接続
- V辞書形 + 手前
- Vた形 + 手前
- Vている + 手前
- N + の + 手前
説明
「〜と言った/〜した立場があるので」「〜の前なので」という意味で、自分の面子や立場を守るために、後ろのことをしなければならない(しないわけにはいかない)気持ちを表します。後ろには「〜わけにはいかない」「〜しかない」「〜なければならない」などがよく来ます。「子どもの手前」のように、人の前で恥ずかしいことはできない、という場合にも使います。
例文
自分から手伝うと言った手前、今さら断るわけにはいかない。
子どもの手前、親が信号を無視するわけにはいかない。
部下に遅刻するなと注意している手前、自分が遅れるわけにはいかない。
友達に「絶対合格する」と言った手前、毎日勉強するしかない。
注意
「駅の手前」のように場所を表す「手前(すぐ前)」とは別の使い方です。「〜以上」も似ていますが、「手前」は人の目や体面を気にする気持ちが強く出ます。
ミニクイズ
1みんなの前で「必ず優勝する」と言った( )、練習を休むわけにはいかない。
答えと解説
答え: 4 手前
「言った手前」で「みんなの前で言った立場があるので」という意味です。「反面」は対比、「最中」は進行中、「途端」は直後を表すので合いません。
2客の( )、店長は店員を大声で叱るわけにはいかなかった。
答えと解説
答え: 2 手前
「客の手前」で「客が見ているので、体面上」という意味です。「客の限り」「客の際」「客の末」は意味が通りません。
3「手前」の使い方が正しいものはどれか。
答えと解説
答え: 1 後輩に教えると約束した手前、分からないとは言えない。
1は「教えると約束した立場があるので、分からないとは言えない」という意味で、正しい使い方です。2と4は単なる原因、3は時間の表現なので「手前」は使えません。