接続
- Vない形(「ない」をとる) + んがため(に)
- Vない形(「ない」をとる) + んがための + N
- する → せんがため
- 来る → 来(こ)んがため
説明
「どうしても〜しようとして」という強い目的を表す、古い言い方が残った硬い書き言葉です。動詞のない形から「ない」をとって「ん」を付けます(例: 勝たんがため、知らんがため)。「する」は「せんがため」になります。名詞を修飾するときは「〜んがための N」です。目的のために無理をしている、という感じが出ることもあります。
例文
夢を実現せんがため、彼はすべてを捨てて研究に打ち込んだ。
生き残らんがために、その会社は大胆な改革を行った。
勝たんがための作戦とはいえ、少しやりすぎではないか。
真実を知らんがため、彼女は何度も現地に足を運んだ。
注意
日常会話ではまず使いません。「〜べく」と同じく、意志的な動作にしか使えず、後ろに依頼・命令は来ません。「する」を「しんがため」としないよう注意してください。
関連する文法
ミニクイズ
1世界記録を破ら( )、彼は十年間練習を続けてきた。
答えと解説
答え: 2 んがため
「破らんがため」で「何としても世界記録を破ろうとして」という目的を表します。ほかの選択肢は意味が通りません。
2合格( )がため、彼は寝る間も惜しんで勉強した。
答えと解説
答え: 1 せん
「する」は「せんがため」になります。「しん」「さん」「すん」という形はありません。
3「んがため」の使い方が正しいものはどれか。
答えと解説
答え: 4 新記録を出さんがため、彼は毎日厳しい練習を続けた。
4は「何としても新記録を出そうとして、毎日厳しい練習を続けた」という強い意志を持った目的で、正しい使い方です。1、2、3は「晴れる」「風邪をひく」「疲れる」という意志のない動詞なので使えません。