N1 文法 37/60

〜手前

〜した立場上・〜の前で体面があるので

接続

  • V辞書形 + 手前
  • Vた形 + 手前
  • Vている + 手前
  • N + の + 手前

説明

「〜と言った/〜した立場があるので」「〜の前なので」という意味で、自分の面子や立場を守るために、後ろのことをしなければならない(しないわけにはいかない)気持ちを表します。後ろには「〜わけにはいかない」「〜しかない」「〜なければならない」などがよく来ます。「子どもの手前」のように、人の前で恥ずかしいことはできない、という場合にも使います。

例文

  • 自分じぶんから手伝てつだうと言いった手前てまえ、今いまさら断ことわるわけにはいかない。

  • 子こどもの手前てまえ、親おやが信号しんごうを無視むしするわけにはいかない。

  • 部下ぶかに遅刻ちこくするなと注意ちゅういしている手前てまえ、自分じぶんが遅おくれるわけにはいかない。

  • 友達ともだちに「絶対ぜったい合格ごうかくする」と言いった手前てまえ、毎日まいにち勉強べんきょうするしかない。

注意

「駅の手前」のように場所を表す「手前(すぐ前)」とは別の使い方です。「〜以上」も似ていますが、「手前」は人の目や体面を気にする気持ちが強く出ます。

ミニクイズ

1みんなの前まえで「必かならず優勝ゆうしょうする」と言いった(  )、練習れんしゅうを休やすむわけにはいかない。

答えと解説

答え: 4 手前てまえ

「言った手前」で「みんなの前で言った立場があるので」という意味です。「反面」は対比、「最中」は進行中、「途端」は直後を表すので合いません。

2客きゃくの(  )、店長てんちょうは店員てんいんを大声おおごえで叱しかるわけにはいかなかった。

答えと解説

答え: 2 手前てまえ

「客の手前」で「客が見ているので、体面上」という意味です。「客の限り」「客の際」「客の末」は意味が通りません。

3「手前てまえ」の使つかい方かたが正ただしいものはどれか。

答えと解説

答え: 1 後輩こうはいに教おしえると約束やくそくした手前てまえ、分わからないとは言いえない。

1は「教えると約束した立場があるので、分からないとは言えない」という意味で、正しい使い方です。2と4は単なる原因、3は時間の表現なので「手前」は使えません。

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