  3. 3積局的
  4. 4責極的
答えと解説

答え: 1 積極的

「せっきょくてき」は「積極的」と書きます。自分から進んで行動するようすです。「績」は「成績」、「責」は「責任」、「局」は「郵便局」などに使う字で、形や音が似ていますが、ここでは使いません。

7税金は、決められた日までにおさめなければならない。

  1. 1収め
  2. 2治め
  3. 3納め
  4. 4修め
答えと解説

答え: 3 納め

お金や品物を決められた相手に渡すときは「納める」と書きます(税金を納める、授業料を納める)。「収める」は「成功を収める」、「治める」は「国を治める」、「修める」は「学問を修める」のように使います。

8限られたしげんを大切に使わなければならない。

  1. 1資原
  2. 2姿源
  3. 3資減
  4. 4資源
答えと解説

答え: 4 資源

「しげん」は「資源」と書きます。石油や水、木など、物を作るもとになるものです。「資」は「資料」の「資」、「源」は「みなもと」の意味の字です。「原」「減」「姿」は音が同じか似ていますが、この語には使いません。

9ねぎを細かくきざんで、みそ汁に入れた。

  1. 1削んで
  2. 2刻んで
  3. 3彫んで
  4. 4核んで
答えと解説

答え: 2 刻んで

「きざむ」は「刻む」と書き、包丁などで細かく切るという意味です。「削」は「削る(けずる)」、「彫」は「彫る(ほる)」と読む字です。「核(かく)」は形が似ていますが、動詞にはなりません。

10この市は、高齢者のふくしに力を入れている。

  1. 1副祉
  2. 2福社
  3. 3福祉
  4. 4複祉
答えと解説

答え: 3 福祉

「ふくし」は「福祉」と書きます。人々が安心して暮らせるようにするための社会のしくみやサービスのことです。「副」「複」は同じ「ふく」と読む別の字、「社」は「祉」と形が似ている別の字です。

問題3 語形成

(  )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

11一度引き受けた仕事を途中で投げ出すのは、(  )責任だ。

  1. 1不
  2. 2非
  3. 3未
  4. 4無
答えと解説

答え: 4 無

「無責任」で、責任を持とうとしないという意味です。「責任」に付くのは「無」だけで、「不責任」「非責任」「未責任」とは言いません。

12現代社会が抱える(  )問題について、専門家が意見を述べた。

  1. 1諸
  2. 2多
  3. 3複
  4. 4総
答えと解説

答え: 1 諸

「諸問題」で「いろいろな問題」という意味です。「諸」は「諸外国」「諸事情」のように名詞の前に付いて「いろいろな」を表します。「多問題」「複問題」「総問題」とは言いません。

13この発見は、医学(  )に大きな影響を与えた。

  1. 1帯
  2. 2界
  3. 3域
  4. 4圏
答えと解説

答え: 2 界

「医学界」で、医学に関係する人たちの社会という意味です。「〜界」は「経済界」「芸能界」のように、ある分野の世界を表します。「〜帯」は「時間帯」、「〜域」は「地域」、「〜圏」は「首都圏」のように使います。

14このホテルには、朝食(  )の宿泊プランがある。

  1. 1入り
  2. 2備え
  3. 3付き
  4. 4添え
答えと解説

答え: 3 付き

「朝食付き」で、朝食がいっしょに付いているという意味です。「〜付き」は「家具付きの部屋」「保証付き」のように使います。「〜入り」は「牛乳入りのコーヒー」のように中に入っているものに使います。「朝食備え」「朝食添え」とは言いません。

15彼の計画はあまりにも現実(  )していて、賛成する人はいなかった。

  1. 1離れ
  2. 2外れ
  3. 3逃れ
  4. 4別れ
答えと解説

答え: 1 離れ

「現実離れ」で、実際のようすから遠く離れているという意味です。「〜離れ」は「日本人離れ」「活字離れ」のように使います。「〜外れ」は「期待外れ」「季節外れ」のように使い、「現実外れ」「現実逃れ」「現実別れ」とは言いません。

問題4 文脈規定

(  )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

16今度のパーティーに何人ぐらい来るのか、まったく(  )がつかない。

  1. 1決心
  2. 2区別
  3. 3見当
  4. 4都合
答えと解説

答え: 3 見当

「見当がつかない」で、だいたいの予想もできないという意味です。「決心がつかない」は決められない、「区別がつかない」は違いがわからない、「都合がつかない」は予定が合わないという意味で、「何人ぐらい来るのか」とは合いません。

17この新商品には、利用者から寄せられた意見が多く(  )されている。

  1. 1反応
  2. 2反映
  3. 3反射
  4. 4反省
答えと解説

答え: 2 反映

「反映」は、意見や考えがあるものの中に取り入れられて表れることです。「反応」は刺激に対して起こる動き、「反射」は光などがはね返ること、「反省」は自分の行動をふり返ることで、「意見が〜されている」には合いません。

18急に都合が悪くなったので、レストランの予約を(  )。

  1. 1打ち消した
  2. 2取り外した
  3. 3取り除いた
  4. 4取り消した
答えと解説

答え: 4 取り消した

「取り消す」は、一度決めたことや言ったことをなかったことにする、という意味で、「予約を取り消す」と言います。「打ち消す」はうわさなどを否定する、「取り外す」は付いている物を外す、「取り除く」はじゃまな物をなくすという意味です。

19必要な書類を前もって準備しておいたので、手続きは(  )に進んだ。

  1. 1スムーズ
  2. 2ルーズ
  3. 3ソフト
  4. 4フレッシュ
答えと解説

答え: 1 スムーズ

「スムーズに進む」で、問題なく順調に進むという意味です。「ルーズ」は時間やお金にだらしないこと、「ソフト」はやわらかいこと、「フレッシュ」は新鮮なことで、「手続きが進む」ようすには使いません。

20来週は月曜日から金曜日まで、予定が(  )詰まっている。

  1. 1ぐっすり
  2. 2うっかり
  3. 3すっきり
  4. 4ぎっしり
答えと解説

答え: 4 ぎっしり

「ぎっしり」は、すき間がないほどいっぱい入っているようすで、「ぎっしり詰まっている」とよく使います。「ぐっすり」はよく眠るようす、「うっかり」は不注意なようす、「すっきり」は気分や見た目がさっぱりしたようすです。

21リーダーの山本さんは、困ったときに必ず助けてくれる(  )先輩だ。

  1. 1ずうずうしい
  2. 2頼もしい
  3. 3騒々しい
  4. 4あわただしい
答えと解説

答え: 2 頼もしい

「頼もしい」は、しっかりしていて頼りにできるという意味です。「ずうずうしい」は遠慮がなくて失礼なようす、「騒々しい」はうるさいようす、「あわただしい」は忙しくて落ち着かないようすで、「必ず助けてくれる」と合いません。

22「スタート」の合図で、選手たちは(  )走り出した。

  1. 1いっそう
  2. 2いまにも
  3. 3いっせいに
  4. 4めったに
答えと解説

答え: 3 いっせいに

「いっせいに」は、大勢が同時に同じことをするようすです。「いっそう」は「前よりもっと」という意味、「いまにも」は「いまにも〜そうだ」の形で使い、「めったに」は「めったに〜ない」の形で使うので、ここには入りません。

問題5 言い換え類義

__の言葉に意味が最も近いものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

23詳しいことはまだ決まっていないが、とりあえず日程だけ知らせておいた。

  1. 1一応
  2. 2すべて
  3. 3前もって
  4. 4ようやく
答えと解説

答え: 1 一応

「とりあえず」は、十分ではないが、今できることをまずしておく、という意味で、「一応」に近いです。「すべて」は全部、「前もって」は事前に、「ようやく」は時間がかかってやっと、という意味なので違います。

24山田さんの話は、いつも少し大げさだ。

  1. 1ユニークだ
  2. 2シンプルだ
  3. 3ワンパターンだ
  4. 4オーバーだ
答えと解説

答え: 4 オーバーだ

「大げさ」は、実際よりも大きく言ったり見せたりするようすで、「オーバー」と同じ意味です。「ユニーク」はほかにない独特なようす、「シンプル」は単純なようす、「ワンパターン」はいつも同じで変化がないようすです。

25この問題に対する専門家の見解を聞いてみたい。

  1. 1体験
  2. 2考え方
  3. 3提案
  4. 4予想
答えと解説

答え: 2 考え方

「見解」は、ある物事についての意見や考え方のことです。「体験」は自分で実際にしたこと、「提案」は「こうしたらどうか」と案を出すこと、「予想」はこれからどうなるかを考えることなので、意味が違います。

26最近、手がかさかさしている。

  1. 1汚れている
  2. 2冷えている
  3. 3乾燥している
  4. 4日に焼けている
答えと解説

答え: 3 乾燥している

「かさかさ」は、水分や油分がなくなって乾いているようすを表します。ですから「乾燥している」と同じ意味です。汚れていること、冷たいこと、日に焼けていることを表す言葉ではありません。

27仕事が忙しいときこそ、息抜きすることが大切だ。

  1. 1少し休む
  2. 2深く呼吸する
  3. 3早く帰る
  4. 4急いで終える
答えと解説

答え: 1 少し休む

「息抜きする」は、仕事や勉強の途中で少し休んで気分を変えることです。「息」という字がありますが、呼吸をするという意味ではありません。早く帰ることや急いで終えることでもありません。

問題6 用法

次の言葉の使い方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

28用途

  1. 1今日は午後から大事な用途があるので、早めに失礼します。
  2. 2この洗剤は用途が広く、台所でも風呂でも使うことができる。
  3. 3引っ越しの用途は、全部で30万円ほどかかってしまった。
  4. 4この薬は、説明書に書かれた用途を守って1日3回飲んでください。
答えと解説

答え: 2 この洗剤は用途が広く、台所でも風呂でも使うことができる。

「用途」は、物やお金の使い道のことで、「用途が広い」は、いろいろなことに使えるという意味です。1 は「用事」、3 は「費用」、4 は「用法」なら自然な文になります。

29油断

  1. 1疲れていたが、ソファーで少し油断したら元気になった。
  2. 2彼は細かいことを気にしない、油断な性格の人だ。
  3. 3道が込んでいたせいで、約束の時間に油断してしまった。
  4. 4相手は弱いと思って油断していたら、試合に負けてしまった。
答えと解説

答え: 4 相手は弱いと思って油断していたら、試合に負けてしまった。

「油断」は、大丈夫だと思って気をゆるめ、注意をしなくなることです。1 は「休憩」、2 は「のんき」、3 は「遅刻」なら自然な文になります。「油断」は「油断する」の形で使い、「油断な」とは言いません。

30頑丈

  1. 1父は頑丈な性格で、一度決めたことは絶対に変えようとしない。
  2. 2この肉は頑丈で、いくらかんでもなかなかかみ切れない。
  3. 3この箱は頑丈に作られているので、重い物を入れても壊れない。
  4. 4彼は毎日頑丈に練習を続けて、ついに大会で優勝した。
答えと解説

答え: 3 この箱は頑丈に作られているので、重い物を入れても壊れない。

「頑丈」は、物や体がしっかりしていて丈夫で、簡単に壊れないようすです。性格や食べ物のかたさ、努力のしかたには使いません。1 は「頑固」、2 は「かたくて」、4 は「熱心」なら自然な文になります。

31打ち明ける

  1. 1長い間一人で悩んでいたことを、思い切って親友に打ち明けた。
  2. 2朝起きると、まず部屋の窓を打ち明けて空気を入れ替える。
  3. 3新商品の発売日が、昨日の記者会見で正式に打ち明けられた。
  4. 4先生は難しい文法を、例を使ってわかりやすく打ち明けた。
答えと解説

答え: 1 長い間一人で悩んでいたことを、思い切って親友に打ち明けた。

「打ち明ける」は、秘密や悩みなど、人に言えなかったことを隠さないで話すことです。2 は「開けて」、3 は「発表された」、4 は「説明した」なら自然な文になります。

32さっさと

  1. 1春の風がさっさと吹いていて、とても気持ちがいい。
  2. 2久しぶりに髪を短く切って、頭がさっさとした。
  3. 3この店のラーメンは、スープがさっさとしていて食べやすい。
  4. 4遊んでばかりいないで、さっさと宿題を片付けなさい。
答えと解説

答え: 4 遊んでばかりいないで、さっさと宿題を片付けなさい。

「さっさと」は、ぐずぐずしないで素早く行動するようすを表し、「さっさと片付ける」「さっさと帰る」のように使います。1 は「そよそよと」、2 は「さっぱり」、3 は「あっさり」なら自然な文になります。

文法

問題7 文法形式の判断

次の文の(  )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

33新しい市民ホールの建設場所(  )、住民の間で意見が対立している。

  1. 1にわたって
  2. 2をめぐって
  3. 3をこめて
  4. 4に沿って
答えと解説

答え: 2 をめぐって

「〜をめぐって」は、議論や対立の中心になっていることを表します。後ろに「意見が対立している」があるので、これが合います。「にわたって」は範囲、「をこめて」は気持ち、「に沿って」は基準や方針に合わせることを表すので、ここでは使えません。

34この会社では、社員の経験や能力(  )給料が決められている。

  1. 1にかけて
  2. 2に際して
  3. 3に先立って
  4. 4に応じて
答えと解説

答え: 4 に応じて

「〜に応じて」は「〜に合わせて、〜の違いによって変わる」という意味です。経験や能力の違いに合わせて給料が決まる、という文になります。「にかけて」は期間や範囲、「に際して」「に先立って」は何かをする時や前を表すので、ここには合いません。

35このスポーツ教室は、年齢や経験(  )、だれでも参加できます。

  1. 1を問わず
  2. 2をもとに
  3. 3を通じて
  4. 4をはじめ
答えと解説

答え: 1 を問わず

「〜を問わず」は「〜に関係なく」という意味で、後ろの「だれでも参加できます」と合います。「をもとに」は判断や制作の材料、「を通じて」は手段や期間、「をはじめ」は代表的な例を表すので、この文では意味が通りません。

36彼は約束の時間に一時間も遅れてきた(  )、謝りもしなかった。

  1. 1ばかりに
  2. 2おかげで
  3. 3ばかりか
  4. 4かわりに
答えと解説

答え: 3 ばかりか

「〜ばかりか」は「〜だけでなく、そのうえ」という意味で、後ろに「も」「さえ」などを使った、もっと程度の重いことが続きます。「ばかりに」は「それだけが原因で悪い結果になった」、「おかげで」はよい結果の原因、「かわりに」は交換や代理を表すので合いません。

37自分でやると言った(  )、最後まで責任を持ってやるつもりだ。

  1. 1以来
  2. 2以上
  3. 3一方
  4. 4次第
答えと解説

答え: 2 以上

「〜以上(は)」は「〜のだから、当然」という意味で、後ろに決意や義務を表す文が来ます。「以来」は「〜て以来」の形で使い、「一方」は対比、「次第」は「ます形+次第」で「〜したらすぐ」を表すので、ここでは使えません。

38この坂は、晴れた日に遠くの海が見える(  )、「海見坂うみみざか」と呼ばれるようになったそうだ。

  1. 1ことなく
  2. 2ことには
  3. 3ことまで
  4. 4ことから
答えと解説

答え: 4 ことから

「〜ことから」は、名前の由来や判断の理由を表します。「海が見える」という事実が、坂の名前の由来になっています。「ことなく」は「〜しないで」、「ことには」は「〜ないことには」の形で使うので、どちらも合いません。「ことまで」も理由を表しません。

39子どもたちの劇があまりにおかしくて、見ていた私たちは(  )。

  1. 1笑わずにはいられなかった
  2. 2笑うわけにはいかなかった
  3. 3笑うはずがなかった
  4. 4笑うまでもなかった
答えと解説

答え: 1 笑わずにはいられなかった

「〜ずにはいられない」は「がまんできなくて、自然に〜してしまう」という意味です。「あまりにおかしくて」の結果として合うのはこれだけです。「わけにはいかなかった」は「事情があってできなかった」、「はずがなかった」は「可能性がなかった」、「までもなかった」は「必要がなかった」という意味で、文の流れに合いません。

40(店で)
客「これ、先週こちらで買ったんですが、返品できますか。」
店員「申し訳ございません。セール品の返品は(  )。」

  1. 1お受けしかねません
  2. 2お受けするしかありません
  3. 3お受けいたしかねます
  4. 4お受けしがちです
答えと解説

答え: 3 お受けいたしかねます

「ます形+かねる」は「〜できない」をていねいに言う表現で、店員が客に断るときによく使います。「かねません(かねない)」は「〜するかもしれない」という意味で、反対になってしまいます。「するしかありません」は「受ける以外にない」、「しがちです」は「よく〜する」という意味なので、「申し訳ございません」に合いません。

41A「今度の週末、みんなで花見に行かない?」
B「ごめん。来週の試験の準備が全然できていなくて、今は花見(  )んだ。」

  1. 1にほかならない
  2. 2にすぎない
  3. 3というものではない
  4. 4どころではない
答えと解説

答え: 4 どころではない

「〜どころではない」は「(ほかに大変なことがあって)〜する余裕がない」という意味です。試験の準備ができていないので、花見をする余裕がないと言っています。「にほかならない」は「まさに〜だ」、「にすぎない」は「ただ〜だけだ」、「というものではない」は「必ず〜とは言えない」という意味で、ここには合いません。

42弟は、学校から帰ってきた(  )、もうかばんを置いて遊びに出かけていった。

  1. 1かと思うと
  2. 2からといって
  3. 3としても
  4. 4ばかりに
答えと解説

答え: 1 かと思うと

「〜たかと思うと」は「〜した直後に、もう次のことが起きる」という意味で、話し手の驚きを表します。帰ってきてすぐに出かけた、という文です。「からといって」は「それだけの理由で」、「としても」は仮定、「ばかりに」は悪い結果の原因を表すので、合いません。

43高い買い物なので、実際に品物を(  )、買うかどうかは決められない。

  1. 1見たからには
  2. 2見るかわりに
  3. 3見てからでないと
  4. 4見るにつれて
答えと解説

答え: 3 見てからでないと

「〜てからでないと」は「〜した後でなければ(…できない)」という意味で、後ろに否定の表現が来ます。「見たからには」は「見たのだから当然」、「見るかわりに」は「見ないで別のことをする」、「見るにつれて」は変化を表す文に使うので、「決められない」とつながりません。

44(会社で)
社員「部長、申し訳ありませんが、熱があるようなので、今日は早めに(  )。」
部長「わかった。無理しないで、お大事に。」

  1. 1帰っていただけないでしょうか
  2. 2帰らせていただけないでしょうか
  3. 3お帰りになってもよろしいでしょうか
  4. 4帰らせてさしあげましょうか
答えと解説

答え: 2 帰らせていただけないでしょうか

自分がすることについて相手の許可をていねいに求めるときは、「使役形+ていただけないでしょうか」を使います。1 は部長に「帰ってください」と頼む意味になります。3 の「お帰りになる」は尊敬語なので、自分の行動には使えません。4 は「相手を帰らせてあげる」という意味になり、失礼です。

問題8 文の組み立て

次の文の★に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

45この製品は、「もっと軽いものがほしい」 __ __ _★_ __ ものだ。

  1. 1開発された
  2. 2利用者の声
  3. 3にこたえて
  4. 4という
答えと解説

答え: 3 にこたえて

正しい順番は 4→2→3→1 です。「この製品は、『もっと軽いものがほしい』という利用者の声にこたえて開発されたものだ。」となります。「〜にこたえて」は、要望や期待に合うように何かをする、という意味です。

46来月の交流会に参加するかしないか __ __ _★_ __ ご返信ください。

  1. 1の金曜日
  2. 2にかかわらず
  3. 3までに
  4. 4今週
答えと解説

答え: 1 の金曜日

正しい順番は 2→4→1→3 です。「来月の交流会に参加するかしないかにかかわらず、今週の金曜日までにご返信ください。」となります。「〜か〜ないかにかかわらず」は「どちらの場合でも関係なく」という意味です。

47すみません。このケーキ、あまりにおいしかった __ __ _★_ __ しまいました。

  1. 1ものだから
  2. 2食べて
  3. 3弟の
  4. 4分まで
答えと解説

答え: 4 分まで

正しい順番は 1→3→4→2 です。「すみません。このケーキ、あまりにおいしかったものだから、弟の分まで食べてしまいました。」となります。「〜ものだから」は、言い訳をするように理由を言うときに使います。「ものだから」は「おいしかった」の後にしか置けません。

48近道だと聞いてこの道を通ったのに、 __ _★_ __ __ かかってしまった。

  1. 1早く着く
  2. 2どころか
  3. 3倍も時間が
  4. 4いつもの
答えと解説

答え: 2 どころか

正しい順番は 1→2→4→3 です。「近道だと聞いてこの道を通ったのに、早く着くどころか、いつもの倍も時間がかかってしまった。」となります。「〜どころか」は、予想や期待とは正反対の結果になったことを表します。

49リンさんは、子どものころ日本に10年も __ __ _★_ __ とても自然だ。

  1. 1発音が
  2. 2住んでいた
  3. 3日本語の
  4. 4だけあって
答えと解説

答え: 3 日本語の

正しい順番は 2→4→3→1 です。「リンさんは、子どものころ日本に10年も住んでいただけあって、日本語の発音がとても自然だ。」となります。「〜だけあって」は「〜だから、それにふさわしく」という意味で、感心する気持ちを表します。

問題9 文章の文法

次の文章を読んで、文章全体の内容を考えて、【番号】の中に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

駅前の小さな喫茶店が、先月の終わりに店を閉めた。私が大学生のころから二十年近く通った店である。

特別な店だったわけではない。メニューはコーヒーとトーストくらいで、いすは古く、冬は少し寒かった。1、不思議と落ち着く店で、仕事で失敗した日も、うれしい知らせがあった日も、気がつくと私はあの店のカウンターに座っていた。店主は余計なことを聞かず、いつも同じ味のコーヒーを出してくれた。私2あの店は、家でも職場でもない、もう一つの居場所だったのだと思う。

閉店を知ったのは、入り口にはられた一枚の紙を見たときだった。店主が高齢になり、店を続けるのが難しくなったという。紙には、長年の利用に対する感謝の言葉が、ていねいな字で書かれていた。いつかはこの日が来ると3、心のどこかで、店はいつまでもそこにあると信じていた。

最後の日、店は長年の客でいっぱいだった。席が足りず、立ったままコーヒーを飲む人もいた。だれもが店での思い出を語り、店主に礼を言っていた。4光景を見て、この店を必要としていたのは私だけではなかったのだと初めて気づいた。

町を歩けば、新しくておしゃれな店はいくらでも見つかる。しかし、長い時間をかけて自分の一部になった場所は、簡単には手に入らない。なくなって初めてその大切さがわかるというのは、何とも寂しい5。

501

  1. 1それでも
  2. 2そのうえ
  3. 3したがって
  4. 4要するに
答えと解説

答え: 1 それでも

前の文は「特別な店ではない、古くて寒い」というよくない点、後ろは「不思議と落ち着く店で、いつも通っていた」というよい点です。前のことがあっても、それに反することが成り立つという意味の「それでも」が合います。「そのうえ」は付け加え、「したがって」は結果、「要するに」はまとめを表すので合いません。

512

  1. 1に対して
  2. 2によって
  3. 3について
  4. 4にとって
答えと解説

答え: 4 にとって

「私にとってあの店は〜だった」で、「私の立場から見ると」という意味になります。後ろに「もう一つの居場所だった」という評価が続くので、「にとって」が合います。「に対して」は相手や対象、「によって」は手段や原因、「について」は話題を表します。

523

  1. 1知ったからには
  2. 2知りつつも
  3. 3知るにつれて
  4. 4知ったとたん
答えと解説

答え: 2 知りつつも

「ます形+つつ(も)」は「〜けれども」という意味です。「いつか閉店の日が来ると知っていたけれども、店はいつまでもあると信じていた」という、反対の内容をつなぎます。「からには」は「〜のだから当然」、「につれて」は変化、「とたん」は直後に起きることを表すので、「信じていた」と合いません。

534

  1. 1どういう
  2. 2これほど
  3. 3こうした
  4. 4こちらの
答えと解説

答え: 3 こうした

空所は名詞「光景」を説明する語です。直前に書いた「客たちが思い出を語り、店主に礼を言っている」様子を指すので、「こうした(=このような)」が合います。「どういう」は質問の語、「これほど」は程度を表す副詞で名詞を直接説明できません。「こちらの」は場所や方向を指す語で、前に書いた内容は指せません。

545

  1. 1ものだ
  2. 2ものか
  3. 3ためだ
  4. 4べきだ
答えと解説

答え: 1 ものだ

「何とも寂しいものだ」の「ものだ」は、しみじみと感じた気持ちを表します。「ものか」は「決して〜ない」という強い否定で、意味が反対になります。「ためだ」は理由を表し、「べきだ」は「い形容詞」の後には付きません。

読解

問題10 内容理解(短文)

次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

新入社員研修のお知らせ

人事部

今年度入社の皆さんを対象に、ビジネス文書の書き方研修を下記のとおり行います。

  • 日時:6月12日(木)、6月19日(木)13時〜17時(どちらか一日を選んでください)
  • 場所:本社5階 第2会議室

参加を希望する人は、5月30日までに社内システムから登録してください。上司の承認は必要ありません。ただし、業務の都合で参加日を変更したい場合は、必ず人事部の山田まで電話で連絡してください。メールでの変更は受け付けておりません。

55研修の申し込みについて、正しいものはどれか。

  1. 1申し込む前に、所属部署の上司の承認を受けなければならない。
  2. 2申し込みは社内システムで行い、参加日の変更は電話で伝える。
  3. 36月12日と6月19日の両方の研修に参加しなければならない。
  4. 4参加日を変えたいときは、メールで人事部に連絡する。
答えと解説

答え: 2 申し込みは社内システムで行い、参加日の変更は電話で伝える。

「社内システムから登録」「参加日を変更したい場合は…電話で連絡」とあるので 2 が正しいです。上司の承認は「必要ありません」、日にちは「どちらか一日」、メールでの変更は「受け付けておりません」とあるので、1・3・4 は違います。

母はレシピというものをほとんど見ない。調味料も計らず、「このくらい」と言いながら目分量で入れる。そのため、同じ肉じゃがでも、日によって甘かったり少し辛かったりする。
子どものころは、それが不満だった。友達の家で食べた料理がいつも同じ味なのがうらやましかったのだ。ところが、一人暮らしを始めて自分で料理をするようになると、毎回少しずつ違う母の味が懐かしくなった。あの味の違いは、その日の家族の様子を見て、母が加減していたものだったのかもしれないと、今は思う。

56筆者は今、母の料理についてどう思っているか。

  1. 1レシピどおりに作らないので、味が安定しないのは残念だ。
  2. 2友達の家の料理のように、いつも同じ味にしてほしかった。
  3. 3目分量で作るのは、料理の本を読むのが苦手だからだ。
  4. 4毎回味が違ったのは、家族のことを考えていたからかもしれない。
答えと解説

答え: 4 毎回味が違ったのは、家族のことを考えていたからかもしれない。

最後に「その日の家族の様子を見て、母が加減していたものだったのかもしれないと、今は思う」とあるので 4 が正しいです。1・2 は「子どものころ」の気持ちで、今の考えではありません。3 は本文に書かれていません。

毎年同じ季節に何千キロも移動する渡り鳥は、どうやって進む方向を知るのだろうか。これまでの研究で、鳥はいくつかの手がかりを組み合わせていることがわかってきた。昼間に移動する鳥は太陽の位置を、夜に移動する鳥は星の並びを目印にしている。また、地球の磁気じきを感じ取る力を持っていることも知られている。そのため、曇りの日で太陽や星が見えなくても、大きく方向を誤ることは少ない。さらに、目的地に近づくと、山や川などの見慣れた地形を頼りにすると考えられている。

57本文の内容に合うものはどれか。

  1. 1渡り鳥は、空が見えないときでも方向を大きく間違えることは少ない。
  2. 2夜に移動する渡り鳥は、太陽の位置を目印にして飛んでいる。
  3. 3渡り鳥は、地球の磁気だけを手がかりにして方向を決めている。
  4. 4渡り鳥は、出発するときに山や川の形を覚えてから飛び立つ。
答えと解説

答え: 1 渡り鳥は、空が見えないときでも方向を大きく間違えることは少ない。

磁気を感じ取る力があるので「曇りの日で太陽や星が見えなくても、大きく方向を誤ることは少ない」とあり、1 が正しいです。夜は「星の並び」が目印なので 2 は違います。手がかりは「組み合わせ」なので 3 も違います。地形は「目的地に近づくと」使うので 4 も違います。

「最近どう?」と聞かれると、つい「忙しくて」と答えてしまう。実際に忙しいこともあるが、特に予定がない週でも同じ言葉が口から出る。忙しいと言っておけば、頑張っている人だと思ってもらえる気がするからだろう。
しかし、この言葉を繰り返していると、自分でも本当に余裕がないように感じてくる。そして、新しいことを始める前に「今は無理だ」とあきらめてしまう。忙しいかどうかは、予定の量よりも、自分がそれをどう言葉にしているかで決まる部分も大きいのではないだろうか。

58筆者が最も言いたいことは何か。

  1. 1忙しいと答えれば、相手に頑張っていると思ってもらえる。
  2. 2予定が多いときは、新しいことを始めないほうがいい。
  3. 3「忙しい」と言い続けると、本当に余裕がないと感じるようになる。
  4. 4予定が少ない週は、人と会う時間を増やしたほうがいい。
答えと解説

答え: 3 「忙しい」と言い続けると、本当に余裕がないと感じるようになる。

「この言葉を繰り返していると、自分でも本当に余裕がないように感じてくる」と述べ、最後に忙しさは「どう言葉にしているかで決まる部分も大きい」とまとめているので 3 が正しいです。1 は「忙しい」と言ってしまう理由の説明で、言いたいことの中心ではありません。2・4 は本文にありません。

件名:返却期限を過ぎた資料について

経済学部2年 リン・ミン様

中央図書館です。下記の資料の返却期限(10月3日)が過ぎています。

  • 『日本の都市と交通』

この資料には、ほかの利用者から予約が入っています。10月10日までに必ず返却してください。
なお、返却期限を過ぎた資料がある間は、新しく資料を借りることも、貸出期間を延長することもできませんので、ご注意ください。すでに返却済みの場合は、このメールに返信してお知らせください。

中央図書館 貸出カウンター

59このメールを受け取った人がまだ本を返していない場合、しなければならないことは何か。

  1. 1このメールに返信して、まだ本を返していないことを知らせる。
  2. 2予約が入っているので、10月10日までにこの本を返す。
  3. 3貸出期間を延長してもらってから、この本を返しに行く。
  4. 4新しい本を借りるときに、一緒にこの本を返す。
答えと解説

答え: 2 予約が入っているので、10月10日までにこの本を返す。

「予約が入っています。10月10日までに必ず返却してください」とあるので 2 が正しいです。メールに返信するのは「すでに返却済みの場合」なので 1 は違います。期限を過ぎた資料がある間は、延長も新しく借りることもできないので、3・4 も違います。

問題11 内容理解(中文)

次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

アメリカの会社で働き始めたころ、私がいちばん困ったのは、仕事の英語ではなく、休憩時間の雑談だった。会議の資料は辞書を引けば読めるし、説明も準備しておけば何とかなる。ところが、同僚たちが冗談を言って笑い出すと、私だけが取り残された。単語は全部聞き取れているのに、どこがおかしいのかがわからないのだ。

最初は、もっと単語を覚えればいいのだと考えた。しかし、問題は言葉の量ではなかった。冗談の多くは、子どものころに見たテレビ番組や、その土地の人なら誰でも知っている出来事を前提にしていた。①笑いの種は、言葉の外にあったのである。

そこで私は、同僚が勧める古いドラマを見たり、週末に地元の祭りに出かけたりするようにした。わからないことがあれば、恥ずかしがらずに「それ、どういう意味?」と聞いた。説明してもらった冗談はもう笑えないことが多かったが、同僚たちは喜んで教えてくれた。

二年ほどたったある日、重い空気の会議の中で私がふと口にした一言に、みんなが大笑いした。②あのときのうれしさは今も忘れられない。冗談が通じたということは、その場の人たちと同じものを見て、同じことを知っているということだ。外国語で笑い合えるようになるとは、言葉だけでなく、その人たちの暮らしの一部を分けてもらうことなのだと思う。

60①笑いの種は、言葉の外にあったとあるが、どういうことか。

  1. 1同僚の英語の発音が難しくて、冗談が聞き取れなかったということ
  2. 2冗談を理解するには、もっと多くの単語を覚える必要があったということ
  3. 3冗談を理解するには、その土地の人が共通に持つ知識が必要だったということ
  4. 4同僚たちは、言葉を使わずに表情や身ぶりで人を笑わせていたということ
答えと解説

答え: 3 冗談を理解するには、その土地の人が共通に持つ知識が必要だったということ

直前に「冗談の多くは、子どものころに見たテレビ番組や、その土地の人なら誰でも知っている出来事を前提にしていた」とあるので 3 が正しいです。「単語は全部聞き取れている」ので 1 は違い、「問題は言葉の量ではなかった」ので 2 も違います。4 は本文にありません。

61筆者が冗談を理解するためにしたことは何か。

  1. 1同僚に勧められたドラマを見たり、地元の祭りに行ったりした。
  2. 2わからない冗談は、あとで辞書を引いて一人で調べた。
  3. 3自分が子どものころに見ていたテレビ番組を見直した。
  4. 4冗談の説明を聞いて、すぐに笑えるように練習した。
答えと解説

答え: 1 同僚に勧められたドラマを見たり、地元の祭りに行ったりした。

第3段落に「同僚が勧める古いドラマを見たり、週末に地元の祭りに出かけたりするようにした」とあるので 1 が正しいです。わからないことは同僚に「聞いた」ので 2 は違います。3・4 は本文にありません。

62②あのときのうれしさとあるが、筆者はなぜうれしかったのか。

  1. 1重い空気の会議を、自分の一言で早く終わらせることができたから
  2. 2同僚たちが、冗談の意味を喜んで説明してくれるようになったから
  3. 3二年間で、仕事で使う英語が完全にわかるようになったから
  4. 4自分も同僚たちと同じものを知る仲間になれたと感じたから
答えと解説

答え: 4 自分も同僚たちと同じものを知る仲間になれたと感じたから

直後に「冗談が通じたということは、その場の人たちと同じものを見て、同じことを知っているということだ」とあるので 4 が正しいです。会議が早く終わったとは書かれていないので 1 は違います。2 はそれより前のことで、3 は本文にありません。

食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことである。家庭から出るものも多いが、店で売れ残って捨てられる量も少なくない。こうした中、ある地方のスーパーの取り組みが注目を集めている。

このスーパーでは、閉店の二時間前になると、その日に作った弁当や総菜そうざいを値引きする。ここまではよくある方法だが、この店の特徴は、値引きの情報をアプリで客に知らせる点にある。どの商品が何割引きになるかが家にいてもわかるため、仕事帰りに寄る客が増え、売れ残りが大きく減った。

また、天気や近くの行事の予定をもとに、総菜を作る量を毎日細かく調整している。例えば、雨の日は来店する客が減るので、揚げ物を少なめに作る。以前は担当者の勘に頼っていたが、過去の売り上げの記録を使うようになってから、作りすぎることが少なくなったという。

それでも残ってしまった食品は、地域の子ども食堂に届けている。店長は「捨てる量をゼロにするのは難しい。だからこそ、作る段階、売る段階、残った後の段階と、それぞれでできることを積み重ねている」と話す。食品ロスは一つの方法で解決できる問題ではない。①この店の例は、小さな工夫を組み合わせることの大切さを教えてくれる。

63このスーパーの値引きのやり方の特徴は何か。

  1. 1閉店の二時間前から、店のすべての商品を値引きすること
  2. 2どの商品がどのくらい安くなるかを、アプリで知らせること
  3. 3仕事帰りの客だけが、値引きした商品を買えるようにすること
  4. 4弁当や総菜を、ほかの店よりも大きく値引きしていること
答えと解説

答え: 2 どの商品がどのくらい安くなるかを、アプリで知らせること

「この店の特徴は、値引きの情報をアプリで客に知らせる点にある」とあるので 2 が正しいです。値引きするのは「弁当や総菜」なので 1 は違います。3・4 は本文に書かれていません。

64総菜を作る量について、本文の内容に合うものはどれか。

  1. 1雨の日は客が増えるので、揚げ物を多めに作っている。
  2. 2担当者が長年の経験と勘で、毎日の量を決めている。
  3. 3近くで行事がある日は、総菜を作らないようにしている。
  4. 4過去の売り上げの記録を使って、作りすぎを減らしている。
答えと解説

答え: 4 過去の売り上げの記録を使って、作りすぎを減らしている。

「過去の売り上げの記録を使うようになってから、作りすぎることが少なくなった」とあるので 4 が正しいです。雨の日は客が「減る」ので揚げ物を「少なめ」に作ります(1)。勘に頼っていたのは「以前」のことです(2)。3 は本文にありません。

65①この店の例は、小さな工夫を組み合わせることの大切さを教えてくれるとあるが、筆者がそう考えるのはなぜか。

  1. 1アプリを使った値引きだけで、売れ残りがなくなったから
  2. 2子ども食堂に届ければ、捨てる食品をゼロにできるから
  3. 3作る時、売る時、残った後のそれぞれで、対策をしているから
  4. 4天気がわかるようになって、客の数を正確に予想できるから
答えと解説

答え: 3 作る時、売る時、残った後のそれぞれで、対策をしているから

店長の言葉に「作る段階、売る段階、残った後の段階と、それぞれでできることを積み重ねている」とあり、それを受けて筆者は「組み合わせることの大切さ」と述べているので 3 が正しいです。売れ残りは「大きく減った」だけで、なくなってはいません(1)。店長は「ゼロにするのは難しい」と言っています(2)。4 は本文にありません。

部下から信頼される上司とは、どんな人だろうか。仕事がよくできて、めったに失敗しない人を思い浮かべる人が多いかもしれない。しかし実際には、自分の失敗を隠さずに話す上司のほうが、部下から信頼されることが少なくない。

その理由の一つは、失敗を話す上司の下では、部下も問題を早く報告できるようになることである。上司がいつも完璧に見えると、部下は「こんな小さなミスを報告したら、どう思われるだろう」と不安になり、つい報告を後回しにする。その結果、小さな問題が大きくなってから見つかる。反対に、上司が「私も若いころに同じ失敗をした」と話してくれれば、部下は安心して相談できる。

もう一つの理由は、失敗の話には、成功の話にはない具体的な学びがあることだ。うまくいった話は「頑張ったから」でまとめられてしまいがちだが、失敗の話には「どこで判断を誤ったか」「次に何を変えたか」が含まれている。部下にとっては、そのほうがずっと役に立つ。

ただし、失敗を話すことが、そのまま信頼につながるわけではない。同じ失敗を何度も繰り返していたり、失敗の責任をほかの人に押しつけたりしていれば、①逆効果になる。大切なのは、失敗から何を学び、どう行動を変えたかまで語ることである。

66上司がいつも完璧に見えると、どうなると筆者は述べているか。

  1. 1部下がミスを報告しにくくなり、問題が見つかるのが遅れる。
  2. 2部下が上司をまねして、失敗しないように努力するようになる。
  3. 3部下が上司を尊敬して、何でも相談するようになる。
  4. 4部下が小さな問題を、自分の力で解決するようになる。
答えと解説

答え: 1 部下がミスを報告しにくくなり、問題が見つかるのが遅れる。

第2段落に、部下は不安になって「報告を後回しにする」、その結果「小さな問題が大きくなってから見つかる」とあるので 1 が正しいです。安心して相談できるのは、上司が失敗を話した場合なので 3 は違います。2・4 は本文にありません。

67筆者によると、失敗の話が部下の役に立つのはなぜか。

  1. 1成功の話よりも、聞いていて面白いことが多いから
  2. 2上司がどれだけ頑張ったかが、よく伝わるから
  3. 3判断を誤った点や、その後に変えたことが具体的にわかるから
  4. 4同じ失敗をしても責任を問われないと、安心できるから
答えと解説

答え: 3 判断を誤った点や、その後に変えたことが具体的にわかるから

第3段落に、失敗の話には「どこで判断を誤ったか」「次に何を変えたか」が含まれていて、「そのほうがずっと役に立つ」とあるので 3 が正しいです。「頑張ったから」でまとめられがちなのは成功の話なので 2 は違います。1・4 は本文にありません。

68①逆効果になるとあるが、どういうことか。

  1. 1失敗の話をすると、部下が上司の仕事を手伝わなくなるということ
  2. 2失敗を話しても、かえって上司が信頼されなくなるということ
  3. 3失敗の話を聞いた部下が、同じ失敗を繰り返すようになるということ
  4. 4失敗を隠している上司のほうが、部下に好かれるということ
答えと解説

答え: 2 失敗を話しても、かえって上司が信頼されなくなるということ

「失敗を話すことが、そのまま信頼につながるわけではない」に続く部分なので、「逆効果」は信頼されるどころか、反対に信頼を失うという意味です。2 が正しいです。1・3・4 は本文に書かれていません。

問題12 統合理解

次のAとBの文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

A

近年、人気の観光地で、入場を予約制にしたり、一日に入れる人数を制限したりする動きが広がっている。私はこの流れに賛成だ。ある山では、登山者が増えすぎて道の周りの植物が踏ふみ荒あらされ、元に戻るまでに何十年もかかると言われている。また、観光客が集まる町では、住民がバスに乗れない、家の前にごみが捨てられるといった問題も起きている。これでは、住民が観光客を歓迎できなくなってしまう。観光地は、そこで暮らす人々や自然があってこそ成り立つものだ。訪れる人数を調整すれば、一人一人がゆっくりと景色を楽しめるという良さもある。多少不便になっても、観光地を長く守るためには必要な仕組みだと思う。

B

人気の観光地で予約制が増えているが、私は少し残念に感じている。旅の楽しみの一つは、その日の天気や気分で行き先を決める自由さにある。予約制になると、何週間も前から日にちを決めなければならず、思い立ってふらりと出かけることができない。また、インターネットでの予約に慣れていない高齢者や、日本語の予約画面がわからない外国人旅行者にとっては、行くこと自体が難しくなる。予約が取れなかった人は、遠くから来ても入れずに帰るしかない。もちろん、自然や住民の生活を守る必要があることはわかる。ただ、すべてを予約制にするのではなく、混む時期だけ制限するなど、気軽に訪れる楽しみを残す方法も考えてほしい。

69AとBのどちらにも書かれていることは何か。

  1. 1予約制にすると、観光客が景色をゆっくり楽しめるようになる。
  2. 2予約制は、高齢者や外国人旅行者にとって不便な仕組みだ。
  3. 3混雑する時期だけ、入場する人数を制限するのがよい。
  4. 4観光地の自然や、そこに住む人の生活を守る必要がある。
答えと解説

答え: 4 観光地の自然や、そこに住む人の生活を守る必要がある。

A は「そこで暮らす人々や自然があってこそ成り立つ」と述べ、B も「自然や住民の生活を守る必要があることはわかる」と書いているので 4 が正しいです。1 は A だけ、2・3 は B だけに書かれています。

70観光地の予約制について、AとBはどのように述べているか。

  1. 1Aは観光地を守るために必要だと考え、Bは気軽に訪れる楽しみを残す工夫を求めている。
  2. 2Aは住民の生活のために反対しており、Bは自然を守るために賛成している。
  3. 3AもBも、すべての人気観光地ですぐに予約制にするべきだと考えている。
  4. 4Aは不便になることを理由に反対し、Bは制限をもっと増やすべきだと考えている。
答えと解説

答え: 1 Aは観光地を守るために必要だと考え、Bは気軽に訪れる楽しみを残す工夫を求めている。

A は「観光地を長く守るためには必要な仕組みだ」と賛成しています。B は「残念」と感じ、「気軽に訪れる楽しみを残す方法も考えてほしい」と求めているので 1 が正しいです。A は反対しておらず(2・4)、B は「すべてを予約制にするのではなく」と言っています(3)。

問題13 内容理解(長文)

次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

旅行に出かけると、私たちは驚くほど多くの写真を撮る。有名な建物の前で、食事が運ばれてきたときに、窓から海が見えたときに、ほとんど反射的にスマートフォンを向ける。帰ってから数えてみると、三日間の旅で五百枚を超えていた、ということも珍しくない。

先日、古い寺を訪ねたときのことだ。庭の前に立つと、周りの人々が一斉にスマートフォンを取り出し、画面を見ながら少しずつ立つ位置を変えていた。私も同じようにして何枚か撮り、満足してその場を離れた。ところが、帰りの電車で写真を見返したとき、あの庭がどんな匂いだったか、どんな音がしていたかを、まったく思い出せないことに気がついた。①私は庭を見ていたのではなく、画面の中の庭を見ていたのである。

写真を撮ることが悪いと言いたいのではない。写真には、時間がたっても記憶をよみがえらせてくれる力がある。古い写真を見て、そのときの会話や気持ちまで思い出すことは誰にでもあるだろう。ただ、そうした写真の多くは、何かを見て心が動いた後に撮ったものではないだろうか。心が動いたから、それを残したいと思ってシャッターを押す。その順番であれば、写真は記憶の入り口になる。

問題は、その順番が逆になっていることだ。景色を味わう前に、まずカメラを向ける。きれいに撮れたかどうかを確かめることに気を取られ、目の前の景色そのものは②ほとんど通り過ぎてしまう。写真を撮ったことで「見た」つもりになり、実際に何を感じたかは残らない。これでは、旅の記録は増えても、旅の記憶は増えない。

それ以来、私は旅先で一つのルールを決めた。気に入った場所に着いたら、まず五分間はスマートフォンをかばんにしまったまま過ごす。風の冷たさや、遠くで聞こえる鳥の声、人々の話し声に注意を向ける。そのうえで、どうしても残したいと思ったものだけを撮る。そうすると、写真の数はずいぶん減ったが、一枚一枚を見たときに思い出せることは、むしろ多くなった。

旅の目的は人それぞれだが、その場所にいなければ味わえないものを味わいたいという気持ちは、多くの人に共通しているはずだ。写真はいつでも見返せるが、その場の空気は、そのときにしか感じられない。カメラを向ける前に、まず自分の目と耳で、その場所と向き合ってみてはどうだろうか。

71①私は庭を見ていたのではなく、画面の中の庭を見ていたとあるが、どういうことか。

  1. 1庭が混んでいたので、画面を通してしか庭が見えなかったということ
  2. 2実際の庭よりも、写真に撮った庭のほうが美しく見えたということ
  3. 3写真を撮ることに集中していて、庭そのものを味わっていなかったということ
  4. 4庭に行く前に、インターネットで庭の写真を見ていたということ
答えと解説

答え: 3 写真を撮ることに集中していて、庭そのものを味わっていなかったということ

画面を見ながら写真を撮っていたため、庭の「匂い」や「音」をまったく思い出せなかった、という流れなので 3 が正しいです。混んでいたこと(1)、写真のほうが美しいこと(2)、事前にインターネットで見たこと(4)は書かれていません。

72②ほとんど通り過ぎてしまうとあるが、なぜか。

  1. 1景色を見る時間が決められていて、ゆっくり見られないから
  2. 2きれいに撮れたかどうかを確かめることに、気を取られているから
  3. 3景色が珍しいものではなく、見ても心が動かないから
  4. 4周りに人が多くて、同じ場所に長く立っていられないから
答えと解説

答え: 2 きれいに撮れたかどうかを確かめることに、気を取られているから

直前に「きれいに撮れたかどうかを確かめることに気を取られ」とあるので 2 が正しいです。時間の決まり(1)、景色が珍しくないこと(3)、人が多いこと(4)は理由として書かれていません。

73筆者がこの文章で最も言いたいことは何か。

  1. 1旅行では写真を撮るのをやめて、自分の目だけで景色を見るべきだ。
  2. 2旅の記憶を残すためには、できるだけ多くの写真を撮ったほうがよい。
  3. 3写真は記憶を思い出させてくれるので、旅行には欠かせないものだ。
  4. 4写真を撮る前に、まずその場所を自分の感覚で味わうことが大切だ。
答えと解説

答え: 4 写真を撮る前に、まずその場所を自分の感覚で味わうことが大切だ。

最後に「カメラを向ける前に、まず自分の目と耳で、その場所と向き合ってみてはどうだろうか」とまとめているので 4 が正しいです。筆者は「写真を撮ることが悪いと言いたいのではない」と書いているので 1 は違います。写真の数は減らしたので 2 も違います。3 は写真の良さの一部で、主張の中心ではありません。

問題14 情報検索

次の案内を見て、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

さくら日本語学校 夏の短期講座のご案内

期間:7月7日(月)〜8月1日(金)の4週間

コース曜日時間レベル受講料
A 会話入門月・水10:00〜12:00初級32,000円
B ビジネス会話火・木19:00〜21:00中級40,000円
C 漢字と読解土10:00〜13:00中級30,000円
D 敬語集中月・水19:00〜21:00中級〜上級42,000円
E 発音と聞き取り土14:00〜17:00初級〜中級30,000円
F 新聞を読む火・金10:00〜12:00上級38,000円

割引

  • 早期割引:6月20日までにお申し込みの方は、各コースの受講料から3,000円引きになります。
  • 2コース割引:2つのコースを同時にお申し込みの方は、2つ目のコースの受講料から、さらに5,000円引きになります。
  • 早期割引と2コース割引は、一緒にご利用いただけます。

お申し込みについて

  • 入学金:5,000円(初めて当校の講座を受ける方のみ。在校生・卒業生は不要です)
  • 中級以上のコースをお申し込みの方は、レベル確認のため、ホームページで簡単なテストを受けてください。
  • 各コースの定員は12名です。定員になり次第、締め切ります。
  • 申し込み締め切り:6月30日(月)
  • 受講料と入学金は、最初の授業の日までに受付でお支払いください。
  • 欠席した授業の受講料はお返しできません。

お問い合わせ:さくら日本語学校 受付(月〜金 9:00〜18:00)

74会社員のアリさんは、日本語のレベルが中級で、平日は18時まで仕事がある。週末は、土曜日の午前だけ時間がある。アリさんが受けられるコースをすべて選んだものはどれか。

  1. 1B、C、D
  2. 2B、Dだけ
  3. 3B、C、E
  4. 4C、Eだけ
答えと解説

答え: 1 B、C、D

平日は19時からの B(火・木)と D(月・水、中級〜上級)、土曜日の午前は C(10:00〜13:00、中級)が受けられるので 1 が正しいです。E は土曜日の午後なので受けられません。

75マリアさんは、この学校の講座を受けるのは初めてである。6月15日に、CとEの2つのコースを同時に申し込む。マリアさんが払う金額は全部でいくらか。

  1. 149,000円
  2. 257,000円
  3. 354,000円
  4. 460,000円
答えと解説

答え: 3 54,000円

受講料は C と E で 30,000円+30,000円=60,000円です。6月20日までなので早期割引で各3,000円引き(−6,000円)、2コース割引で−5,000円、初めてなので入学金5,000円がかかります。60,000−6,000−5,000+5,000=54,000円で、3 が正しいです。

正答表
  1. 12
  2. 24
  3. 31
  4. 43
  5. 52
  6. 61
  7. 73
  8. 84
  9. 92
  10. 103
  11. 114
  12. 121
  13. 132
  14. 143
  15. 151
  16. 163
  17. 172
  18. 184
  19. 191
  20. 204
  21. 212
  22. 223
  23. 231
  24. 244
  25. 252
  26. 263
  27. 271
  28. 282
  29. 294
  30. 303
  31. 311
  32. 324
  33. 332
  34. 344
  35. 351
  36. 363
  37. 372
  38. 384
  39. 391
  40. 403
  41. 414
  42. 421
  43. 433
  44. 442
  45. 453
  46. 461
  47. 474
  48. 482
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